旭化成 精密ろ過膜の能力増強と中国での組立工場建設の検討

 膜分離活性汚泥法(MBR)による排水処理設備を中国で受注

東レ 水処理事業

    東レ 汚れにくい水処理膜

東レ、中国で水処理合弁会社設立

帝人  帝人、水処理膜に参入


日本経済新聞 2006/2/11

繊維各社 水処理膜 世界で攻勢 
 東レ 販売1000億円目標
 旭化成 中国に初めて工場

 世界的な水不足を背景に、繊維メーカー各社が排水や海水のろ過に使う高分子膜の売り込みで攻勢をかける。


 
東レは中国の水処理エンジニアリング会社、五洲富士化水工程(北京市)に資本参加しているグループ会社、水道機工の販路を活用。

 旭化成グループの旭化成ケミカルズは9月までに10億−20億円を投資して、ろ過膜のモジュール組み立て工場を上海市近郊に建設する。


 
三菱レイヨンは国内向けに重点を置く。


 
東洋紡は岩国工場(山口県岩国市)で海水を淡水にする「逆浸透膜」に使う中空糸の生産能力を月20トンから30トンに増やした。

高分子ろ過膜:
 ポリアミドやポリフッ化ビニリデンなど高分子化合物で作った膜。表面に1マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル程度から0.001マイクロメートル以下の微細な穴があり、不純物をこし取る。高分子ろ過膜を利用して下水を飲料水に使える程度まで浄化するコストは1トン当たり40−60円。日本国内の上水道価格は一般的に同170−200円で、高分子ろ過膜による造水はコスト面での競争力も高くなった。

日本経済新聞 2007/7/6

帝人、水処理膜に参入 米社と提携 東レ・旭化成を追撃


 帝人は米アブライド・プロセス・テクノロジー(カリフォルニア州)と組み、膜反応器と呼ばれる水処理装置を共同開発する。アプライドは汚れを分解する微生物を付着させるバイオフィルムを開発している。
 通常の水処理装置は中空糸を使ったろ過膜を採用している。帝人は微細な穴に吸着剤や微生物を包み込む鈴構造の機能材を開発しており、今回の新型装置で初めて実用化する。従来方式の5倍以上の効率で水の汚れを分解できるという。

。帝人は下廃水処理用の需要を狙う。水処理膜の世界市場は650億円規模。


日本経済新聞 2007/7/20

東レ 汚れにくい水処理膜 微生物の混入防止 穴を10ナノ以下に
 洗浄回数減 耐久性向上 ランニングコスト低減


 膜の素材にはポリフッ化ビニリデンと呼ばれるフッ素系の樹脂を使う。強度や耐久性に優れ、水処理膜としての利用が広がっているが、精密な加工が難しかった。
 今回、独自の結晶化技術を駆使し、水の透過性を確保しながら、穴のサイズを10ナノ(ナノは10億分の1)メートル以下まで小さくすることに成功した。


日本経済新聞 2008/11/25      発表

水処理膜 東レ、中国大手と合弁 最大規模の工場を建設 北京で現地生産

 水処理膜世界3位の東レは中国の水処理エンジニアリング最大手、中国藍星集団(北京市)と合弁で、工場排水などを浄化する水処理膜を中国で生産する。合弁会社を通じて約75億円を投じ、北京に中国最大規模の生産工場を建設。2010年4月から稼働を始める。

 日本企業が中国で水処理膜を生産するのは初めて。09年5月に合弁会社を設立。資本金は3500万ドルで、東レ側が50.1%、中国藍星が49.9%を出資する。
 樹脂に開いた直径ナノ(ナノは10億分の1)メートル級の微細な穴で水をろ過する
高機能型を量産する計画。年間の生産能力は水の浄化能力換算で約1400万人分の使用量に相当し、中国では最大規模の工場となる。東レの高機能型の生産能力は1.5倍に高まる。


2008年11月25日 東レ/中国藍星(集団)

中国における水処理合弁会社の設立について
〜 RO膜の生産設備を新設 〜

 東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:榊原 定征)と中国藍星(集団)股有 限公司(本社:中国・北京市朝陽区、董事長:任 建新、以下:藍星)はこのたび、北京市に水処理事業の合弁会社「藍星東麗膜科技有限公司(仮称)」(以下:TBMC社)を設立することで合意しました。新 会社は資本金3,500万USドル(約35億円)で2009年5月に設立され、水処理膜製品の製造・販売および輸出入を行います。
 TBMC社は約5億元(約75億円)を投じて逆浸透(RO)膜の製膜・エレメント組み立て工場を新設する計画で、2009年5月に着工、2010年4月の稼動を予定しています。、

 生産設備は、東レの最新鋭技術に基づく高速ポリアミド複合膜製造設備およびエレメント自動巻囲機を導入します。これにより東レグループは、新工場が稼動 する2010年には、既に生産を行っている愛媛工場とトーレ・メンブレン・USA社と合わせて、逆浸透膜エレメントの年間生産能力を本年度増設後能力 (2006年比約3倍)に比べ、更に1.5倍に引き上げます。

 なお、新会社の概要は以下の通りです。

藍星東麗膜科技有限公司(仮称) 概要 (略称:TBMC社)
(日本語名称:東レ藍星水処理膜科技有限公司、英文社名:Toray Blue Star Membrane Co., Ltd)

1. 事業概要 下記水処理膜製品の製造・販売・応用開発・技術サービスおよび同製品の輸出入
(1)RO膜およびRO膜エレメント
(2)NF膜およびNF膜エレメント
(3)浸漬型MF/UF膜エレメント
(4)MBR用浸漬型MF平膜モジュール
2. 所在地 中華人民共和国北京市
3. 設立 2009年5月(予定)
4. 資本金 3,500万USドル(約35億円)
5. 出資比率 東レ株式会[email protected]%、
東麗(中国)投資有限公司(東レ子会社) 10.0%
中国藍星(集団)股有限公司 49.9%
6. 生産設備 RO膜製膜設備
(第1期) RO膜エレメント自動巻囲機
 *着工:2009年5月、稼動開始:2010年4月(予定)
 *場所:北京市順義空港工業開発区
 *工場建設にともなう設備投資額: 約5億元(約75億円)
7. 代表者 董事長:未定 (藍星出身)
総経理:未定 (東レ出身)

<会社概要>

中国藍星(集団)股有限公司

(1) 本 社 中国北京市朝陽区北三環東路19号
(2) 代表者 董事長 任 建新
(3) 設 立 1984年9月(2008年9月 股有限公司に改組)
(4) 事業内容 工業洗浄、水処理、化工新材料、特殊化学品
(5) 親会社 中国化工集団公司