Press Release
November 3, 2003 Sumitomo Chemical America
Sumitomo Chemieal America Inc. will build a new Thermoplastic
Elastomer (TPE) facility in Georgia
Sumitomo Chemical America, Inc; a wholly owned subsidiary company
of Sumitomo Chemical Company, Ltd., has decided to build a new
TPE manufacturing facility in GA. The plant will be operational
in the 2nd half of 2004 with full production anticipated by
January 2005. Production capacity of this plant will be
approximately 10 millien lbs. per year.
The GA facility will provide Sumitomo Chemical America with its
own production unit to supply TPE for North American automotive
customers. This facility will incorporate "state of the
art" technology to produce "Sumitomo® TPE".
Produetion will initially consist of TPV and TPO resins for body
seals, automotive interior sheet skins and airbag covers.
Sumitomo Chemical America will offer their complete product line
of Sumitomo TPE in North America with localized production,
Sumitomo Chemical Ametica currently manufactures Sumitomo TPE
resins for airbag covers and TPO sheet in TX.
日本経済新聞 2003/12/7 発表 SCAI発表
住友化学 米に車用弾性樹脂の工場
住友化学工業は米国ジョージア州に自動車の内外装部品などに使う弾性樹脂の工場を建設、2004年後半に稼働する。生産能力は年5千トンで、投資額は5億円前後。現地生産を拡大する日系自動車メーカーからの需要を狙う。
生産するのはゴムのように柔らかく成型が容易なエラストマーと呼ぶ樹脂。米国子会社の住友化学アメリカ(ニューヨーク)が建設する。内装材の表面部分やエアバッグ、車体の密閉材向けなど幅広い品種を生産する。年間50億円程度の売り上げを見込む。
住友化学は千葉県に年産1万5千トンの工場を持つ。これまで米国向けは日本からの輸出のほか、現地企業への委託生産で対応していた。
2003/12/08 住友化学
北米でのTPE 生産開始について
住友化学はこのたび、100%子会社の住友化学アメリカ社を通じて、米国ジョージア州にオレフィン系熱可塑性エラストマー「住友RTPE
」(TPV 1 およびTPO 2
)の製造設備を建設することといたしました。生産能力は年産約5千トン(約1千万ポンド)で、2004
年後半に操業を開始する予定です。
熱可塑性エラストマーは、耐熱性、耐候性、対薬品性に優れているとともに、軽量で良好な加工特性を有する軟質の合成樹脂で、最近は各種ホース、文房具、レザーなどに用途が広がっており、なかでも内装材表皮用のシート、エアーバッグカバーをはじめとする自動車用途で主に使用され、需要が伸びています。
住友化学アメリカ社は今回の新設備で、現在はテキサス州の委託工場に生産委託しているエアーバッグカバー用樹脂およびシート用樹脂に加えて、自動車ボデーのシール材も製造しますので、「住友RTPE
」の製品フルラインアップを取り揃えることになります。最新の技術で、迅速、かつ機動的、柔軟に製品を供給することで北米の自動車産業関係顧客のニーズに応えられるものと考えています。
また住友化学は、米国企業との合弁会社であるフィリップス・スミカ・ポリプロピレンカンパニー(テキサス州)において、住友化学の技術で、バンパー、インストルメントパネルなど自動車材料に適したポリプロピレンを製造しています。「住友RTPE
」の主要原料であるポリプロピレンについて住友化学と同品質のものを現地で入手して品質の高さを確保できるほか、幅広いオレフィン系材料の提供が可能となる強みがあります。
住友化学は、「住友RTPE
」を含む高機能樹脂の開発・販売に注力することを石油化学部門の重要な事業戦略のひとつとしています。今回の生産開始はその戦略に沿って、大市場である北米自動車産業向けの高機能樹脂のマーケット開発を一段と加速させるものです。
1 TPV :架橋オレフィン系エラストマー。 よりゴムに近い物性を持つ。
2 TPO :非架橋オレフィン系エラストマー。
(ご参考)
住友化学アメリカ社概要 | ||
1 .社 名 | Sumitomo Chemical America, Inc. | |
2 .資本金 | 214 百万米ドル | |
3 . 株 主 | 住友化学100% | |
4 . 本 社 | アメリカ合衆国ニューヨーク市 | |
5 . 社 長 | 北浦 保彦 | |
6 . 事業内容 | 化学品の製造・販売 | |
フィリップス・スミカ・ポリプロピレン・カンパニー概要 | ||
1 . 社 名 | Phillips Sumika Polypropylene Co. | |
2 . 資 本 金 | 454 百万米ドル | |
3 . 出 資 | 住友化学アメリカ社の100%子会社とシェブロン・フィリップス社が それぞれ議決権の50%を保有(パートナーシップ方式) |
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4 . 本 社 | アメリカ合衆国テキサス州 | |
5 . 社 長 | J. T. Becker | |
6 . 事業内容 | ポリプロピレンの製造・販売 |