2003年4月25日 合同酒精/旭化成

富久娘酒造株式会社の株式譲渡等に関するお知らせ

 合同酒精株式会社(本社 東京 社長 長井幸夫、以下合同酒精)と旭化成株式会社(本社 東京 社長 蛭田史郎、以下旭化成)は、旭化成の100%子会社である富久娘酒造株式会社(本社 神戸 社長 中岡靖晶、以下富久娘)の株式を合同酒精が取得すること等に関し、その基本的事項について合意に至りましたので、下記のとおりお知らせします。

1.譲渡(譲受)の概要

 合同酒精は、本年7月1日を目途に、持株会社体制へ移行することについてお知らせしていますが、この持株会社体制への移行を機に、グループとしての競争力強化、機動的なグループ経営をより一層推進していく予定です。今般この一環として、旭化成の清酒に関する営業を富久娘に統合した上で、同社を合同酒精グループの一員として迎え、相互の経営資源を有効活用するため、同社の全株式を取得することに関し、基本的な合意に至りました。
 これにより、合同酒精は、清酒事業におけるチャネルの拡充、スケールメリットを最大限に活用したトータルローコストオペレーションの深耕などを通じて事業ネットワークを拡大し、引いてはグループの酒類事業全体のビジネスチャンスが増大することとなります。
 なお、現在、
旭化成が行っている合成清酒事業についても合同酒精が承継することとなります。  
 旭化成は、昨年9月の
焼酎、低アルコール事業のアサヒビール株式会社への譲渡以降、「富久娘」、「菊源氏」、「力正宗」等の清酒、合成清酒などの事業に注力してまいりましたが、これらのブランド・商品を今後も展開していくためには、酒類大手の合同酒精のより強固な基盤にて、これらの事業を継承していただくことが最善の策と判断し、今回の譲渡を決定しました。
 これにより旭化成は、1992年の東洋醸造との合併以来行ってまいりました、
酒類事業から全面的に撤退することになります。


2.異動する子会社(富久娘酒造株式会社)の概要

(1)商号   富久娘酒造株式会社
(2)代表者   代表取締役社長 中 岡 靖 晶
(3)所在地   兵庫県神戸市灘区新在家南町3−2−28
(4)設立年月日   昭和38年8月1日
(5)主な事業内容   酒類の製造および販売
(6)決算期   3月31日
(7)従業員数   32名(平成15年4月1日現在)
(8)主な事業所   神戸
(9)資本の額   97,280千円
(10)発行済株式総数   194,560株
(11)大株主構成および所有割合   旭 化 成 株 式 会 社 (100%)
(12)最近事業年度における業績の動向  

<合同酒精株式会社>
(1)代 表 者   代表取締役社長 長井幸夫
(2)本    社   東京都中央区銀座6−2−10
(3)資 本 金   5,350百万円(平成14年12月末)
(4)連結売上高   71,159百万円(平成14年12月期)
(5)主な事業内容   酒類事業、食品事業、酵素医薬品事業、不動産事業等
     
<旭化成株式会社>
(1)代 表 者   代表取締役社長 蛭田史郎
(2)本    社   東京都千代田区有楽町1−1−2
(3)資 本 金   103,388百万円(平成14年3月末)
(4)連結売上高   1,195,393百万円(平成14年3月期)
(5)主な事業内容   ケミカル事業、住宅・建材事業、繊維事業等
     

4.日 程
 基本合意書調印 平成15年4月25日
 譲渡(譲受)    平成15年7月中を予定。
             ただし、免許取得手続等により時期が異なる場合もあります。


2002年8月26日 旭化成

焼焼酎及び低アルコール飲料事業のアサヒビール(株)及びニッカウヰスキー(株)への譲渡について

 既にご承知の通り、旭化成株式会社(本社:東京、社長:山本一元、以下旭化成)は、焼酎及び低アルコール飲料事業をアサヒビール株式会社(本社:東京、社長:池田弘一)及びニッカウヰスキー株式会社(本社:東京、社長:宇野正紘)へ営業譲渡することに関し、本年4月15日に両社と合意、発表しましたが、今般譲渡価格、移籍人員ならびに譲渡日などについて確定しましたのでお知らせします。

 当社はこれまで酎ハイの先駆的ブランド「ハイリキ」、全国的な清酒ブランド「富久娘」、焼酎、合成清酒など、ビール以外のカテゴリーにおいて総合酒類事業の展開を図ってきました。今後は事業の選択と集中を加速化していく中で、自社資源にこだわることなく、これまで培ってきた事業基盤を最大限活かしうるビジネスモデルを模索していく方針です。今回対象となる事業はアサヒビールグループにおいてその力を最大限発揮しうると確信しています。

1. 譲渡価額 : 約30億円 
   (実際の譲渡価額は、8月末日の譲渡財産の残高をベースに別途算定されます。)
2. 譲渡に伴い移籍する従業員数
   アサヒビール(株)へ移籍する従業員数 81名
   ニッカウヰスキー(株)へ移籍する従業員数 29名
3. 譲渡日 : 平成14年9月1日
 
<ご参考>

・ 譲渡対象
  旭化成の持つ酒類のうち、焼酎(甲類、乙類)、低アルコール飲料にかかる有形、無形の財産(売上債権、買掛債務は含まれない)。
・ 販売、製造・開発機能の承継
  焼酎・低アルコール飲料の販売機能はアサヒビール(株)に移管され、同社がこれらのカテゴリーの製品・商品の販売にあたることになります。また焼酎・低アルコール飲料の製造・開発機能はニッカウヰスキー(株)に移管され、同社の既存の工場がこれらのカテゴリーの製品の製造・開発にあたります。
・ 譲譲渡対象事業の売上高 : 約131億円(平成14年3月期 連結ベース)。

2002年4月15日 アサヒビール/旭化成

旭化成(株)の焼酎及び低アルコール飲料事業のアサヒビール(株)、ニッカウヰスキー(株)への譲渡について

 アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 池田 弘一)、アサヒビール(株)子会社のニッカウヰスキー株式会社(本社 東京、社長 宇野 正紘)、旭化成株式会社(本社 東京、社長 山本 一元)は、旭化成の焼酎・低アルコール飲料事業をアサヒビール(株)、ニッカウヰスキー(株)へ譲渡および譲受することについて、本日の各社取締役会で決議し、合意に至りましたのでお知らせ致します。

1.合意内容

■譲渡対象となる酒類カテゴリーについて
  旭化成(株)の持つ酒類の内焼酎、低アルコール飲料が今回の譲渡対象となります。
■酒類販売部門について  
  旭化成(株)の譲渡対象カテゴリーの酒類販売部門は、平成14年中にもアサヒビール(株)に営業譲渡され、アサヒビール(株)が焼酎、低アルコール飲料などの販売にあたることになります。
■酒類製造・開発部門について
  旭化成(株)の大仁工場(所在地 静岡県田方郡大仁町三福632-1)にて行ってきた譲渡対象カテゴリーの製造部門および関連する開発部門は、平成14年中にもニッカウヰスキー(株)に営業譲渡され、今後はニッカウヰスキー(株)柏工場に焼酎、低アルコール飲料の製造・開発機能を移管する予定です。なお、旭化成(株)の製造子会社である富久娘酒造(株)は本件の対象とはなっておりません。
■対象部門の従業員の取り扱いについて
  旭化成(株)の譲渡対象カテゴリーの酒類販売部門に引き続き携わる従業員はアサヒビール(株)に移籍します。また、譲渡対象カテゴリーの酒類製造・開発部門に引き続き携わる従業員はニッカウヰスキー(株)に移籍します。

2.目的

 アサヒビール(株)は、酒類において最大の市場規模を持つビール・発泡酒市場での競争力を中核に据えながら、各酒類カテゴリーで魅力的な商品提案を行っていく総合酒類事業を展開しています。これまで発泡酒・低アルコール飲料市場への本格参入やニッカウヰスキー株式会社との営業統合の実施など、総合酒類事業の基盤構築を強力に推進してきました。また、本年、協和発酵工業(株)酒類事業の営業譲受やマキシアム・ワールドワイドとの戦略的販売提携などを展開し、主要酒類カテゴリーを揃えた総合酒類事業の強化を図る予定です。
 これに加え今回の合意により、「ハイリキ」など旭化成(株)の持つブランド力のある焼酎・低アルコール飲料商品を継承することで、焼酎・低アルコール飲料カテゴリーにおける競争力が盤石なものとなります。また、旭化成(株)で長年培われてきた同カテゴリーにおける商品開発のノウハウを継承し、特に低アルコール飲料カテゴリーにおいて強力な新商品開発体制を構築し、オリジナリティー溢れる新しいご提案を積極的に展開していきます。
 旭化成(株)は、これまで酎ハイの先駆的ブランド「ハイリキ」、全国的な清酒ブランド「富久娘」、焼酎、合成清酒など、ビール以外のカテゴリーにおいて総合酒類事業の展開を図ってきました。これらの酒類事業については、今後更に競争優位事業への経営資源の集中化を図っていく中で、自社の経営資源にこだわることなく、これまで培ってきた事業基盤を活かせる独自のビジネスモデル展開を模索してきました。その結果、今回対象となる事業については、アサヒビールグループにおいて、その力を最大限発揮しうるものと確信し、今回の事業譲渡を決意しました。

3.譲渡の概要図

4.日程

  平成14年中   旭化成(株)対象酒類販売部門をアサヒビール(株)に営業譲渡
      旭化成(株)対象酒類製造・開発部門をニッカウヰスキー(株)に営業譲渡

5.旭化成(株)の酒類事業部門の経営概要

  対象部門 酒類事業部門全体

売上高(平成14年3月期)

   約132億円

239億円

総資産(平成13年9月末)

約60億円

116億円

従業員数(平成14年3月末)

約150名

252名

6.直近事業年度における当事会社(単体)の概要

商号 アサヒビール 旭化成 ニッカウヰスキー
(1) 事業内容         ビールその他酒類の製造販売                 化成品・樹脂、住宅、建材、繊維、医薬・医療、エレクトロニクス関連製品、高機能膜・システム、酒類等の製造・販売 ウイスキー、ブランデー、スピリッツ、リキュール類,焼酎,甘味果実酒、果実酒等の製造・販売
(2) 設立 昭和24年9月 昭和6年5月 昭和9年7月
(3) 本店所在地 東京都中央区京橋三丁目7番1号 大阪市北区堂島浜一丁目2番6号 東京都港区南青山五丁目4番31号
(4) 代表者 取締役社長
  池田 弘一
取締役社長
  山本 一元
取締役社長
  宇野 正紘
(5) 資本金 182,530百万円 103,388百万円 14,989百万円
(6) 発行済株式総数 513,081,389株 1,442,616,332株 53,280,000株
(7) 株主資本 388,320百万円 450,816百万円 34,450百万円
(8) 総資産 1,148,219百万円 1,045,221百万円 59,729百万円
(9) 決算期 12月 3月 12月
(10) 従業員数 3,799名 12,218名 204名

7.業績への影響

アサヒビール株式会社 平成14年12月期の単体及び連結業績への影響は現時点では未定です。
旭化成株式会社 平成14年3月期の単体及び連結業績への影響はありません。
平成15年3月期の単体及び連結業績への影響は現時点では未定です。