産構法時代

 1)塩ビ共販会社

会社名(グループ)

資本金
百万円

参加会社

出資比率

第一塩ビ販売
(その他系)
1982/3/12設立
1982/4/1営業開始

90

住友化学工業

25

呉羽化学工業

25

サン・アロー化学

25

日本ゼオン

25

100

日本塩ビ販売
(三井系)
1982/7/15設立
1982/8/1営業開始

80

鐘淵化学工業

25

電気化学工業

25

東亜合成化学工業

25

三井東圧化学

25

100

中央塩ビ販売
(三菱系)
1982/7/15設立
1982/8/1営業開始

90

旭硝子

33.33

化成ビニル

33.33

信越化学工業

33.33

100

共同塩ビ販売
(興銀系)
1982/8/11設立
1982/9/1営業開始

50

東洋曹達

27.5

チッソ

27.5

セントラル化学

17.5

日産塩化ビニール

17.5

徳山積水

10.0

100

1983 「日産塩化ビニール」を東洋曹達とのJV「千葉ポリマー」とする。
1989 千葉ポリマー解散 PVC設備を東洋曹達(四日市)に移管

 

2)産構法

産構法の概要

  1   特定産業の指定
石油化学工業などの7業種を法定候補業種として指定し、それら事業者の申出を受けて政令で特定産業に指定する。
  2   構造改善計画の策定
主務大臣は特定産業ごとに審議会の意見を聴いて
構造改善基本計画を告示する。同計画には@構造改善目標、A設備処理に関する事項、B設備新増設などの制限、禁止に関する事項、C事業提携など規模または生産方式の適正化に必要な事項、D雇用、関連中小企業などへの配慮事項を定める。
  3   共同行為
事業者が自主的努力のみでは設備処理などを実施できない場合には、主務大臣は公正取引委員会の同意を得て共同行為の実施を指示できる。
  4   事業提携計画の承認
事業提携につき独占禁止法との調整および税制上の特例措置を希望する者は共同して事業提携計画を作成し、主務大臣の承認を受ける。
  5   設備処理、事業提携、活性化投資について資金確保および課税の特例措置を行う
  6   雇用の安定、関連中小企業の経営安定のための措置を行う
  7   昭和63年6月30日を期限とする

業種別構造改善基本計画の概要
 (継続)は
特定不況産業安定臨時措置法適用の継続

種名        特定産業
指定日
構造改善基本計画の概要
目標年度     設備処理 構造改善の重点
処理目標量 処理期限
アルミニウム製錬
 (継続)
1983/5/24 1986/3/31

93万t(57%)

1983/5/24 重油火力発電の石炭転換、
新製錬技術の研究開発
アンモニア
 (継続)
1983/5/24 1988/6/30

 66万t(20%)

1986/6/30 原料をナフサから石炭ガス、
LPG等に転換
尿素
 (継続)
1983/5/24 1988/6/30

 83万t(36%)

1986/6/30 高効率設備への集約化
湿式りん酸
 (継続)
1983/5/24 1988/6/30

 13万t(17%)

1986/6/30 りん酸センターへの生産集
約化
溶成りん肥
 (新規)
1983/6/17 1988/6/30

 24万t(32%)

1987/6/30 平炉への集約化
化成肥料
 (新規)
1983/6/17 1988/6/30

 81万t(13%)

1987/6/30 企業の集約化、生産受委託
エチレン
 (新規)
1983/6/17 1988/6/30

229万t(36%)

1985/3/31 高効率設備への生産集約化
ポリオレフイン
 (新規)
1983/6/17 1988/6/30

90万t(22%)

1985/6/30 4共販全社の設立、これを核とした
生産流通等の合理化
塩化ビニル樹脂
 (新規)
1983/6/17 1988/6/30

49万t(24%)

1985/3/31 1982年4共販会社の設立
今後これを核に生産流通

の合理化
エチレンオキサイド
 (新規)
1983/8/30 1988/6/30

20.1万t(27%)

1985/6/30 高効率設備への生産集中
スチレンモノマー
 (新規)

1985/1

       
         
注:1   事業提携計画の承認
    @湿式りん酸   日本燐酸への生産集中(承認日:1983/7/12)
    A化成肥料   東北肥料4社の合併(コープケミカルと改称)(承認日:1983/6/29)
    Bエチレン   浮島石化への生産集中(承認日:1983/10/31)
          三井石油化学・岩国大竹と日本石油化学・川崎工場のエチレン停止
    Cポリオレフィン   四共販会社の設立(承認日:1983/6/29)
    D塩化ビニル樹脂   共販会社を核に生産、流通等の合理化の推進(4件) (承認日:1983/11/24)
         
  2   旧法下での処理(特安法)
    @アルミニウム製錬   上表の処理目標量は旧法下での処理を含む
    Aアンモニア   119万t(26%)
    B尿素   167万t(42%)
    C湿式りん酸   17万t(18%)
         
  3   上表に未記載の特定産業の業種:
     @電炉、A化学繊維(5業種)、B合金鉄、C洋紙・板紙(2業種)、
 D政令指定業種(2業種)

3)ポリオレフィン共販会社

会社名 資本金
(百万円)
出資会社 出資比率
 
(%)
      生産能カ (千t/年)
LDPE + HDPE + PP

 83/8

 85/8

+

 83/8

 85/8

+

 83/8

 85/8

ユニオンポリマー
83/6/17設立
83/7/1営業開始

400

住友化学工業

18  

286

164

+

+

+

+

144

144

宇部興産

18  

147

99

+

+

+

+

105

105

東洋曹達

18  

167

103

+

72

52

+

+

+

チッソ

18  

+

+

+

45

35

+

156

156

徳山曹達

14  

+

+

+

+

+

+

95

95

日産丸善ポリエチレン+

14  

+

+

+

75

54

+

+

+

100  

600

366

+

192

141

+

500

500

ダイヤポリマー
83/6/17設立
83/7/1営業開始

100

三菱油化

50  

260

185

+

36

0

+

190

190

三菱化成工業

50  

118

58

+

75

69

+

35

35

100  

378

243

+

111

69

+

225

225

エースポリマー
83/6/23設立
83/7/1営業開始

200

昭和電工

20  

123

70

+

122

113

+

92

92

旭化成工業

20  

147

96

+

129

82

+

0

12

出光石油化学

20  

0

38

+

82

64

+

80

80

東燃石油化学

20  

+

+

+

45

37

+

76

76

日本ユニカー

20  

185

138

+

+

+

+

+

+

100  

455

342

+

378

296

+

248

260

三井日石ポリマー
83/7/1設立
83/7/1営業開始

900

三井石油化学

25  

45

45

+

226

168

+

121

121

三井東圧化学

25  

+

+

+

+

+

+

158

198

日本石油化学

25  

95

71

+

100

75

+

0

28

三井ポリケミカル

25  

175

127

+

+

+

+

+

+

100  

315

243

+

326

243

+

279

347

合計

+

1,748

1,194

+

1,007

749

+

1,252

1,332

 

4) エチレン設備処理

石油化学会社名 設備能力
1983/8現在
(A)
要処理量

(B)
能力枠

(C)
要処理量

(D)=A-C
処理実施量
(処理区分)
(E)
処理後能力
1986/3現在
(F)

住友化学工業

569.4

219

370

199.4

224.4  (廃棄)

345

日本石油化学

583

238

364

219

  52  (廃棄)
189  (休止)

342

丸善石油化学

505

171

352

153

110  (休止)
22
(部分休止)

373

三井石油化学

788

325

489

299

230  (廃棄)
92  (休止)

466

三菱油化

800

317

510

290

80  (廃棄)
120  (休止)
90(部分休止)

510

三菱化成

177

163

395

142

177  (廃棄)

0

水島エチレン(三菱化成)

360

-

-

-

-

360

東燃石油化学

573

231

361

212

223 ( 休止)

350

昭和電工

541

208

351

190

221  (休止)

320

新大協和石化(東ソー)

361.3

136

237

124.3

41.3  (廃棄)
54(部分休止)

266

出光石油化学

380

95

354

26

216(部分休止)
△220   新設

384
内新設220

大阪石油化学

320

105

227

93

68(部分休止)

252

浮島石油化学

(808)

+

+

+

+

(808)*

山陽エチレン(旭化成)

390

85

322

68

41(部分休止)

349

合計

6,347.7

2,293

4,332

2,015.7

2,030.7

4,317

備考

18工場
32系列

     

804.7 ( 廃棄)
955   (休止)
491(部分休止)
△220  新設

13工場
14系列

浮島石油化学の設備能力808千t/年の内、342千t/年は日本石油化学枠、466千t/年は三井石油化学枠であり、これらは各社能力に計上済み
出光石油化学は既に認可を得ている千葉の30万トンエチレン建設着工を1982/10に1年半延期、1985/6に能力を落として22万トンでスタートさせた。

5)ポリオレフィン設備処理 

会社名 資本金
(百万円)
出資会社 出資比率
 
(%)
      生産能カ (千t/年)
LDPE + HDPE + PP

 83/8

 85/8

+

 83/8

 85/8

+

 83/8

 85/8

ユニオンポリマー
83/6/17設立
83/7/1営業開始

400

住友化学工業

18  

286

164

+

+

+

+

144

144

宇部興産

18  

147

99

+

+

+

+

105

105

東洋曹達

18  

167

103

+

72

52

+

+

+

チッソ

18  

+

+

+

45

35

+

156

156

徳山曹達

14  

+

+

+

+

+

+

95

95

日産丸善ポリエチレン+

14  

+

+

+

75

54

+

+

+

100  

600

366

+

192

141

+

500

500

ダイヤポリマー
83/6/17設立
83/7/1営業開始

100

三菱油化

50  

260

185

+

36

0

+

190

190

三菱化成工業

50  

118

58

+

75

69

+

35

35

100  

378

243

+

111

69

+

225

225

エースポリマー
83/6/23設立
83/7/1営業開始

200

昭和電工

20  

123

70

+

122

113

+

92

92

旭化成工業

20  

147

96

+

129

82

+

0

12

出光石油化学

20  

0

38

+

82

64

+

80

80

東燃石油化学

20  

+

+

+

45

37

+

76

76

日本ユニカー

20  

185

138

+

+

+

+

+

+

100  

455

342

+

378

296

+

248

260

三井日石ポリマー
83/7/1設立
83/7/1営業開始

900

三井石油化学

25  

45

45

+

226

168

+

121

121

三井東圧化学

25  

+

+

+

+

+

+

158

198

日本石油化学

25  

95

71

+

100

75

+

0

28

三井ポリケミカル

25  

175

127

+

+

+

+

+

+

100  

315

243

+

326

243

+

279

347

合計

+

1,748

1,194

+

1,007

749

+

1,252

1,332

PPは設備処理の対象外であり、1984/4に操業を開始した泉北ポリマー分(年産能力80千t)以外は設備能力に変更なし。

 

6) PVC設備処理

共販会社

参加企業

工場

  重合槽
処理前 処理  処理後

第一塩ビ販売

住友化学工業

愛媛

348

193

155

千葉

338

0

338

686

193

493

呉羽化学工業

840

270

570

サン・アロー化学

徳山

432

20

412

日本ゼオン

水島

670

170

500

高岡

456

148

308

1,126

318

808

;

3,084

801

2,283

日本塩ビ販売

鐘淵化学工業

高砂

416

20

396

大阪

106

0

106

鹿島

334

0

334

855

20

835

電気化学工業

渋川

126

111

15

青海

294

150

144

千葉

430

100

330

JV *

-

+123

123

850

238

612

東亜合成化学工業

徳島

319

209

110

川崎

380

0

380

699

209

490

三井東圧化学

大阪

649

257

392

JV *

-

+185

185

649

72

577

;

3,053

539

2,514

中央塩ビ販売

旭硝子

早月

54

0

54

化成ビニル

早月

16

16

0

四日市

577

71

506

水島

672

140

532

1,265

227

1,038

信越化学工業

南陽

240

80

160

鹿島

1,016

127

889

1,256

207

1,049

;

2,575

434

2,141

共同塩ビ販売

東洋曹達

四日市

560

35

525

南陽

87

0

87

647

35

612

チッソ

水俣

371

241

130

水島

224

0

224

千葉

264

54

210

859

295

564

セントラル化学

;

0

0

0

日産塩化ビニール

千葉

414

84

330

徳山積水

徳山

298

33

265

;

2,218

447

1,771

合計

;

10,930

2,221

8,709

電気化学と三井東圧のJVは日本ビーヴィシー(1982年設立 三井東圧化学60%、電気化学40%)