2001/2/22  住友化学工業株式会社

新中期経営計画(2001 〜03 年度)を策定
  21 世紀最初の目標は「新たな成長軌道をめざして」

 住友化学はこのほど、全部門・全グループ会社をあげて、新世紀最初の中期経営計画(2001 〜03 年度)を策定しました。
 本中期経営計画は、先の中期経営計画(1998 〜2000 年度)での目標である「21 世紀に飛躍するための助走」を終え、その計画で描いた「21 世紀の住友化学グループがめざす姿」を受けて策定されたもので、以下のような3 つのビジョンと8 つの基本方針を掲げて、5 年後の成果も見据えながら、重点分野でより一層積極的な事業展開を行い、住友化学グループの「新たな成長軌道をめざす」ことを目標としています。

(本中期経営計画の3 つのビジョン)

1 . 化学と生命科学に立脚し、世界に通じる競争力を有する革新的な製造技術・次世代商品の開発・事業化を行う。
2 . 今期間は成長するアジアにしっかりと根を張ることをめざし、世界市場において事業を展開する。
3 . どうすれば最大の事業成果が得られるかを常に考える「事業家マインド」に富んだ“元気溌剌な社風”を確立する。

(本中期経営計画の8 つの基本方針)

1 . “創造的ハイブリッドケミストリー”による安定成長の達成
2 . 事業の強化と成長へのコミットメント
3 . アジアへのコミットメント
4 . 長期的な成長への布石
5 . 連結経営の充実
6 . 新たなビジネスモデルの構築
7 . 地球環境との共生
8 . 経営資源の積極投入と財務体質の維持・改善


(業績目標)

  2000 年度見込み 2003 年度 目標 2005 年度 (期待値)
税引後利益   320 億円   500 億円   700 億円
ROE    7 .0 %    10 %    10 %以上
株主資本比率    31 %  30 〜35 %   30 〜35 %

(ご参考)

  2000 年度見込み 2003 年度参考値 2005 年度(期待値)
売上高      10 ,500 億円  12 ,300 億円  16 ,000 億円
ROA    2 .2 %    3 .0 %    3 .4 %
人員   17 ,300 人   17 ,500 人  
R&D     620 億円     700 億円  


 本中期経営計画では、2003 年度の全社業績目標として税引後利益(連結ベース)、ROE (株主資本利益率)、株主資本比率の値を掲げました。
 税引後利益は500 億円を目標としました。2005 年度は700 億円を期待しています。
 ROE は、時価会計導入後のベースで、2003 年度は10 %を目標とし、2005 年度は10 %を上回る水準になります。
 株主資本比率は30 〜35 %を目標水準にしております。

 売上高については本計画の目標には掲げていませんが、2003 年度に1 兆2300 億円を、2005 年度には1 兆6000 億円を想定しています。
 
 住友化学は2003 年10 月を目処に、三井化学と全面的な事業統合を行うことになり、その具体的な検討を鋭意進めていますが、本計画の策定に取り掛かりましたのは昨年上期からであり、統合を発表した時点では計画の骨子が固まっており、本計画には統合を織り込んでおりません。
 しかし、住友化学としましては本中期経営計画を実行することが三井化学との統合の趣旨に完全に合致するものと考えています。両社がそれぞれの課題と目標を中期計画で明確にし、着実に実行していくことが統合の準備そのものであり、両社の事業統合につなぐことで、真の「21 世紀の化学産業におけるグローバルリーダー」の仲間入りをめざします。

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