2005年8月5日 クラレ

倉敷事業所の再編について
http://www.kuraray.co.jp/release/2005/050805.html

 当社は新事業創出を経営の最重要課題の一つに掲げ、本年4月には新事業企画本部と研究開発本部を組織的に一体化した新事業開発本部を発足させるなど、研究開発体制の整備・強化を図っております。その一環として、このたび倉敷事業所の再編を決定致しましたので下記の通りお知らせ致します。


 現在、当社倉敷事業所は、開発・生産拠点の「倉敷」、研究開発拠点の「研究所」、生産拠点の「玉島」の3ヵ所で構成されております。
 その内、最も歴史のある「倉敷」は建物、施設の老朽化が進み、抜本的な改修、建て替えが必要となっております。このため、周辺の市街地化という立地条件も考慮し、事業所内再配置を検討した結果、向う3年程度をかけて総額約100億円を投じて倉敷事業所の設備・機能を以下の通り再編・整備することと致しました。

1.  「玉島」に「生産技術・開発センター(仮称)」を新設して「倉敷」内の数ヵ所の建物に分散している開発機能の大半を移転・統合して研究開発体制の整備・強化を図り、新事業創出の加速化を推進致します。
2.  「倉敷」の生産設備及び間接部門は一部を除き「玉島」へ移転し、インフラの有効活用を図り、効率的な生産体制を構築致します。
3.  「倉敷」にはメディカル関連生産設備を残し、「研究所」には「倉敷」から開発機能の一部を移転することにより、それぞれ効率的な運営を図ります。


【ご参考】倉敷事業所の概要(2005年6月現在) 人員には非正規社員含む

(1)「倉敷」

 住所;倉敷市酒津1621、敷地;約22万u、人員;約800人
 繊維・樹脂・人工皮革・メディカル他の開発  技術開発
 メディカル製品(歯科材料、人工臓器等)、工業膜他の生産
  注)メディカル製品は当社100%子会社であるクラレメディカル鰍ェ生産しています。
(2)「研究所」
 住所;倉敷市酒津2045-1、延建築面積;約9千u、人員;約90人
 くらしき研究所、構造解析センター;各種の基礎研究・応用研究、分析・解析業務
(3)「玉島」
 住所;倉敷市玉島乙島7471、敷地;約41万u、人員;約250人
 ポリエステル短繊維の生産
 光学用ポバールフィルムの生産(設備建設中)
 注)ポリエステル短繊維は当社100%子会社であるクラレ玉島鰍ェ生産しています。

 

【ご参考】倉敷事業所の沿革
1928年「倉敷」 レーヨン糸生産開始(1987年生産停止)
1956年「玉島」 レーヨン糸生産開始(2001年生産停止)
1964年「玉島」 ポリエステル短繊維生産開始(2003年クラレ玉島鰍ノ分社)
1968年「研究所」クラレ中央研究所として設立(現在はくらしき研究所、構造解析センター)
1972年「倉敷」 エバールフィルム生産開始(1985年岡山事業所へ移設)
1980年「倉敷」 歯科材料生産開始(2001年クラレメディカル鰍ノ分社)
1981年「倉敷」 人工腎臓用中空糸生産開始(2001年クラレメディカル鰍ノ分社)
1985年「倉敷」 コンタクトレンズ生産開始(2001年クラレメディカル鰍ノ分社)
1989年「倉敷」 メルトブロー不織布生産開始(1995年西条事業所へ移設)
         面ファスナー生産開始(2002年マジックテープ鰍ヨ移設)
1998年「玉島」 サーマルリサイクル開始(廃プラスチック等をボイラー燃料に使用)
2004年「玉島」 バイオマス発電開始(建築系解体木屑をボイラー燃料に使用)