2006年4月5日 昭和電工 

インドネシアでのアルミナ生産の事業性評価を開始することで合意

 昭和電工株式会社(社長 高橋恭平)は、アンタム社(インドネシア)、スター社(シンガポール)、丸紅株式会社と共同で、インドネシア国西カリマンタン州タヤン地区にアルミナ工場を建設することに関する事業性評価を開始することで、今般、合意いたしました。

 当社は、ケミカル用途の水酸化アルミニウムおよびアルミナを、横浜事業所で生産し国内を中心に販売しております。これらのアルミナ製品は、アルミナ成分を約50%含むボーキサイト鉱石を原料に生産されます。その生産工程で発生する酸化鉄、酸化ケイ素等を主成分とするボーキサイト残渣(BR)は、現在、国内法に基づき海洋投入にて処分しております。当社は、BRの海洋投入を2015年度までに全面的に終了する計画です。

 タヤン地区には良質なボーキサイトが埋蔵されており、ボーキサイトの採掘から年産30万トンのケミカル用途の水酸化アルミニウム・アルミナまでの一貫生産の可能性について検討を行います。

 4社は7月を目処に事業性評価を実施するための合弁会社を設立いたします。この合弁会社で、投資額、環境アセスメント、資金調達方法等の検討を本年末までに終える予定です。この事業性評価の結果をもとに、本計画の可否を改めて判断することになります。


【ご参考】
1. アンタム社 (PT ANTAM Tbk)
 本社所在地 インドネシア ジャカルタ
 設立 1968年7月
 代表者 Deddy Aditya Sumanagara
 株主 インドネシア政府 65% 他
 事業内容 金、ニッケル、ボーキサイト等鉱産物の採掘・加工・輸出

2. スター社 (Straits Trading Amalgamated Resources Private Limited)
 本社所在地 シンガポール
 設立 2004年12月
 代表者 Norman Ip Ka Cheung
 株主 Straits Trading Company Ltd. (STC) 100%
 事業内容 投資事業



2007年3月14日 昭電

インドネシア・アルミナ計画の事業性評価を行う合弁会社設立

 昭和電工株式会社(社長:高橋 恭平)は、今般、インドネシア共和国内でのアルミナ工場建設(以下、インドネシア・アルミナ計画)に関して、事業性評価を行うための合弁会社インドネシア・ケミカル・アルミナ社を、アンタム社(インドネシア共和国)、スター社(シンガポール共和国)および丸紅株式会社と共同で設立することで、正式に合意いたしました。

 当社ならびにアンタム社、スター社、丸紅株式会社の4社は、これまで共同でインドネシア共和国西カリマンタン州タヤン地区での原料ボーキサイト鉱石の採掘からケミカル用アルミナ製品(*)までの一貫生産について検討を行ってまいりました。4月中旬をめどに設立する本合弁会社において、さらに詳細な投資額、環境アセスメント、資金調達方法等の検討を行い、インドネシア・アルミナ計画の実施可否を最終的に判断いたします。また、実施の際には、本合弁会社を本計画の推進母体とする予定です。

  当社は、現在、当社横浜事業所にてボーキサイト鉱石を輸入してケミカル用アルミナ製品を生産し、国内外に販売しております。本製品の生産工程で酸化鉄、酸化ケイ素等を主成分とするボーキサイト残渣が発生しますが、当社を含む国内メーカーは、現在、国内法に基づきこの残渣の海洋投入を行っております。当社はこのボーキサイト残渣の海洋投入を2015年度までに全面的に終了することにしております。

  アルミナ工場の立地予定地のインドネシア共和国西カリマンタン州タヤン地区には良質なボーキサイトが埋蔵されていることが既に確認されています。ケミカル用アルミナ製品の生産能力は年産30万トンを予定しており、原料ボーキサイト鉱石の採掘から製品製造までの一貫工場としては世界最大規模となります。

* ケミカル用アルミナ製品:アルミニウム精錬用以外の用途に使用される水酸化アルミニウムとアルミナの総称。主に、水質の浄化剤や機能性材料、エレクトロニクス製品などに使用される。

1. 今回、設立に合意した合弁会社
社名:              P.T. INDONESIA CHEMICAL ALUMINA
日本語社名:    インドネシア・ケミカル・アルミナ社
設立予定:        2007年4月中旬
代表者:           ドロック ロバート シラバン社長(Dolok Robert Silaban)
資本金:           273億ルピア(約300万米ドル)
株主:              昭和電工株式会社、アンタム社、スター社、丸紅株式会社

2. アンタム社 概要
社名 :           PT. Antam Tbk
日本語社名:   アンタム社
本社所在地:   インドネシア共和国 ジャカルタ
設立:               1968年7月
代表者:          デディ アディティア スマナガラ社長(Deddy Aditya Sumanagara)
資本金:          4兆3,000億ルピア
株主:              インドネシア政府 65% 他
事業内容:       金、ニッケル、ボーキサイト等鉱産物の採掘・加工・輸出

3. スター社 概要
社名:        Straits Trading Amalgamated Resources Private Limited
日本語社名:    スター社
本社所在地:    シンガポール共和国
設立:               2004年12月
代表者:          ノーマン イプ カ チェン社長 (Norman Ip Ka Cheung)
株主:               Straits Trading Company Ltd. (STC) 100%
事業内容:       投資事業


2006年 6月28日 日本軽金属/双日

日本軽金属と双日、ベトナムでケミカル用途水酸化アルミニウム工場の建設について事業性調査を開始
  〜年間55万dを生産するアジア最大規模のケミカル用途水酸化アルミニウムプロジェクト〜
 
 日本軽金属株式会社と双日株式会社は、ベトナム化学公団(VINACHEM、本社:ハノイ)と傘下の100%子会社であるサウスベーシックケミカル社(SBC、本社:ホーチミン)と共同で、アジア最大規模となるケミカル用途水酸化アルミニウム工場の建設について事業性調査を開始します。プロジェクト推進に関するベトナム首相府の承認が得られ次第、原料となるボーキサイトの産地であるベトナム南部のラムドン省で工場建設に向けての取組みに着手します。

 4社では、2008年までに、ボーキサイト鉱区の探査により最終的な工場建設地を選定し、建設を開始することを計画しています。新工場の水酸化アルミニウムの生産能力は年間約55万d、プロジェクトの総事業費は約400億円の見込みです。資金調達は、ベトナムのカントリー・リスクも踏まえ、国際協力銀行の資源金融を中心とする予定です。

 日本軽金属は、水処理材、無リン洗剤用ビルダーや人工大理石、難燃剤などの原料向けの水酸化アルミニウム生産でアジア最大の生産能力を誇っており、高い技術力を基に、高品質の水酸化アルミニウムの供給を行っています。現在、日本の清水工場で水酸化アルミニウムおよびアルミナを生産していますが、ベトナムの新工場に水酸化アルミニウムの生産拠点を移転する計画です。SBCは、傘下にボーキサイト鉱区を持つ鉱山会社を保有して、水酸化アルミニウムの生産を行っており、共同プロジェクトを通じて、両社のシナジーを発揮していきます。

 双日は、ベトナムを注力地域と位置付けており、化学品関連では、肥料の製造・販売やケミカルタンクの運営などを手がけています。今回のプロジェクトでは、ベトナムでのビジネス実績を生かし、プロジェクトファイナンスのアレンジや、エンジニアリングのサポートを行います。また、生産された水酸化アルミニウムの販売について、東南アジア向けだけでなく、全世界でのマーケティングに取り組んでいきます。

 ベトナムはボーキサイトの埋蔵量が世界第3位で、労働力も豊富なことから、ボーキサイトの産地として注目を集めています。ベトナム政府も国内のボーキサイト開発、活用に支援を表明しています。日本軽金属と双日は、水酸化アルミニウム生産で実績のあるVINACHEM、SBCと共同で工場を建設することにより、良質な水酸化アルミニウムの継続的な安定供給を実現していきます。


2006/11/20 日本軽金属

日本軽金属と双日、ベトナム化学公団、サウスベーシックケミカル社と
ケミカル用途水酸化アルミニウム工場建設に向け事業性調査の基本合意契約を締結

〜アジア最大規模のケミカル用途水酸化アルミニウムプロジェクト〜

 日本軽金属株式会社、双日株式会社は、ベトナム化学公団(Vinachem、本社:ハノイ)、同公団の100%子会社であるサウスベーシックケミカル社(SBCC、本社:ホーチミン)と、アジア最大規模となるケミカル用途水酸化アルミニウム工場の建設について、事業性調査開始の基本合意契約を11月20日に締結いたしました。今年7月には、ベトナム首相府からプロジェクト推進の承認を取得しており、今後は、ベトナム南部のラムドン省にて、原料となるボーキサイトの埋蔵量確定作業に着手するとともに、工場建設に伴う環境アセスメント調査を開始いたします。

 日本軽金属、双日、ベトナム化学公団、サウスベーシックケミカル社では、2008年末までに、ボーキサイト鉱区の探査により最終的な工場建設地を選定し、合弁会社を設立して、工場建設を開始することを計画しています。新工場の水酸化アルミニウムの生産能力は年間約55万トンを予定しています。プロジェクトの総事業費は約400億円の見込みで、資金調達は、ベトナムのカントリー・リスクも踏まえ、国際協力銀行の資源金融を中心とする予定です。

 日本軽金属は、水処理材、無リン洗剤用ビルダーや人工大理石、難燃剤などの原料向けの水酸化アルミニウム生産でアジア最大の生産能力を誇っており、高い技術力を基に、高品質の水酸化アルミニウムの供給を行っています。現在、日本の清水工場で水酸化アルミニウムおよびアルミナを生産していますが、ベトナムの新工場に水酸化アルミニウムの生産拠点を移転する計画です。サウスベーシックケミカル社は、傘下にボーキサイト鉱区を持つ鉱山会社を保有して、水酸化アルミニウムの生産を行っており、共同プロジェクトを通じて、両社のシナジーを発揮していきます。

 双日は、ベトナムを注力地域と位置付けており、化学品関連では、肥料の製造・販売やケミカルタンクの運営などを手がけています。今回のプロジェクトでは、ベトナムでのビジネス実績を生かし、プロジェクトファイナンスのアレンジや、エンジニアリングのサポートを行います。また、生産された水酸化アルミニウムの販売について、東南アジア向けだけでなく、全世界でのマーケティングに取り組んでいきます。

 ベトナムはボーキサイトの埋蔵量が世界第3位で、労働力も豊富なことから、ボーキサイトの産地として注目を集めています。ベトナム政府も国内のボーキサイト開発、活用に支援を表明しています。日本軽金属と双日は、水酸化アルミニウム生産で実績のあるベトナム化学公団、サウスベーシックケミカル社と共同で工場を建設することにより、良質な水酸化アルミニウムの継続的な安定供給を実現していきます。