Brunei
2007/4/23 三菱ガス化学、ブルネイのメタノール事業決定
ブルネイ・ダルサラーム国バンダル・スリ・ブガワン
三井物産・三井化学がブルネイで肥料原料 - 合弁生産に2300億円
三井物産と三井化学はブルネイの国営企業と組み、肥料原料となるアンモニアの製造販売事業に乗り出す。
総事業費約30億ドル(約2300億円)を投じ、アジア最大の生産能力を持つ合弁工場を同国に建設する。
天然ガスを原料に低コストで生産し、東南アジア全域で販売する。天然ガスの有効活用で新たな産業振興を図るブルネイに協力し、アジアの旺盛な農業関連需要を取り込む。
ブルネイ政府から同国で大規模ガス化学事業を行う優先交渉権を得た。事業の詳細を詰めたうえで2012年末をめどに着工し、2015年中の生産開始を目指す。
現在の計画では三井物産、三井化学の日本側が株式の過半を握り、ブルネイ国営石油会社が最大49%を出資する合弁会社を設立する。
Brunei National Petroleum Company Sendirian Berhad (Petroleum Brunei)
2015年までに年生産能力85万トンのアンモニア工場と同60万トンの尿素製造工場を建設する。三井化学が顧客開拓などを担当する。
三井物産などが提案したアンモニア事業は天然ガスのメタンを原料に製造する。アンモニアの世界需要は2011年で1億6500万トンの見込みで、うち肥料用需要が8割を占める。
世界的な食料の増産に伴う肥料需要の伸びで、アンモニアの世界需要も年率3〜4%増加。特にアジア地域のアンモニア市況は2009年春に比べて2倍に上昇している。
ブルネイは日本の年間液化天然ガス(LNG)輸入量の1割弱を占める重要な調達先。日本企業による産業協力が広がれば、天然ガスの安定調達にも寄与しそうだ。
2011年09月26日 化学工業日報
三井化学 ブルネイでアンモニアコンビナート構想
三井化学はブルネイでアンモニアコンビナート構想を推進する。同社は三井物産とともに、ブルネイ政府からアンモニア・尿素の事業化に関する優先交渉権を得ている。三井化学は第2期計画としてアンモニアを原料とする各種化学品の事業化を検討する方針で、メラミン樹脂、カプロラクタム(CPL)、フェノール、MMA(メチルメタクリレート)などが候補となる。CPL、MMAなどは他社との提携も視野に入れている。原料と市場の双方にアクセスできる好立地を生かし、競争力あるコンビナート形成を目指す。