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平成28 年8月5日 タキロン、シーアイ化成 

タキロンとシーアイ化成の経営統合に関する基本合意書締結のお知らせ

タキロンと、シーアイ化成は、今般、タキロン取締役会及びシーアイ化成経営会議において、経営統合に向けて協議・検討を進めていくことについて合意し、タキロンの筆頭株主かつシーアイ化成の親会社である伊藤忠商事を含む3社で基本合意書を締結することを決議し、本日付で締結いたしましたので、お知らせいたします。
今後、平成28 年12 月を目途に本経営統合に係る最終契約を締結、平成29 年4月1日付の経営統合を目指し、詳細な検討と協議を進めてまいります。

タキロンを吸収合併存続会社、シーアイ化成を吸収合併消滅会社とする吸収合併を行う予定です。

タキロンの普通株式は、本経営統合の効力発生日以降も引き続き、東京証券取引所市場第一部において上場を維持する見込み

2016/12/26

新会社名  タキロンシーアイ

   http://www.takiron.co.jp/upImage/pdf/whatsNew_1482734196_072644700.pdf

 

 

1.本経営統合の背景及び目的
(1)本経営統合の背景
タキロンは主力である建築資材や採光建材、環境・土木用資材の他、マンション用防滑性床シート、半導体・液晶製造装置に使用される工業用プレート、生体内分解吸収性骨接合材等の製造販売を行うプラスチック加工総合メーカーです。大正8年の創業以来、現在に6至るまで、社会の発展とともに広がるニーズに応えるべく、時代を先取りしたプラスチック技術を結集し、独自の技術革新から数々の高品質な製品を世に送り出しており、平成31 年には創業100 周年を迎えます。中期経営計画「CC2017&Beyond「創業100 周年に向けて」」にて記載の通り、「全てのステークホルダーにとって魅力的な企業グループとして社会に貢献する。」を経営ビジョンに据え、新規事業の戦力化と新たな分野への挑戦、グループ経営の全体最適化等を通じ、平成29 年度連結売上高1,000 億円以上、連結経常利益率8.0%以上の達成を目標に日々企業努力を継続しております。

シーアイ化成は建装用資材、農業用フィルム等の農業用資材、ラベル用熱収縮フィルム、遮水シートや止水材料等の土木用資材及び工業用品等の製造販売を中心とした合成樹脂加工総合メーカーです。昭和38 年の創業以来、プラスチックの総合加工メーカーとして、長年蓄積してきた素材への知見と多彩な樹脂加工技術を駆使し、市場の声に応える多種多様な製品群を開発してまいりました。平成21 年6月には公開買付けにより伊藤忠商事の子会社となり、以降、製品開発力、生産ノウハウに加え、伊藤忠商事の情報力・国内外の販売ネットワークを複合化することで、より付加価値の高い新製品・新事業を創出し、海外での市場展開を加速してまいりました。「人と地球と未来にやさしいものづくり」を合言葉に、先進技術とグループ総合力を活かして、海外での生産体制の拡充や新市場の開拓などを積極的に進めております。

伊藤忠商事はタキロンの発行済株式総数の30.11%(平成28 年3月末日現在)の株式を保有するその他の関係会社であり、かつ、
シーアイ化成の発行済株式総数(自己株式を除く。)の98.33%(平成28 年3月末日現在)の株式を保有する

タキロン シーアイ化成
伊藤忠商事 30.11%
積水樹脂 1.83%
潟Jネカ 1.67%
東ソー 1.36%
伊藤忠商事 98.33%
住友化学 1.60%
デンカ 0.07%

一方、両社を取り巻く事業環境は、戸建住宅の新設着工戸数の伸び悩みや公共投資削減による市場の縮小、個人消費を始めとした国内需要の低迷、競合他社の参入に伴う国際的な価格競争の激化等先行きの懸念材料も多く、厳しい経営環境が続いております。
斯かる状況下、両社はそれぞれ更なる成長や発展の実現可能性について様々な検討をしてまいりました。その結果、両社が統合することで、合成樹脂加工総合メーカーとしての企業規模及び事業ドメインを拡大し、事業ポートフォリオの再編並びに経営及び保有資産の効率化等によるシナジー効果の発揮を通じて、将来、本経営統合後の会社がプラスチック加工業界におけるリーディング・カンパニーとなることが両社の企業価値の向上、ひいては全ステークホルダーの皆さまの利益につながるとの共通認識を持つに至り、この度、両社は伊藤忠商事を含む3社間で経営統合を目指して協議・検討を進めていくことに合意いたしました。

(2)本経営統合の目的
両社は本経営統合を実現させることにより、以下のような諸施策を通じた更なる収益基盤強化と企業価値向上が可能となるものと考えております。本経営統合の目的の達成のために両社は対等の精神のもと協力し合い、本経営統合後は一体の精神のもと事業運営にあたれるよう協議・検討を進めてまいります。
@ 営業力、顧客基盤の強化
両社の得意とする建築用資材、農業用資材、土木用資材分野における商品ラインナップの拡充及び相互の販売チャネル活用による顧客基盤の強化を通じた成長を図る。
A グローバル展開の加速
両社の海外拠点及び伊藤忠商事の海外ネットワークを活用し、アジア・北米・欧州を中心とした市場での更なるマーケティング・営業体制の強化とグローバル人材の育成・活用を図る。
B 生産体制の効率化
両社の保有するグローバルレベルでの生産拠点の連携や経営資源の最適配分により、効率的な生産体制を構築し、生産能力の向上及び最適サプライチェーンの構築を目指す。
C 技術・研究開発の強化
両社の得意とするプラスチック成型技術と長年培ってきた技術・研究開発の融合により、グローバル市場における顧客ニーズへの対応力向上及び高付加価値製品開発力向上と生産技術力の強化を図る。
D コスト競争力の強化
共同調達や調達資材の共通化、物流効率の最適化を通じて、コスト競争力のある事業基盤の構築を目指す。
E M&A による事業基盤の拡充と収益基盤の強化
両社の既存事業基盤の拡充や新規事業領域の獲得に資するM&A を積極的に実行していくことで更なる収益基盤の強化を目指す。

2)本経営統合の方式
両社の株主総会による承認及び本経営統合に必要な関係当局からの許認可等の取得を前提に、タキロンを吸収合併存続会社、シーアイ化成を吸収合併消滅会社とする吸収合併を行う予定です。なお、最終的には、今後実施するデュー・ディリジェンスの結果等を踏まえて、本経営統合に係る最終契約締結までに正式に決定いたします。

タキロン

1919 滝川セルロイド工業所を設立し、セルロイド生地の製造を開始。
1959 社名をタキロン化学株式会社とし、現社章を制定。
1973 社名をタキロン株式会社とする。
2008 大日本プラスチックス株式会社の株式を60パーセント取得し、連結子会社化。
2014 中国江蘇省常州市に、他喜龍塑料(常州)有限公司設立。
2015 日本ポリエステル株式会社の株式を100パーセント取得し、連結子会社化。

シーアイ化成

1963年1月 横浜護謨製造と日本ゼオンなど古河グループ関係会社の共同出資により設立され、ハマ化成として発足
1967年9月 企業基盤の一層の強化を図るために、伊藤忠商事株式会社の資本参加を得る
1971年4月 伊藤忠グループのプラスチック加工メーカー、神戸樹脂株式会社と合併
社名を「シーアイ化成株式会社」と改称
2009年6月 伊藤忠商事株式会社による株式公開買付に伴い完全子会社化