中国経済新聞 2005/9/15

日本からの廃プラスチック輸入再開 9月20日から 企業登録制実施

 中国国家品質監督検査検疫総局は8日、日本からの廃プラスチックの輸入を今月20日から再開すると明らかにした。
 同総局によると、2003年末から04年初めにかけ、山東省で日本からバーゼル条約と中国の環境保護基準に著しく違反する廃プラスチックを輸入する事件が起きた。中国の環境を守り、海外の有毒有害廃棄物が違法に持ち込まれるのを防ぐため、同総局は日本からの廃プラスチックの輸入の通関検査手続きを暫定的に中止した。
 日中双方は1年余り、この事件の処理について何度も協議した。今年8月、事件の廃プラスチックが返送のため国外に積み出され、日本の関係官庁も輸出される廃棄物原料が関係の指標をクリアしていることを保証するための是正措置をとったことから、輸入再開の条件が基本的に熟した。
 輸入再開後、日本の廃プラスチックに対する検査検疫監督管理を強化するため、同総局は海外の供給企業に対して登録管理の措置をとる。現場を検査し、品質保証システムが整い、取扱規模がかなり大きく、信用度の良好な企業の登録を認める。また輸入廃プラスチックの船積み前検査措置と厳格な通関検査措置を実施する。国の環境基準に合致しない貨物やうそや詐欺行為が見つかれば、規定に従い直ちに処分を行い上級機関に報告する。
 同時に追跡監督管理を通じ、登録された日本の供給企業が中国の廃棄物原料輸入に関する管理法規を順守するよう要求する。通関検査で安全性や衛生面、環境保護面で不合格だったり、登録の証書や番号を他の企業に移譲して使わせたり、書類を改ざん、偽造したり、その他詐欺行為があったりした場合、同総局は通関検査を暫定的に中止し、さらにはその登録資格を取り消す。