2003/02/28 クラレ

中期経営計画「G−21」後半3年に向けて

 当社は2001年度から5ヵ年の中期経営計画「G−21」をスタートさせていますが、前半2年の終了に伴い、これまでの実績と当該期間に実行した各種施策の検証を踏まえ、2003年度からの後半3年間に対し、下記の様に集約しました。

1.「G−21」の基本戦略と自己評価

[1]「G−21」の基本戦略と目指す方向
  ・コア事業強化(酢ビ・ポバール系事業、イソプレン系事業、人工皮革)
・マーケットイン…戦略領域への注力(電子情報、エコフレンドリー、環境、メディカル)
・エコフレンドリー…地球環境の維持改善への貢献
  「G−21」の基本戦略に変更はなく、この基本戦略を遂行し“収益力があり、社会的評価の高い企業”を目指す。
   
[2]前半2年(2001〜02年度)の主な施策
  ・収益構造改善会議設置(01年8月)
・ポリエステル事業再構築(01年10月〜03年4月)
・メディカル事業分社(01年10月)
・クラリアント社PVA関連事業買収(01年12月)
・カンパニー制導入(02年4月)
・SEPCA社での熱可塑性エラストマーの米国生産開始(02年9月)
・エバールヨーロッパ社増設決定(03年1月…04年3rdQ稼働予定)
・BPRの推進、業績反映型処遇制度の導入、上海事務所設立、ストックオプション導入、
 自社株買いなど
   
[3]前半2年の自己評価
  評価点
  ・短期業績は回復軌道に乗る
  ・在庫削減・金融資産圧縮などによる資産効率化の推進
反省点
  ・スピード感の不足
  ・起業力の不足
   
2.後半3年(2003〜2005年度)の基本戦略

[1]後半3年の基本戦略
  前半2年の反省(スピード・起業力不足)を踏まえ、“市場の変化に迅速に対応できる組織体制の強化”を図り、ProfitableGrowth(収益ある成長)からProfit Growth(収益そのものの成長)を目指す。
  ProfitGrowthのため、成長事業の深耕・拡大と次世代事業のインキュベーター機能の強化を図る。
   
[2]成長事業の深耕・拡大
  ・酢ビ・ポバール系事業、光学関連製品の強化・拡大を進める。
・増設効果の確実かつ持続的な発現を図る。
・設備投資と研究開発で経営資源の重点投入を行う。
   
[3]次世代事業のインキュベーター機能の強化
  ・米国R&Tセンターの設置(03年秋)
・オプトデバイス商品開発センターの設置(03年3月)
・アライアンス・M&A推進のための新組織設置(03年4月予定)
   

3.設備投資・M&A
 設備投資は酢ビ・ポバール系事業・光学関連製品に集中させる。

  設備投資
   01〜02年度    350
   03〜05年度    800
   「G−21」計  1,150億円

 M&Aではコア事業の強化・拡大を図るべく、垂直型アプローチを加える。
 今後はM&A・アライアンスなどを通じ外部技術も積極的に活用する。
 しかし単なる技術導入ではなく、当社技術と組み合わせ独自技術に仕上げていく。


4.更なる成長に向け、独自技術・機能・マーケットインを追求
  

5.最終年度(2005年度)の目標値