PetroRabigh

 

2020/10/27

 

 

 

損益計算書   (単位:千Riyals)

  2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013速報
Revenue     6,543,342 29,422,706 46,837,888 53,376,836 62,010,877  
  Refinery     6,543,342 27,897,120 39,057,796 45,265,312 52,541,909  
 Petrochemical     0 1,525,586 7,780,092 8,111,524 9,468,968  
                 
Cost of goods     -7,165,236 -29,878,063 -46,109,234 -52,392,648 -60,481,712  
                 
Gross profits     -621,894 -455,357 728,654 984,188 1,529,165 461,100
  Refinery     -621,894 -932,195 -1,758,612 -1,573,609 -1,143,821  
 Petrochemical     0 476,838 2,487,266 2,557,797 2,672,986  
                 
General & Adm -260,059 -422,898 -679,664 -747,816 -752,614 -797,391 -875,201  
Marketing & selling       -5,814 -88,838 -84,006    
                 
Operaing profits -260,059 -422,898 -1,301,558 -1,208,987 -112,798 102,791 653,964 -313,000
                 
Interest and other 85,210 -19,669 45,525 129,722 660,582 247,055 -165,106  
Financial charges -210 -353,791 -339,094 -283,953  
親会社コントリ               1,200,000
電力会社賠償金               750,000
                 
Net -174,849 -442,567 -1,256,243 -1,433,056 208,690 65,893 488,858 359,200
(千米ドル)0.266688 (-46,630) (-118,027) (-335,025) (-382,179) (55,655) (17,573) (130,373) (95,794)
                 
Zakat         -74,322 -14,367    
Statutory reserve         -20,869 -6,589    
Zakat from shareholders         44,594 24,890    
Accumulated loss -174,849 -617,416 -1,873,659 -3,306,715 -3,148,622 -3,078,795    

2013年の損益には、以下の特別損益を含む。 詳細後記

1)株主のコントリ    1,200百万SAR (320百万米ドル)
2)電力会社損害賠償   750百万SAR(200百万米ドル)

1SAR=0.266688米ドルで換算

 

Refineryは2008年10月にSaudi Aramcoから移管された。

PetroRabighの損益の問題点は以下の通り。

1)Refineryが大赤字。
   但し、Refinery から Petrochemical への移管価格の問題であるとする意見が強い。

 

2)石油化学は2010年から本格稼働したが、トラブルが相次ぎ、下記の四半期別損益が示すとおり、まともに動いた四半期は少ない。
  2013年には
Rabigh Arabian Water & Electricity Company (RAWEC)の停電で大休止した。

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1)株主のコントリ(営業方法の変更

1)従来、石油製品はAramco、石油化学は住化が担当していたが、半々に変更
2)石油化学の販売マージンを1/3カット石油製品(赤字)についてはマージンをゼロに
3)2013/4に遡及、5年後見直し

 

2)電力会社損害賠償

PetroRabighはRAWECに対し、契約打ち切りを通告して損害賠償交渉を行い、2013年12月31日に下記の案で仮妥結した。
契約打ち切りを3ヶ月延長し、実行を待つ。

   調印後直ちに750百万SAR(2億米ドル)を支払い
   今後の電力料値引きで 190百万SAR
   安定供給のための投資に 約250百万SAR 

なお、これまでPetroRabighは電力供給をRAWECのみに頼っていたが、今回、全国電力網に接続、仮にRAWECが停電しても支障がないようにした。

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十倉社長は1月15日付 化学工業日報のインタビューで次の通り述べている。

合弁相手のサウジ・アラムコや電力供給元とテコ入れに向けて詳細な検討を進めているほか、安定操業を確保するため技術者数十人を現地に派遣した。

高操業を維持できれば安価なエタンを武器に圧倒的なコスト競争力を発揮できる。

石化部門の低迷は底を打ち、基礎化学品部門のカプロラクタムやメチルメタクリレート(MMA)の構造改革も急いでおり、これにラービグが加われば当初描いた競争力強化や収益力改善が本格化する。

LyondellBasellの説明会資料ではサウジのエタンは下記のような競争力を持つはずである。(北米はシェールガス原料)