トップページ

神戸製鋼                                       Back

海外アルミ精錬完全撤退

カナダのアルミ精錬権益を売却


2002/7/17  毎日新聞

神戸製鋼、海外アルミ精錬完全撤退
 ◇合弁出資金350億円を回収、有利子負債を圧縮


海外のアルミ地金精錬事業から完全撤退する方針を明らかにした。

同社が投資している海外のアルミ地金精錬事業は、ボイン(オーストラリア、出資比率9・5%)、ベナルム(ベネズエラ、同4・0%)、アルブラス(ブラジル、同0・9%)、アロエッテ(カナダ、同13・33%)の4プロジェクト。このうちアロエッテはすでにカナダ企業に約120億円で売却。ボインもオーストラリアの出資会社に約100億円で権利譲渡することで合意している。残る2プロジェクトの権利も共同出資会社に売却の方針を伝えた。


2002/7/8 Nikkei Net

神鋼、カナダのアルミ精錬権益を売却


売却したのはケベック州内の
アロエッテアルミ精錬プロジェクトで保有する13.33%の権益。5日付でケベック州が全額出資する投資会社のソシエテ・ジェネラル・ドゥ・フィナンスマン・デュ・ケベック(SGF)が取得した。


2003年7月25日 神戸製鋼所

ワースレープロジェクト関連株式売却の件
   
http://www.kobelco.co.jp/column/topics-j/messages/247.html


神戸製鋼と日商岩井及び伊藤忠は、豪州ワースレーアルミナプロジェクトの共同投資会社であるKobe Alumina Associates (Australia) Pty Ltd.の株式に関し、神戸製鋼の所有する株式を両社に均等に売却することで合意

 

<神戸製鋼のアルミ資源権益売却実績>

  事業名 場所 年産能力 プロジェクト出資比率 売却金額
時期
アルミナ精製 ワースレー 西豪州  320万t 4%⇒ 3%へ 未公表
02年3月
アルミ地金製錬 アロエッテ カナダ   24万t 13.33%⇒ 0%へ 100.5百万米ドル
02年7月
ボイン*注1) 東豪州   27万t 9.5 %⇒ 0%へ 78.5百万米ドル
02年7月
アルミナ精錬 ワースレー 西豪州  310万t 3%⇒ 0%へ 未公表
03年9月予定

*注1)ボインのアルミ地金製錬は、年産能力・出資比率ともに、第1、2系列のみ。

ワースレープロジェクト概要

本プロジェクトは西豪州におけるボーキサイト採掘からアルミナ精製までの一貫事業。
1980年に国際コンソーシアムを結成、1984年に能力100万トンで稼動を開始した。
その後、毎年部分的拡張と操業効率化を進め、1994年には年間170万トン強まで生産向上、97年10月からは年産310万トンへ向けて設備拡張工事を実施、2000年5月に完成した。
現在の生産は320万トン規模に達している。東豪州クイーンズランド州にあるコマルコ社他所有のクイーンズランドアルミナ工場、及び西豪州ワースレーに近接するアルコア社のピンジャラ工場と並ぶ世界最大規模のアルミナ工場。またワースレーは、自社でボーキサイト鉱山を保有しており、世界で最も操業費が低い優良アルミナプロジェクトの一つになっている。

摘  要 記     事
(1)立地 豪州、西オーストラリア州 バンバリー近郊
(2)稼動能力 年産 320万トン
(3)操業開始 稼動開始 1984年
(4)ボーキサイト 西豪州サドルバック地区自社鉱区
確定・推定埋蔵量それぞれ3.2億トン、2.3億トン
合計 5.5億トン (50年分)
(5)参加者
           
・ 英国 BHP−Billiton 社 86%
・ Kobe Alumina Associates(Australia)Pty.Ltd.(KAA社) 10%
  従来のKAA社の株主構成は神戸製鋼30%、日商岩井35%、伊藤忠35%。今回異動により、日商岩井50%、伊藤忠50%となる。

・ 日商岩井アルミナ(NIA) 4%
  NIA社は日商岩井グループが100%保有。

(6)KAA社資本金 A$70,800,000

 


日本経済新聞 2003/8/7         発表

神鋼、アルコアと提携縮小 地金引き取りも解消 国内アルミ再編に備え



アルミ世界最大手の米アルコア(ペンシルベニア州)とめアルミ缶事業の提携を縮小すると発表した。日本の合弁事業についてアルコア出資分の大半を神鋼が引き受ける一方、豪州でのアルミ圧延品の合弁事業を解消、アルコアからのアルミ地金引き取り契約も2年をメドに解消する。アルコアとの提携関係を整理し、国内アルミメーカーとの再編に向けた環境を整える。


2003/08/06 (株)神戸製鋼所 

アルコア社と新たな提携関係に合意(自動車用アルミ材への提携内容の集中について)
   
http://www.kobelco.co.jp/column/topics-j/messages/249.html


当社とアルコア社は、1990年に締結した提携内容を以下の通り見直します。

自動車用アルミ材において、今後ますます進展する自動車メーカーのグローバル展開と軽量化ニーズに、より幅広い品目で対応する為、関係を強化・拡大します。

一方で、缶材事業については、事業環境の変化に伴い、提携の枠組みを見直します。
同時に、缶材用合弁事業に対するアルコア社からのアルミ地金の供給契約については一定期間後に解消します。

 
<添付>
当社によるKAALの合弁事業の引継ぎ及びアルコア社によるKAAL 豪の合弁事業の引継ぎ

アルコア社によるKAAL 豪の合弁事業の引継ぎについて


2012年12月25日 神戸製鋼  

中国におけるアルミ板材合弁事業に関する基本合意解消について

当社及び中国のアルミ圧延大手「江蘇常鋁鋁業股份有限公司」(Jiangsu ALCHA Aluminium Co.,Ltd、以下ALCHA社)は、昨年12月に、当社:80%、ALCHA社:20%出資による年産能力20万トン、設備投資額約400億円のアルミ板材の製造販売会社を、中国・内モンゴル自治区包頭市に設立するための基本合意を締結致しました。その後、事業化のための詳細検討を進める過程で、両社の考え方に相違が生じ、合意に至りませんでした。従って、本年12月30日をもって基本合意を解消することと致しました。

中国のアルミ板材市場は、当社が得意とする自動車向け需要およびアルミ缶向け需要を中心に一層拡大すると見込まれます。当社は、これらを中心としたアルミ板材の中国での供給拠点確立について、継続して検討を実施していきます。

なお、本件による当社の連結および単独業績に与える影響はありません。

日本経済新聞
総額400億円を投じて自動車用パネル材などを生産する予定だったが、中国の景気減速や日本車の販売低迷などを受けて需要が不透明になったとして計画を練り直す。

(ご参考)

2011年12月の基本合意内容

設立: 2013年1月予定
事業内容:自動車材、缶材を中心とするアルミ板材の製造・販売
所在地:内モンゴル自治区包頭市
資本金 :20億人民元(約240億円)
出資 :神戸製鋼80%、ALCHA社20%
設備投資:約400億円
生産能力 :年間20万トン
稼動時期 :2015年予定

ALCHA社の概要

会社名:江蘇常鋁鋁業股份有限公司(Jiangsu ALCHA Aluminium Co.,Ltd)
設立 :2002年12月
所在地:江蘇省常熟市
代表者 :張平 董事長
資本金 :340百万人民元
大株主 :常熟市鋁箔廠39%
事業内容:アルミ箔、アルミ材、アルミ板・条の製造、販売
売上高 :2,054百万人民元 (2011年度)
従業員 :643名 (2012年6月末)

当社のアルミ事業の海外展開

当社はアルミ事業において、中国ではサスペンション用アルミ鍛造部品の製造販売拠点「神鋼汽車鋁部件(蘇州)有限公司」を設立(2010年9月)し、本年8月に操業を開始しております。
自動車分野向けとしては、米国にサスペンション用アルミ鍛造部品の製造販売拠点「Kobe Aluminum Automotive Products,LLC」(2003年5月設立)を立ち上げ、更には同拠点で、カーエアコン用コンプレッサに使用するアルミ鋳造棒の製造設備の導入を決定しました(2013年8月稼動予定)。
その他のアルミ事業の海外拠点としては、磁気ディスク用基板の製造販売拠点である「Kobe Precision Technology Sdn.Bhd.」(マレーシア、1992年2月設立)を稼動させています。

当社は、中国、アジア、米国をはじめ、全世界でのアルミ事業のプレゼンスをより一層向上させていく所存です。

ーーー

2011年12月21日 神戸製鋼所 

アルミ板事業の海外展開について

当社は、中国におけるアルミ板事業の拡大を目的として、中国のアルミ圧延大手「江蘇常業股有限公司(Jiangsu ALCHA Aluminium Co.,Ltd、以下ALCHA社)と事業提携を行い、内モンゴル自治区包頭市に両社合弁によるアルミ板製造販売会社を設立することで基本合意しました。今後、両社で合弁会社設立に向けた詳細事業化調査を進め、来年春を目処に最終契約を締結する予定です。

設立を予定している合弁会社の概要は以下の通りです。

合弁会社の概要

1. 会社名:未定
2. 所在地:内モンゴル自治区包頭市
3. 設立:2013年1月予定
4. 代表者:未定(当社から派遣予定)
5. 資本金:20億人民元(約240億円)
6. 出資:当社80%、ALCHA社20%
7. 設備投資額:約400億円
8. 事業内容:自動車材・缶材を中心とするアルミ板の製造・販売
9. 年産能力: 約20万トン
10. 稼動:2015年予定


近年、中国におけるアルミ板材の需要は急速に拡大しています。また、日系や欧米系ユーザーの現地進出が更に加速していることもあり、自動車材、缶材など、当社が主力とする製品分野に関しても、今後一層需要が拡大するものと見込まれます。現在、これらの製品については、高度な生産技術を要するため、中国では製造可能なメーカーが限られております。このような事業環境の下、ALCHA社と共同で、自動車材、缶材などのアルミ板を対象に、中国で事業展開を行うことで基本合意しました。

新たに設立する合弁拠点では、日本と同等の高品質なアルミ板を一貫(溶解−鋳造−熱間圧延−冷間圧延)で製造する予定です。特に、熱間圧延工程および冷間圧延工程では、世界最大級のコイルが製造可能な最新鋭の設備を導入する計画です。また、設立予定地である内モンゴル自治区包頭市は、豊富なエネルギー資源や労働力に恵まれております。これらの設備と立地を活かした競争力ある生産拠点を目指していきます。

提携先のALCHA社は、深証券取引所上場の大手アルミ圧延メーカーで、既に中国で安定した事業基盤を確立しております。当社は、現地における設備の調達や許認可の取得などについて、 ALCHA社の協力を得ながら、合弁会社の立上げを進めます。当社とALCHA社は、今回の合弁事業を契機に今後とも様々な検討を継続し、将来的に両社の提携関係を深めていく考えです。

当社グループのアルミ事業における海外展開は、磁気ディスク用基板の製造販売拠点として米国「Kobe Precision Inc.」(1987年12月設立)およびマレーシア「Kobe Precision Technology Sdn.Bhd.」(1992年2月設立)の両社を設立したことに始まります。
その後、自動車分野において、米国にサスペンション用アルミ鍛造部品の製造販売拠点「Kobe Aluminum Automotive Products,LLC」(2003年5月設立)を立ち上げました。
また、昨年9月には同じくサスペンション用アルミ鍛造部品の製造販売拠点「神鋼汽車部件(蘇州)有限公司」を中国に設立し、現在、来年8月の操業開始に向け工場建設を進めています。
今回、中国においてアルミ板の一貫製造販売拠点を設立し、自動車材、缶材をはじめ急拡大する同国のアルミ板需要を着実に取り込むことで、アジアにおける当社アルミ事業のプレゼンスをより一層向上させていく考えです。

ALCHA社の概要
会社名:江蘇常業股有限公司(Jiangsu ALCHA Aluminium Co.,Ltd)
設立:2002年12月
所在地:江蘇省常熟市
代表者:張平 董事長
資本金:340百万人民元
大株主:常熟市箔廠39%
事業内容:アルミ箔、アルミ材、アルミ板・条の製造、販売
売上高:1,949百万人民元 (2010年度)
従業員:674名 (2011年6月末)