2012年8月23日  ファイザー/マイラン製薬

ファイザー社とマイラン社、日本における後発医薬品事業の 持続的成長を目指し、独占的な長期戦略的業務提携を締結

−協力体制によりファイザー社の持つ強い販売網とグローバル市場で培われたマイラン社の高い品質、生産能力、サプライ・チェーンのさらなる活用を図る−

 本日、Pfizer Mylanは、両社が日本における後発医薬品の開発、製造、流通、販売について、独占的な長期戦略的業務提携を締結したと発表しました。この提携により、両社の持つ高い競争力と資産を補完し、後発医薬品事業のさらなる発展が図られることになります。

  この提携により、ファイザー社は、これまで培ってきた強いブランド力と、日本市場への新薬導入の非常に優れた実績をもとに、両社の後発医薬品事業のポートフォリオの市場化、およびセールスとマーケティング業務を担当します。マイラン社は、研究開発、製造を含む技術分野を担い、同社がグローバル市場で培った、製品開発力、製造品質、サプライチェーンにおける信頼性、卓越したサービスの一層の強化に努めます。

  ファイザー社とマイラン社の業務提携には、幅広い治療分野における350以上の製品群と、125以上の開発中の製品が含まれます。この業務提携においては、日本市場において競争力のあるファイザーブランドのもと、両社名を表示した製品の販売を行う予定です。

   「この度のマイラン社との提携により、日本においてますます期待される高い品質の後発医薬品の需要に応える機会を得たことを嬉しく思います。この業務提携によって両社が互いの強みを効率的に生かし、今まで以上に日本の患者さんや顧客のニーズに応えることができると確信しています。」と、ファイザー社のエスタブリッシュ医薬品事業部門のプレジデント及び事業部門長のアルバート・ブーラはこう述べています。「過去59年にわたり、ファイザー株式会社は、強いファイザーブランドを構築するとともに、患者さんや顧客との強い信頼関係を築いてまいりました。この提携により、『エスタブリッシュ医薬品で2020 年までに日本の医療を変える』というファイザー株式会社の当事業部門のビジョン達成に向けて、さらに前進できるものと信じています。」

  マイラン社の最高経営責任者であるヘザー・ブレッシュは以下のように述べています。「この度のファイザー社との提携により、当社の既存資産を活かし、後発医薬品の使用拡大が期待でき、他の事業分野でも大きな成長を見込める日本市場で、より安定した持続性のある後発医薬品事業を推進できることを嬉しく思います。ファイザー社は、世界でも有数のバイオ医薬品企業であり、日本市場におけるトップ企業の一つであることから、特に製品の市場への導入において、多大な恩恵をもたらしてくれることでしょう。また当社の既存ビジネスにおける強みを補完してくれるものと思います。両社の強みを結束する提携が後発医薬品事業の基盤となり、規模、領域、品質において日本のトップクラスへと成長できると信じています。

  「ファイザー社との提携は、近い将来および長期にわたり、当社の日本でのさらなる貢献につながり、弊社日本法人の全社員にとって喜ばしい機会になると期待しています。そして、重要なことは、このパートナーシップによって、日本における成長と製品の普及が強化され、高い品質の医薬品を世界70億の人々に提供するという当社の目標の達成にまた一歩近づくということです。」

  日本は、アメリカに次いで世界第2位の医薬品市場であり、後発医薬品市場でも、2011年11月締めの決算期でおよそ52億ドル*の売上高を有し、世界で6番目の市場となっています。日本は、人口の高齢化、多くの医薬品が特許満了を迎える、医療費の軽減に対する政府の様々な取り組みなどの要因から、高い成長性を持つ魅力のある市場です。日本政府は後発医薬品の使用を2012年の末までに現在のおよそ24パーセントから30パーセントまで引き上げることを、目標としています。
  この提携のもと、ファイザー社とマイラン社は日本でそれぞれに独立した企業として業務を行いますが、現行および将来の後発医薬品については提携し、それによって生じる経費と利益を共有します。本取引は契約締結のために必要な要件を履行することを条件とします。取引条件は機密情報となっています。

*出典:IMS Healthcare, Market Prognosis, 2012