循環型社会の構築を目指す 株式会社アイエス   http://www.aies.co.jp/

                  子会社 株式会社ペットリバース

社名   株式会社アイエス
設立   1998年 3月20日
目的   ポリエステルの循環型リサイクル技術の研究・開発
(PETボトルの「PET to PET」リサイクル技術開発含む)
資本金   4,200万円
決算期   5月
株主数   18名 (2003年 7月 1日現在)
社員数   70名 (2003年 7月 1日現在)
事業内容   ・ポリエステルの循環型リサイクル技術の研究・開発及び、
 商業プラントの基本設計・技術提供
・アイエス法による完全循環型社会の推進と環境保護
     
(アイエス法)
  使用済みペットボトルや衣料製品等をポリエステル樹脂原料に化学的に分解して、異物や色を取り除き、再重合させて、再度品質的に既存のものと差異のない高純度ポリエステル樹脂にリサイクルする技術であり、ポリエステル製品の完全循環型リサイクルシステムである。


1998 / 3   大阪市淀川区西中島に会社設立
1999 / 12   アイエス法の事業会社として、「日本ポリエステルリサイクル株式会社」設立
2000 / 2   アイエス法による「循環型PETボトルリサイクル技術開発」がNEDO委託事業に取り上げられる
2000 / 7   同上事業によるアイエス法パイロットプラント竣工式及び稼動開始 (茨城県猿島郡総和町)
2001 / 8   アイエス法の事業会社として、「株式会社ペットリバース」設立 
2002 / 4   株式会社ペットリバースと日本ポリエステルリサイクル株式会社が合併、「株式会社ペットリバース」となる
2003 / 7   アイエス宮崎研究・開発センター竣工(宮崎県東諸県郡高岡町)


PETボトル(PET樹脂)のリサイクル

 1995年6月に循環型リサイクル社会構築のための「容器包装リサイクル法」が制定され、1997年4月に本格的に施行されました。
 この法律の枠組みでは 「分別排出(消費者)」、「分別収集(市町村)」、「再商品化(事業者)」 という役割分担のもと、PETボトルの2001年のリサイクル率は、44.5% (PETボトルリサイクル推進協議会の統計)にも達しています。

 再商品化(リサイクル)は、容器を用いる、或いは製造する事業者(それぞれ輸入業者を含みます)が、指定法人を介し委託料を再商品化事業者に支払うことで実行されています。


容器包装リサイクル法に基づく一般廃棄物の流れ


              
容器包装リサイクル法に基づく一般廃棄物の流れ

再商品化のしくみは上図に示されていますが、それ以外にも下図(産業廃棄物の流れ)のような、指定法人を介さない独自ルートによっても再商品化が行われています。


                  
産業廃棄物の流れ

 技術的には、現在PETボトルのリサイクルはマテリアルリサイクル、あるいはメカニカルリサイクルという方式で行われています。
  この方法は、使用後のPETボトルから繊維製品、卵パック、トレイやフィルムなどに再商品化していくものですが、PETボトルをPETボトル用の原料の樹脂に再度循環することは困難であり、これまでは行われていませんでした。

  ケミカルリサイクル方式のアイエス法が実施されますと、「PETボトルの完全循環型リサイクル」が完成されることになります。
  日本でのPETボトルの使用量は年々増加しており、リサイクルを行う施設も年々増加していますが、リサイクル率を更に高くしていくためには、完全循環型のケミカルリサイクル技術が早期に実施されることが必要です。
 

アイエス法

 アイエス法とは、使用済みPETボトルを化学分解(解重合)してPETのモノマー(単体)であるBHET(ビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレート)にした後、そこから、異種プラスチックや着色物等の異物を取り除き、さらに蒸留精製等の精製工程を経て高純度のBHETとし、これを溶融重合さらに固相重合することによってPETボトル用樹脂を製造する、ケミカルリサイクル技術です。
 使用済みPETボトルを原料として石油由来の原料から製造されたPETボトル用樹脂と同等の品質の樹脂を製造いたします。

 2000年7月にアイエス法の商業プラント化に向けての実証プラントが、新エネルギ−・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業として(財)クリ−ン・ジャパンセンター(CJC)が行う開発事業により、茨城県総和町に建設され、モノマ−(BHET)の品質、各設備の性能・製造能力、運転方法など、商業プラントの建設に必要な各種のデータを収集いたしました。またアイエス法により製造される樹脂の食品包装用樹脂としての安全性について、同様にデータを得る作業が行われ、これにより米国FDAのNo objection letter(#70)の取得や、厚生労働省の告示への適合、また平成12年度の厚生科学研究報告書による安全性の確認が行われています。
  また実証プラントで製造された樹脂により、ボトル試作試験、さらにボトルに内容物を入れての試験が行われPETボトル用樹脂としての品質に問題の無いことが確認されました。


循環型社会を目指す 
 株式会社ペットリバース(PET Rebirth Co., Ltd.)
   http://www.kpr.jp/                 

設立   2001年 8月31日
目的   ポリエステル樹脂の製造及び販売
(「ペットtoペット」リサイクル技術「
アイエス法」によるペットボトル用樹脂の商業生産)
資本金   9億1,250万円(2003年 2月現在)
決算期   3月
株主   株式会社アイエス      10,250株
新菱冷熱工業株式会社  3,000株
新日本石油株式会社    3,000株
日本車輌製造株式会社  2,000株
社員数   34名 (2003年 2月現在)
事業内容   1. ポリエステルの循環型リサイクル技術「アイエス法」による廃ペットボトルを
  原料とするペットボトル用樹脂の製造及び販売
2. 一般廃棄物、産業廃棄物の回収、処理及び再生とその販売
本社   神奈川県川崎市川崎区扇町12-2

 

新生ペットリバース 2002年4月15日

 2002年4月15日株式会社ペットリバースは、日本ポリエステルリサイクル株式会社と合併いたしました。両社はアイエス法によるPETボトルのケミカルリサイクル(PET to PET)を行うことを目的としており、両社の合併により川崎でのプラント建設に総力を注ぎます。

プラントについて
 当社の事業は、ペットボトルの循環型リサイクル施設として、神奈川県川崎市川崎区扇町12番2号(新日本石油株式会社の敷地内)に以下のプラントを建設し行われます。

*建設   2002年12月  着工
*操業   2004年春   操業予定
*規模   使用済みペットボトルを年間 27,500トン処理し、
飲料用ペットボトル樹脂を 22,300トン製造します