2004年9月16日 マジックテープ株式会社(クラレグループ)
社名変更の件
http://www.kuraray.co.jp/release/2004/040916_4.html
このたび、マジックテープ株式会社(本社:大阪市、社長:高岡光彦TEL06-6348-2555)は、2004年10月1日より、社名をクラレファスニング株式会社に変更いたします。
クラレグループとしてのコーポレートイメージを明確化しその認知度向上・浸透を図ること、また、面ファスナー事業およびその関連事業の拡大を図ることが変更の主な目的です。この機会を捉え、生産・開発・販売の一体運営、効率化をさらに進め、経営スピードを加速していきます。
当社は、昨年8月中国上海に加工販売会社を設立、今年1月より生産を開始しました。国内だけでなく、中国・その他アジアでの面ファスナーの需要拡大を推進していきます。
1、新旧会社名
旧会社名:マジックテープ株式会社
新会社名:クラレファスニング株式会社
2、会社の概要
@本社:大阪市北区梅田1−12−39
新阪急ビル
TEL:06−6348−2555
A社長:高岡光彦
B資本金:1億円
C従業員数:120名
D業務内容説明:
面ファスナーの分野で国内第一位のシェアを占めている。
「マジックテープ」を始め、フック・ループ混在の面ファスナー「フリーマジック」、自動車シート用成形面ファスナー「モールドインファスナー」、工業用成形面ファスナー「マジロック」などの製品を生産・販売している。
E生産能力:「マジックテープ」――
4,800万m/年(25mm巾)
「マジロック」 ――
720万m/年(25mm巾)
マジックテープのひみつ 歴史
http://www.magic-tape.com/secret/rekishi.html
魔法のテープ、それは自然界が教えてくれました。
それは、1948年のスイスでの出来事です。
愛犬を連れて山奥の狩猟に出かけていたジョルジュ・デ・メストラル氏は、自分の服や犬の毛に沢山の野生ゴボウの実がくっついているのに気づきました。不思議に思った彼は、その実を持ち帰り、さっそく顕微鏡で覗いてみました。
すると、その実は無数の鉤でできていて、その鉤が衣服や犬の毛にしっかりと絡みついていたのです。
これにヒントを得た彼はこの構造を応用して着脱が自由自在の魔法のファスナーを発明しようとしたのです。
そして何年かの試行錯誤の末、特殊ナイロン糸を使用して、無数の鉤と輪で構成された面ファスナーをつくりだしたのです。
これが面ファスナーの誕生でした。
<マジックテープ>は、クラレの面ファスナーの登録商標です。
日本では1960年、2本の布がピタリとくっつき、着脱が自在な『魔法のテープ』という意味の<マジックテープ>という商品名で、クラレが最初に生産・販売を開始しました。
<マジックテープ>の名が全国に広がったのは、1964年に華々しくデビューした東海道新幹線の客席のヘッドレストカバーのファスナー(留め具)に採用され、一躍注目を浴びたのがきっかけでした。
今や、面ファスナーの代名詞でもある<マジックテープ>は、実はクラレの面ファスナーの登録商標なのです。
<マジックテープ>を幹としてクラレファスニングシステムはさらに大きく成長していきます。
スイス人・ジョルジュ・デ・メストラル氏の発明となるこの製品の有望性をいち早く察知したクラレは、独自の技術を駆使し、さらに付加価値の高い製品の数々を開発してきたのです。
そしてこれからも、業界のリーディングカンパニーとして常に技術開発に力を注ぎながら、面ファスナーの新たなる可能性を拓いていきます。子供から大人まで、日常生活から産業社会まで、そして1960年から無限の未来へ…。
<マジックテープ>の輝かしい軌跡は、未来へと続いていきます。