三菱ケミカルは、当社グループが保有するルーサイト・ジャパンの全株式を、緑川化成工業に譲渡することとしましたので、お知らせいたします。
ルーサイト・ジャパンは、英国Imperial Chemical Industriesの日本におけるアクリル複合材の製造・販売拠点として設立され、1993年より茨城県行方市にて操業を開始し、浴槽やキッチン、洗面ボウルなどに用いられるアクリル複合材の国内需要に対応してまいりました。
当社(当時は三菱レイヨン)がLucite International Group Limited社を買収して以降、当社のグループ会社として運営していましたが、今般、三菱ケミカルホールディングスグループの経営方針「Forging the future 未来を拓く」に基づくポートフォリオ改革の一環として、当社グループが保有するLJ社の全株式について緑川化成社に譲渡することとしました。譲渡期日は本年4月1日を予定しております。
緑川化成の事業内容 プラスチック加工品、成形材料、機械・工具の販売や用途開発
2025 年1月7日 三菱ケミカルグループ
米国ルイジアナ州における MMA モノマープラント新設計画の検討中止に関するお知らせ当社グループは、連結子会社の三菱ケミカル株式会社が 2020 年 12 月9日付「米国における MMA モノマープラント新設の土地取得について」にて公表いたしましたとおり、米国ルイジアナ州ガイスマーにおいて、 当社グループ独自技術である「新エチレン法(アルファ法)」による MMA モノマープラントの新設を検討しておりましたが、本日、本投資計画の検討中止を決議いたしましたので、お知らせいたします。
1.本投資計画検討中止の理由
MMA(メタクリル酸メチル)モノマーは、自動車のランプカバー、看板、水族館の水槽、塗料、建材などに用いられるアクリル樹脂の原料で、世界需要は年間 300 万トンを超えており、今後も安定的な市場成長が見込まれています。
当社グループは、独自技術である「新エチレン法(アルファ法)」による米国シェールガス由来のエチレンを原料とした MMA モノマープラントの最終投資決定に向けて、米国ルイジアナ州ガイスマーに建設用地を取得し、フロントエンジニアリング設計や各規制に関する許認可の取得などを進めてまいりました。しかしながら、米国テネシー州やその他地域における既存の MMA モノマー製造設備により当面の需要に対応できる見通しであることや、インフレ等により増大した設備投資額に基づく取引先との交渉の結果、本投資計画実行後の長期的な取引に対するコミットメントが得られなかったことなどから、本投資計画検討の中止の判断に至りました。
引き続き、MMA 事業の競争力強化に向けて、拠点の新設及び統廃合等を通じて、グローバル生産体制の最適化を図るとともに、2024 年 11 月 13 日に公表した「新中期経営計画 2029」に基づき、高付加価値用途向けのフォーカスや新規用途の開拓等の成長戦略を推進してまいります。
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