ペトロリメックスの株式取得および製油所新設検討に係る覚書の締結について
当社は、ベトナム最大手の石油製品販売会社であるVietnam National Petroleum Group(Petrolimex)との間で、同社への出資、ならびにベトナム南部バンフォン経済特別区における製油所新設について、独占的に交渉・検討する旨を定めた覚書を、12月19日、ハノイにて締結しましたので、お知らせいたします。
2016年4月14日
ペトロリメックスとの株式引受契約および戦略的協業契約の締結について
当社は、ベトナム最大手の石油製品販売会社であるVietnam National Petroleum Group(Petrolimex)との間で、同社が第三者割当増資により発行する株式を引き受けることに合意し、4月12日、株式引受契約を締結いたしました。
また、4月13日に、当社は同社および同社の大株主であるベトナム政府との三者間で戦略的協業契約を締結し、調印式を執り行いましたので、併せてお知らせいたします。
現在、ベトナムでは日量約35万バレル(年間約2千万KL)の石油製品需要があり、経済成長に伴い、今後も需要は堅調に増加するものと見込まれております。
当社は、こうした市場環境をビジネスチャンスと捉え、同国内にて燃料油販売トップシェアを有する同社と、同社への出資ならびに製油所新設について検討を行う旨を定めた覚書を2014年12月に締結し、交渉を重ねてまいりました。
このたび、同社の株式を8.0%引き受ける旨を定めた株式引受契約ならびに、同社の戦略的パートナーとして、双方の事業価値向上に向けた検討を行う戦略的協業契約を締結いたしました。また、その検討を進めるための取組みのひとつとして、ベトナム南部バンフォン経済特別区における製油所新設に係る、具体的な共同検討を行う旨を定めた覚書の締結に至りました。
当社は今後、日本で培った知見を活かし、同社の事業価値向上を図るとともに、石油精製から燃料油販売までのサプライチェーンにおける、あらゆるビジネスの可能性について検討していく所存です。
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サウジのSaudi Aramco
がタイ国営PTTのベトナムの石油精製・石油化学計画に参加する。
PTTのトップが明らかにした。
ベトナム政府に事業計画書を提出しており、今後、ベトナムの通産大臣がこの提案を検討、近く訪問するタイの首相とも協議する予定。
タイのPTTは2012年末に、ベトナム南中部のBinh Dinh省のNhon Hoi 経済特区(地図のC)に、日量66万バレルという世界最大級の製油所を建設することを計画していると報じられた。
2014/9/19 タイPTTのベトナム石油精製・石油化学計画にSaudi Aramco が参加
1)現在稼働しているのはPetroVietnam
のズンクワット(Dung Quat)製油所(地図のB)で、2009年に稼働した。
能力は日量14.8万バレルで、同社は増設を検討中。
2) 出光興産と三井化学は6月6日、両社とクウェート国際石油、ペトロベトナムとの合弁事業である総投資額約90億米ドルのNghi Son 製油所・石油化学コンプレックス建設プロジェクト(地図のA)の最終投資決定を行ったと発表した。
石化計画:
パラキシレン 70万トン/年
ポリプロピレン 37万トン/年
3) Lon Son製油所(地図のG)はタイのSiam Cementグループとベトナム側のJV。
この製油所に隣接し、タイのSiam Cementグループとベトナム側のJVのLong Son Petrochemical が石化コンプレックスを建設する。
2012年1月、Qatar Petroleum がこれに参加することが明らかになった。
報道によると、コンプレックスはオレフィン 165万トン、ポリオレフィン(HDPE、LDPE、PP) 145万トン、苛性ソーダ 28万トン、EDC 33万トン、VCM 40万トンなどからなる。
2008/8/25 ベトナム最大の石化コンプレックス、9月に建設着工
4)Phu Yen省のHoa Tam
Industrial Zone(地図のD)
Vung Ro Petroleum は英国の投資会社Technostar Management とロシアのTelloil GroupとのJVで、Hoa Tam Industrial Zoneに製油所(LPG, Gasoline, Jet Fuel, Diesel, Fuel Oil) と石化プラント(BTXと年産90万トンのPP)の建設を開始した。投資額は31億8千万ドルとされる。
Hoa Tam Industrial Zoneに538ヘクタールの土地を確保、2007年11月に製油能力 400万トンで投資ライセンスを取得したが、2013年12月初めに、能力を800万トンにアップした。
2013年11月にLummus Technologyとの間で、エチレン回収とOCT(エチレンとブチレンからプロピレンを製造)に関するライセンス・エンジニアリング・技術サービス契約を締結し、2014年1月にはINEOSからInnovene PP 技術(年産90万トン)を導入した。
2014年9月9日、現地で鍬入れ式を行った。
〜麻里布製油所の共同運営に向けた検討を開始〜
JXTGエネルギーは、Vietnam National Petroleum Group(Petrolimex)との間で麻里布製油所における協業検討に関する覚書を締結しましたので、お知らせいたします。
これまで、当社とペトロリメックスは、戦略的パートナーとして、協業案件の検討を重ねてきました。本件は、今後の国際石油市場において、安定した製品供給先・製品供給元を確保する点で、両社にとって、意義のあるプロジェクトであると考えております。今後、両社は検討を進め、2019年4月を目途に合弁会社の設立を目指してまいります。
また、今後も引き続き、ペトロリメックスとの更なる関係強化を推進すると共に、一層の協業の可能性を探ってまいります。
1.覚書締結日 2018/4/4
2.調印者 JXTGエネルギー & ペトロリメックス
<ご参考>
1.Vietnam National Petroleum Groupの概要 JXTGが8%出資
(1) 所在地 | ベトナム社会主義共和国ハノイ市 |
(2) 設立 | 1956年1月 |
(3) 資本金 | 12.9兆ベトナムドン |
(4) 代表者 | Bui Ngoc Bao(ブイ・ゴック・バオ)会長 |
(5) 事業内容 | 石油製品の輸入・販売、溶剤等の輸入・販売 |
2.麻里布製油所の概要
(1)所在地 | 〒740—0061山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番1号 | |
(2)操業開始 | 1943年12月 | |
(3)所長 | 加藤 英治 | |
(4)従業員 | 308人(2018年4月1日現在) | |
(5)敷地面積 | 約66万u | |
(6)原油処理能力 | 120千バレル/日 | |
(7)主要装置能力 | 減圧蒸留装置 | 75千バレル/日 |
流動接触分解装置 | 30千バレル/日 | |
連続触媒再生改質装置 | 24千バレル/日 | |
(8)沿革 | 1943年 興亜石油(株)麻里布製油所として操業開始 | |
1989年 麻里布統合制御室完成 | ||
1996年 常圧蒸留装置能力変更(110→127千バレル/日) | ||
2002年 新日本石油精製(株)麻里布製油所に商号変更 | ||
2004年 売電設備商業運転開始 | ||
2010年 JX日鉱日石エネルギー(株)麻里布製油所に商号変更 | ||
2017年 JXTGエネルギー(株)麻里布製油所に商号変更 |
英国事業の売却について
当社はNEO Energy Upstream UK Limitedとの間で、当社が100%出資する英国事業会社であるJX Nippon Exploration and Production (U.K.) Limitedの全株式をNEOに売却する契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。売却価額は、2021年3月31日におけるJXNEPUKの企業価値を16億5千5百万ドルとして、当該企業価値から借入金や運転資金などを調整後、確定いたします。なお、本取引は、必要な公的機関の承認などを取得後、有効となります。
本取引は、当社が取り組んでいるポートフォリオ戦略の一環であり、これまでに当社は保有資産を見直すことで、事業戦略の実現に最適な資産構成の強化を図って参りました。今般、英国における事業拡大を図るNEO社との間で売買の合意に至ったものです。
また、当社は、ENEOSグループの一員として、グループが掲げる2040年長期ビジョンにコミットし、低炭素社会の実現に向けて貢献して参りました。これまでにベトナムやマレーシア、オーストラリア、米国で環境対応型事業を推進しており、中でも米国に於けるPetra
Nova CCUS事業は米国における最も大規模なCO2回収プロジェクトのひとつです。
今般の売却は長期ビジョンの実現に向けた更なる一歩であり、引き続き、当社は低炭素社会の実現に向けて貢献して参ります。