化学会社の海外進出一覧 味の素 北米

 

飼料用リジン、飼料用スレオニンの製造販売

社名 Ajinomoto Heartland LLC
場所 Eddyville, IA
株主 味の素
設立 1984/10
能力 飼料用リジン 5万トン/年
飼料用スレオニン 
1万トン/
2万トン/年
  
味の素ユ−ロリジン社(フランス)に年間3万5千トンの飼料用スレオニン生産能力
  米国での設備投資により、全世界で年間5万5千トンまで生産能力を増強
備考 飼料用アミノ酸 AJINOMOTO ANIMAL NUTRITIONグル−プ

 フランス:味の素ユーロリジン(株) / AJINOMOTO EUROLYSINE S.A.S.
 イタリア:味の素ビオイタリア(株) / AJINOMOTO BIOITALIA S.p.A.
 米国:味の素ハートランドLLC / Ajinomoto Heartland LLC
 タイ:タイ味の素(株) / Ajinomoto Co., (Thailand) Ltd. (タイ)
 中国:川化味の素(有) / Chuanhua Ajinomoto Co., Ltd.
 ブラジル:味の素ビオラティーナ(有)/ Ajinomoto Biolatina Industria e Comercio Ltda.

飼料用トリプトファン生産
    味の素ハートランド エディビル工場(アイオワ州)
    2017/5  完工予定
 能力 3,000トン/年

  http://www.ajinomoto.com/jp/presscenter/press/detail/2016_02_01.html

 

 

医薬用・食品用アミノ酸の製造販売

社名 味の素アミノサイエンスLLC
場所 ノースカロライナ
株主 味の素
設立  
能力  
備考 医薬用・食品用アミノ酸 世界の生産拠点

 日本:川崎事業所、東海事業所、九州事業所、日本プロテイン(株)
 米国:味の素アミノサイエンスLLCノースカロライナ工場
 中国:味の素蓮花アミノ酸(有)、上海味の素アミノ酸(有)
 ベルギー:味の素オムニケム(株)
 ブラジル:味の素インテルアメリカーナ(有)新リメイラ工場

 

バイオ医薬品の開発・製造受託

社名 Althea Technologies, Inc.
場所 San Diego
株主 味の素  

 2013/3/6 発行済み全株式を175百万ドルで取得することで合意
  http://www.ajinomoto.com/jp/presscenter/press/detail/2013_03_06.html

設立  
能力  
備考 cGMPに準拠したバイオ医薬品の製法開発・製造受託(原薬製造・製剤充填・分析等)

 

米国電子材料事業の情報収集、拡販活動、機能材料製品と原材料の輸出入 

社名 Ajinomoto Fine-Techno USA Corporation
場所 カリフォルニア州クパチーノ市
株主 味の素ファインテクノ(株) 100%
設立 2015/1
能力  
備考
味の素の電子材料事業
グルタミン酸ナトリウムの利用研究のひとつとして、1960年代にエポキシ樹脂の硬化剤を開発
その後、長年蓄積した樹脂配合技術により高機能絶縁材料の開発を進め、1998年に液状樹脂のフィルム化に世界で初めて成功し、同年ABF (Ajinomoto Build-Up Film)を発売(従来インク形式であった絶縁材料のフィルム化)
以来、機能性および生産効率の高さから、半導体パッケージ用の絶縁材料として、幅広く使われている。

2016/4/1 本格的に業務を開始
 http://www.ajinomoto.com/jp/presscenter/press/detail/2016_04_13.html

 

 

メディカルフードの製造・販売
 
社名 Cambrooke Therapeutics, Inc.
場所 Ayer, MA
株主 Ajinomoto North America  100%

2017/11 64百万米ドルで取得し、完全子会社化
  https://www.ajinomoto.com/jp/ir/news/news278904034291125294/main/0/link/2017_11_9_J.pdf

従来の株主 Galen Partners V,L.P. 63.4% ほか

設立 2000
能力  
備考 Medical Foods は、米国食品医薬品局(FDA)が医薬品と栄養補助食品(dietary supplements)の中間に位置付ける食品。米国の健康保険の償還可能領域。

Medical Foods は、科学的に実証された副作用の無い食品由来の薬(薬と食品の中間に位置するもの)として、1983年にアメリカのOrphan Drug Act Amendments により下記の通り定義されている。

"a food which is formulated to be consumed or administered enterally (腸内に)under the supervision of a physician and which is intended for the specific dietary management of a disease or condition for which distinctive nutritional requirements, based on recognized scientific principles, are established by medical evaluation."

アミノ酸代謝異常患者等向けの医療食品を開発・製造。
その他、難治性てんかん患者向け医療食品や腎臓・肝臓疾患患者向け低たんぱく質食品等を手掛けており、欧州等の米国外でも展開

創業者のLynn and David Paolella の2人の子供は珍しいPKU(フェニルケトン尿症。アミノ酸代謝異常が原因で、フェニールアラニンが体内に蓄積する。
治療法は
 フェニルアラニン含有量の少ないミルクや食事。2人はMedical foods の開発を始めた。

 

遺伝子治療薬CDMO     遺伝子治療薬の開発

社名 Forge Biologics Holdings, LLC
場所 オハイオ州グローブシティ市
株主 味の素 100%

   2023/11/13  全持分を約554百万米ドル(約828億円)で取得し完全子会社化することを決議し、合併契約を締結
       https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/presscenter/press/detail/2023_11_13_05.html

設立 2020年
能力  
備考 遺伝子治療薬製造バリューチェーン上の2つの要所であるAAV製造とプラスミドDNAの製造能力を有する遺伝子治療薬CDMOであり、また、高純度・高収率のAAVベクター生産技術を有している。
これにより、多数のバイオテック企業の初期臨床向けにGMP生産を行い、製造実績を確実に積み上げることで、ここ数年で急成長・急拡大を遂げており、今後も継続的に成長する見込み。また、同社は希少疾患の中でも患者数の多い疾患に対応し商業生産が可能な世界最大規模の製造技術・設備を有しており、既存の設備に加え、今後も更なる事業拡大に対応できるよう、同社の製造施設内に拡張可能なスペースを有している。

 

 

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