2011/10/24

日本経済活性化シンポジウム
 日本のものづくりの可能性を探る

 

伊藤元重 日本の産業構造の変化の方向

空洞化は必然 → 空白を埋められるかどうか。
 経済学的には空洞化とは産業構造の変換

   石油ショック時 重厚長大から軽薄短小へ

   レーマンショック時 (金融損失ないのに、自動車輸出減で日本経済ダウン)
            一本足打法から八ヶ岳構造へ  

国際経済学に、貿易における引力モデルというものがある。

近いものほど、そして質量の大きいものほど引き合う力が大きい、という物理学の引力の法則の考え方を借用したものである。
距離の近い国の間、そして規模の大きな国の間の貿易ほど、大きくなるというものだ。
この考え方を最初に提起したオランダの経済学者Jan Tinbergenは、第1回のノーベル経済学賞を受賞している。

 ドイツ:貿易大 (近くに英国、フランスその他の大国)
 日本 :これまでアジアは経済小国、米国は遠い

現在
 中国、今後はインド、ASEAN(インドネシアが人口で60%)

 今後、輸出入増大の期待

何が輸出できるか?

  他国でつくるよりも日本で作る方がよいもの。

中国人の買い物 マツモトキヨシ 胃腸薬、漢方薬、目薬、化粧品
洗剤(マレーシアでライオンがNo.1)
熊本ラーメン 中国進出
教育 クモン 米国進出
ブルーウェイ(BLUEWAY)- 広島県福山発のジーンズメーカー ベルサーチのジャケット〔35万円)
ユニクロ Made in Japanで売る
東大阪ハードロック工業 緩み止めナットのトップメーカー 軽量化すれば飛行機にも

沖縄が輸出の拠点に
   ANA 沖縄貨物航空ハブ  扱いが1年で50〜80倍に