2003/5/16 三共
中期経営計画の修正について
三共株式会社(東京都中央区
社長:高藤鉄雄)は、このほど2001年5月に発表いたしました2005年度(2006年3月期)までの中期経営計画を修正し、2003年度から2005年度まで3
年間の経営計画を新たに策定いたしましたのでお知らせいたします。
今回の修正の骨子は次の通りです。
− | 2005年度の業績計画を、連結売上高6,000億円(2002年度実績:5,699億円)、連結営業利益650 億円(同:798億円)といたします。 |
今後3年間に、主力品である高脂血症治療剤『メバロチン』の売上が後発品の影響などで減少いたしますが、2002年5月にアメリカを皮切りに発売した血圧降下剤『オルメサルタン』(一般名)がヨーロッパ・日本などにおいても売上を伸ばすことに加え、2001年以来積極的に導入してまいりました複数の他社開発品も売上を伸ばしますので、グループ全体として増収となる計画です。
また営業利益面では、売上における他社品比率が増えることにより原価率の上昇が見込まれることに加え、引き続き研究開発や海外子会社における営業力拡大などの先行投資を行ないますので減益となりますが、2004年度計画の530億円をボトムとして方向転換し、2006年度以降はさらなる収益好転を見込んでおります。
− | 画期的な新薬を創出して将来の成長を確実にするために、さらに研究開発投資を強化いたします。 |
今後3年間の研究開発費は毎年約950億円の規模を見込みます。(2002年度実績:866億円)
自社開発品や導入品のグローバル市場での早期発売を目指すとともに、発売後の製品を市場で育成させるための試験などにも入力いたします。
これら投資により2006年度以降の業績を伸長させ、2010年度ビジョンである「グループ売上高1兆円以上、営業利益率20%以上」の達成を目指します。
− | グループ全体の事業再編・機能再編に着手します。 |
2001年7月に開始いたしました業務改革をさらに拡大し、グループ全体の事業再編と機能再編に着手します。
この過程で三共本体を成長性に寄与する研究開発・営業および戦略業務に集中させ、それ以外につきましては分社化・アウトソーシング等により、コスト競争力の向上を図ります。
機能再編は、
@新会社設立を柱とするサプライチェーン(調達および生産機能)再編
A物流機能のアウトソーシング
Bエンジニアリング(工場・研究所などの工務部門)機能のアウトソーシング
C本社管理部門・事務部門の再編、スリム化および別会社化
DIT (システム)部門のアウトソーシング
E研究開発業務支援機能の別会社化およびアウトソーシング
といった6つの観点から取り組み、2005年度までに完了させる予定です。
− | 配当は1株あたり25円を維持いたします。 |
厳しい業績動向下でも、現行水準の1株あたり25円の配当は維持してまいります。
また自己株式取得等につきましても、財務状況を加味しながら、引き続き機動的に取り組んでまいります。