ガラス繊維
2005年1月31日 日本板硝子
中国での特殊硝子繊維製造会社設立について
http://www.nsg.co.jp/press/2005/0131.html
日本板硝子株式会社(本社:東京都港区 社長執行役員:藤本勝司)は、今後とも成長が期待できる、タイミングベルト用特殊硝子繊維の需要に対応するため、中国に新たに製造会社を設立することとしましたので、お知らせ致します。
この会社(仮称 蘇州日硝特殊玻璃繊維有限公司)は、中国・蘇州近郊に工場を建設し、2006年7月を目処にタイミングベルト用特殊硝子繊維の生産を開始する予定にしています。総投資額は約14億円を予定しています。
既に当社は日本・英国・カナダに計3カ所の生産拠点を持っておりますが、この新会社の設立により世界で4番目の生産拠点を持つこととなります。これにより製品のグローバル供給体制をさらに強化し、今後とも事業の拡大継続を積極的に展開して参りたいと考えております。
<設立会社の概要>
1)
社名 蘇州日硝特殊玻璃繊維有限公司(仮称)
2) 所在地 中国蘇州 (約30千m2)
3) 資本金 約5億円
4) 出資 日本板硝子株式会社100%
5) 生産能力 900トン/年
6) 会社設立 2005年4月(予定)
7) 生産開始 2006年7月(予定)
【ご参考】
ゴムコードは、ガラス長繊維を特殊加工し、マトリックスゴムとの密着性を高めた製品です。過酷な動的屈曲疲労のかかる自動車やOA機器の歯付ベルトなどの補強材として長期間にわたって性能を保持し、機器の稼働時に生じる騒音の緩和にも高い効果を発揮します。また、引っ張り強度が大きく、ゴムとの密着性・耐熱性に優れ、伸縮率が小さいという特性を生かして、ゴム補強用材料として使用されます。
オーウェンス コーニング
旭ファイバーグラスのガラス長繊維事業を買収
日本及びアジアパシフィック市場での事業基盤を強化
オーウェンス コーニング(本社:米国オハイオ州トレド市、社長兼CEO:デービッド・T・ブラウン)は本日、旭ファイバーグラス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:白石徹、以下「旭ファイバーグラス」)との間で、同社のガラス長繊維事業及びその製造施設である茨城工場*を買収することで合意したと発表しました。買収金額は非公開としています。
今回の買収は、日本市場ならびに市場拡大が期待されるアジアパシフィック地域に対してオーウェンス コーニングが引き続きコミットしていくことを示すものです。特に自動車、電子・電気、公共資材、建設資材を日本の最重要市場として位置づけ、今後これらの分野に注力していきます。買収の手続きは2006年第二四半期前半に完了する予定です。
本件に関して、オーウェンス コーニングのアジアパシフィック、コンポジット事業部のマネージング・ディレクターであるスティーブンR.ザークルは次のように述べています。「日本を含むアジア市場は、オーウェンス コーニングにとって極めて重要な市場であり続けています。オーウェンス コーニングは、お客様により良いサービスを提供するとともに、新たにお客様を増やし、日本ならびにアジアパシフィック地域でのプレゼンスを高めるものとして、今回の事業及び製造工場の買収を戦略的に位置付けています。買収に伴い新たに戦力となる従業員は高い技術力を有し、オーウェンス コーニングがお客様にソリューションを提供し、市場を変革し、究極的にお客様の成長に資するうえで不可欠な役割を果します。」
今回の合意は、世界最大のガラス繊維市場のひとつである日本に向けたオーウェンス コーニングの強いコミットメントを表すものであり、複合材システム及び素材システムの世界的サプライヤーとしての地位を強化するものです。本件の買収では、主な特許・製造方式が重要な部分となっており、これにより、オーウェンス コーニングは、現在、茨城工場で生産されているものと同じ製品を、今後も提供していく予定です。既存のお客様は、これまでどおりの製品供給やサービスをオーウェンス コーニングから受けていただくことができます。
また、旭ファイバーグラスの社長の白石徹は次のように述べています。「弊社は、日本で長年にわたりオーウェンス コーニングと共に事業を成功させてきました。この点をふまえ茨城工場の施設および同工場の従業員の最良のあり方を検討した結果として、オーウェンス コーニングへの売却を決定しました。オーウェンス コーニングは、信頼できるパートナーであり、ガラス繊維および複合材のグローバルマーケットリーダーです。今回の事業買収を通じ、お客様により良いサービスを提供し、将来も我々との継続的な協力関係をより一層深めていくことを期待しています。」
旭ファイバーグラスは、1956年にオーウェンス コーニングと旭硝子の合弁会社として誕生しました。1996年8月に両社は合弁を解消し、オーウェンス コーニングはオーウェンス コーニングジャパンを設立して、日本及びアジアでのビジネスを展開してきました。
旭ファイバーグラス株式会社は現在旭硝子株式会社の100%子会社であり、本事業譲渡後も特殊ガラス製品やFTPコンパウンド及び断熱材用短繊維商品の製造・販売をおこないます。会社情報は http://www.afgc.co.jp/ をご覧下さい。
オーウェンス コーニングは、素材システム及び複合材システムの世界的サプライヤーであり、1938年に創業し、2004年の年間売上高は56億ドルです。さらに詳しい情報は、http://www.owenscorning.jp をご覧ください。
*茨城工場[茨城県古河市北利根15番地]
茨城工場は、1970年に、当時オーウェンス コーニングと旭硝子の合弁会社であった旭ファイバーグラスによって、オーウェンス コーニングの最新技術に基づくDirect Melt法を導入した、ガラス長繊維の専門工場として建設されました。茨城工場では、生産設備の自動化、受注センターをはじめとするロジスティクスの充実等をはかり、現在、チョップドストランド、シートモールディングコンパウンドをはじめとしたガラス長繊維製品を製造しています。
旭ファイバーグラス株式会社の会社分割及び株式譲渡に関するお知らせ
当社は、平成19年9月12日開催の取締役会において、当社子会社の旭ファイバーグラス株式会社について、ガラス短繊維事業並びに工業材料事業を同社から新設分割した上で、新設会社の全株式を譲渡することを決議しましたので、下記の通りお知らせします。
1.会社分割及び株式譲渡の理由
当社は、グループビジョン“Look Beyond”
を掲げ、主要事業領域に経営資源を集中することとしており、2005年から3年間の中期経営計画
“JIKKO-2007”
の中でも、事業ポートフォリオの見直しと経営資源の再配分について継続的に検討しています。
旭ファイバーグラス株式会社(以下、現AFGCという。)は、主に日本国内において住宅用断熱材に用いられるガラス短繊維や工業材料であるガラス繊維強化熱可塑樹脂などを製造・販売していますが、今後当社グループとして積極的に資源投入を図る事業分野とのシナジーが少ないと判断し、コア事業への経営資源の集中という経営方針に則り、現AFGCのガラス短繊維やガラス繊維強化熱可塑樹脂などの事業を譲渡することとしたものです。
事業譲渡にあたっては、現AFGCの主要事業であるガラス短繊維事業並びに工業材料事業を同社から新設分割した上で、新設会社(商号:旭ファイバーグラス株式会社。以下、新AFGCという。)の全株式を譲渡することとし、主要事業以外に係る非営業資産(土地・建物等)を保有することとなる分割会社(旭ファイバーグラス株式会社から(仮称)AGCエステート株式会社へ商号変更予定)の全株式は、引き続き当社が保有します。
2.株式譲渡の日程
平成19年9月12日
新AFGCの株式譲渡に関する当社取締役会の決議
平成19年11月1日
株式引渡し期日(予定)
3.譲渡株式数、譲渡価額及び譲渡前後の所有株式の状況
(1)異動前の所有株式数
1株(所有割合100%)
(2)譲渡株式数
1株(譲渡価額160.5億円)
(3)異動後の所有株式数
0株(所有割合0%)
4.新設会社の株式譲渡先
当社は、分割会社(現AFGC)から剰余金として配当を受けた新設会社(新AFGC)の全株式を、日本政策投資銀行と、WISE PARTNERS株式会社が運営するファンドの共同出資による持株会社「株式会社グローバル・インシュレーション(2007年7月9日設立)」に譲渡します。
商号 | 日本政策投資銀行 | WISE PARTNERS株式会社 | 株式会社グローバル・インシュレーション |
代表者 | 総裁 小村 武 | 中野 智弘、栗原 浩幸 | 栗原 浩幸 |
本店所在地 | 東京都千代田区大手町 一丁目9番1号 |
東京都千代田区一番町2 | 東京都千代田区一番町2番地 |
主な事業の 内容 |
長期資金の供給等の金融業務 | プライベート・エクイティ・ファンドの運営 | 本件株式譲渡のために設立された持株会社 |
当社との関係 | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
5.会社分割の要旨
(1)会社分割の日程
平成19年 9月12日
新AFGCの会社分割に関する当社取締役会の決議
平成19年10月24日(予定)
現AFGC株主総会
平成19年11月 1日(予定)
分割及び新社設立の予定日
(2)分割方式
当社子会社である現AFGC((仮称)AGCエステート株式会社に商号変更予定)を分割会社とし、新設する新AFGCを新設会社とする新設分割(分社型分割)です。
(3)株式の割当
本分割により、新AFGCは普通株式1株を発行し、当該株式の全部を現AFGCに割り当てると同時に、現AFGCは当該株式の全部について、当社に剰余金として配当します。これにより、新AFGCは当社の100%子会社となります。
(4)分割により減少する資本金の額等
資本金の額は減少いたしません。
(5)分割会社の新株予約権及び新株予約権付社債に関する取扱い
新株予約権及び新株予約権付社債は発行しておりません。
(6)新設会社が承継する権利義務
新設会社である新AFGCは、分割期日における現AFGCのガラス短繊維事業及び工業材料事業に係る事業遂行に必要と判断される資産及び負債等を現AFGCから承継する予定です。
(7)債務履行の見込み
本分割により現AFGC及び新AFGCが負担すべき債務履行の見込みについては、問題ないと判断しております。