2009年4月10日 田辺三菱製薬

「特定C型肝炎感染被害者救済法(略称)」に基づく給付金支給等業務に要する費用に係る当社負担の基準の告示について

 当社は、2008年1月16日付で公布・施行された「特定フィブリノゲン製剤及び特定血液凝固第\因子製剤によるC型肝炎感染被害者を救済するための給付金の支給に関する特別措置法」に基づき、当該給付金支給等業務に要する費用負担の方法および負担割合について、同特別措置法第16条(厚生労働大臣と製造業者等との協議)の規定により、厚生労働大臣との間で協議を進めてまいりました。
 今般、協議が調い、本日、厚生労働大臣より当社費用負担に関する基準が、下記の通り告示(厚生労働省告示第260号)されましたので、お知らせいたします。
 なお、当社及び当社子会社である株式会社ベネシス(以下、「当社等」という)は、当社前身会社の一つである旧ミドリ十字が製造販売したフィブリノゲン製剤または血液凝固第\因子製剤クリスマシン等の投与により、HCV(C型肝炎ウイルス)に感染したとする方々より、2002年10月21日以降、損害賠償請求訴訟の提起を受けておりましたが、2008年9月28日、全国原告団との間で「基本合意書」を締結し、当社等を被告とする訴訟は、順次、原告が当社等への損害賠償請求を放棄することにより終結しております。
 また、本件に係る業績への影響につきましては、確定次第公表させていただきます。

1.費用負担の割合:

区分 当社負担割合
1985年8月21日から
1987年4月21日までの間に
特定フィブリノゲン製剤によって
法第2条第3項に規定する特定C型肝炎ウイルス感染者となった者
10分の10
1987年4月22日から
1988年6月23日までの間に
3分の2
1984年1月1日以降に
特定血液凝固第\因子製剤(コーナイン、クリスマシン、クリスマシン-HT)によって
法第2条第3項に規定する特定C型肝炎ウイルス感染者となった者
10分の10

2.上記1の割合による拠出金以外に、定額の拠出金として51億8,672万5千円

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舛添厚生労働相は2008年1月、これまでの薬害事例などを参考に「企業が2:国がという比率になる」と説明している。

これまでの薬害エイズ訴訟、サリドマイド訴訟、キノホルム(スモン)訴訟、薬害ヤコブ訴訟では、ミドリ十字の入っている薬害エイズ事件のみ、企業と国の負担が3:2(企業負担 60%)で、他はすべて2:1(企業負担 66.7%)となっている。

(同社の引当のベースは同社の主張する3:2ベースではないかと思われる)

2008年3月期決算において「HCV訴訟損失引当金」として 11,200百万円を計上しているが、今後の協議の結果により負担額が変動する可能性があるとしている。

 


2014/6/30  田辺三菱製薬 

田辺三菱製薬工場株式会社鹿島工場譲渡に関する基本合意書締結のお知らせ
 

 田辺三菱製薬は、当社連結子会社である田辺三菱製薬工場鰍ェ保有する鹿島工場を沢井製薬へ譲渡することに合意し、本年6月30日、沢井製薬との間で基本合意書を締結しましたので、お知らせいたします。

1.譲渡の理由
 当社は、「中期経営計画11-15 New Value Creation」のもとで「新薬創製力の強化」「新製品を軸とした国内事業の躍進」「海外事業拡大への基盤構築」「事業・構造改革の加速化」の4つの戦略課題に取り組んでいます。今般、戦略課題の一つである「事業・構造改革の加速化」の一環として、製造拠点の集約や再編を図り、グローバルレベルの新薬供給体制の整備と環境変化に強い柔軟で効率的な生産体制を構築することにより、「新たな価値を創造しつづける企業」に変革してまいります。
 国内製造拠点の再編については、昨年8月に小野田工場および吉富工場の2拠点に集約する方針を発表しており、その他の製造拠点については、2017年までを目処に順次、譲渡を含めた再編を進める計画としています。その一環として、本年4月に足利工場を譲渡し、今般、閉鎖する方向で検討を進めていた鹿島工場を沢井製薬に譲渡することで同社との基本合意に至りました。
 鹿島工場は、1978年の操業開始以来、国内のみならずグローバル市場に向けた固形製剤及び注射剤の供給工場として高い技術力を背景に高品質な医薬品を提供してまいりました。今後も成長が期待されるジェネリック医薬品ビジネスにおけるリーディングカンパニーである沢井製薬へ当該事業を譲渡することが、高い生産能力と確かな技術力を有する同工場のさらなる発展につながることを期待し、このたびの判断に至りました。

2.譲渡の方法
 2015年4月1日付(予定)で、当社は、会社分割により鹿島工場に係る医薬品製造事業を沢井製薬に譲渡します。
 なお、鹿島工場の従業員は本人の同意のもと沢井製薬へ転籍する予定であり、同社での雇用は継続されます。また、鹿島工場譲渡後も引き続き当社製品の製造を沢井製薬に委託します。

3. 譲渡の日程

  2014年6月30日 基本合意書締結
  2014年11月 最終契約書締結(予定)
  2015年4月1日 沢井製薬への鹿島工場譲渡(予定)
小野田工場 存続
吉冨工場
足利工場 シミックに譲渡→シミックCMO足利株式会社
鹿島工場 閉鎖検討→沢井製薬に譲渡
大阪工場 閉鎖方針

田辺三菱製薬は1日、国内製造拠点を5拠点から2拠点に集約すると発表した。子会社の田辺三菱製薬工場(大阪市中央区)の製造機能を小野田工場(山口県山陽小野田市)と吉富工場(福岡県吉富町)に集約。グローバルレベルの新薬供給体制を効率的に整備する。
残る3工場のうち、足利工場(栃木県足利市)は2014年4月1日付でシミックホールディングスに譲渡し、製造委託する形を取る。鹿島工場(茨城県神栖市)と大阪工場(大阪市淀川区)は機能を移管して18年3月をめどに閉鎖する。

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沢井製薬

1.工場承継の理由
当社は、平成24年5月に公表しました中期経営計画「M1 TRUST 2015」において、 「生産能力増強による高品質な製品の安定供給体制強化」を掲げ、千葉県茂原市の関東工場に新製剤工場を建設し、年間100億錠の生産体制の早期構築を進めておりますが、 平成25年4月に厚生労働省から公表された「後発医薬品のさらなる使用促進のロード マップ」において、平成30年3月末までにジェネリック医薬品の数量シェア60%以上にするという目標が掲げられたことから、ジェネリック医薬品の今後一層の需要増加が見込まれます。

そこで、当社は、この度、固形製剤と注射剤に高い技術力を有する田辺三菱 製薬工場の鹿島工場を譲り受けることで、田辺三菱製薬と基本合意し、安定供給力の さらなる増強を前倒しで実施することといたしました。また、工場の譲り受けに合わせ、鹿島工場の高い技術力と高度な品質管理水準を持つ従業員を受け継ぐことで、生産増強に必要な人材の確保にも努めてまいります。

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2013/8/1 田辺三菱 

田辺三菱製薬工場株式会社に関する国内製造拠点の再編
並びに同社足利工場譲渡に関する基本合意書締結のお知らせ

  田辺三菱製薬は、「中期経営計画11-15 〜New Value Creation」の戦略課題の一つである「事業・構造改革の加速化」の一環として、国内製造拠点の再編および一部工場の譲渡について決定しましたので、お知らせいたします。
 具体的には、当社連結子会社である田辺三菱製薬工場鰍フ製造機能について、将来的に必要とされる製造能力等を総合的に検討した結果、現在保有する5製造拠点を、小野田工場および吉富工場の2拠点に集約し、その他の製造拠点については譲渡を含めた再編を推進する方針としました。
 また、本日付で田辺三菱製薬工場足利工場(栃木県足利市)を、2014年4月1日を目処にシミックホールディングスへ譲渡することに合意し、シミックとの間で基本合意書を締結しましたので、併せてお知らせいたします。

1.製造拠点再編の目的と概要

  事業構造改革の加速化の中で、グローバルレベルの新薬供給体制の整備と環境変化に強い柔軟で効率的な生産体制への転換を図ることを目的に、小野田工場および吉富工場の2工場体制への集約をめざします。
 本再編に伴いまして、足利工場については、下記の通りシミックに譲渡の上、同社のもとで当社製品の製造を継続するとともに、外部からの受託製造も含めシミックが行う医薬品製造支援事業を展開することになります。
 鹿島工場および大阪工場は、2017年度末を目処に閉鎖する方向で、製造品目の移管等を推進してまいります。なお、当該2工場の従業員につきましては、集約する予定の2工場への配置転換等により雇用継続を図ります。

2.足利工場譲渡の目的と概要

(1)譲渡の目的
 田辺三菱製薬工場の製造拠点の再編を検討する中で、足利工場については、その特長や規模を勘案し、同工場製造品の安定供給と競争力の強化を目的に、国内有数の医薬品製造支援業務を提供するシミックに譲渡することが最善の策であるとの判断に至りました。

(2)譲渡の方法
 2013年10月、当社の完全子会社(名称未定、以下「足利新会社」)を設立し、2014年4月1日付(予定)で、会社分割により足利新会社が足利工場に係る全ての医薬品製造事業を承継の上、当社が保有する足利新会社の全株式をシミックに譲渡します。
 なお、足利工場の従業員については、足利新会社での雇用が継続されることになります。また、株式譲渡後も引き続き当社製品の製造を足利新会社に委託します。

(3)譲渡の日程

2013年10月 当社足利新会社設立(予定)
2013年11月 株式譲渡契約書締結(予定)
2014年4月1日 田辺三菱製薬工場会社分割、足利新会社株式譲渡、営業開始(予定)

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シミック CMIC Holdings

1. 譲受けの理由

シミックグループは、製薬企業の付加価値向上に貢献する独自の事業モデルであるPVC(Pharmaceutical Value Creator)のもと、
CRO(医薬品開発支援※1)事業、
CMO(医薬品製造支援※2)事業、
CSO(医薬品営業支援※3)事業、
ヘルスケア事業、
IPD(知的財産開発※4)事業
において、医薬品の開発、製造、営業・マーケティングのバリューチェーンを広範に支援しております。

CMO(医薬品製造支援)事業においては、日本、韓国、米国の3カ国に生産拠点を有し、医療用医薬品、OTC医薬品などを受託生産しております。国内では、錠剤、カプセル剤、散・細粒剤などの固形剤を生産するシミックCMO(以下「CMO静岡」)と軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤などの半固形剤を生産するシミックCMO富山(以下「CMO富山」)の2拠点を合わせ、国内最大級のCMO(医薬品製造受託機関)として、製剤製造に関する技術水準の高度化及び製剤開発力の強化を図っております。

CMO静岡においては、治験薬製造施設を保有し、治験薬固形製剤及び包装をはじめとする治験薬製造受託サービスを提供しております。さらに、治験薬固形製剤につきましては、製剤開発の初期段階である製剤処方設計支援から工業化検討まで一貫した製造受託サービスの提供、さらに製造販売承認取得後には、CMO(商用製造受託)へのシームレスな移行により、プロダクトライフサイクルを通したサービスの提供が可能となっております。
また、CMO富山においては、新規顧客からの大型受託案件に対応するため、高濃度アルコール製剤対応製造棟の建設を進めており、完成後の生産能力は従来の2倍以上に高まることになります。

今般、譲り受ける田辺三菱製薬工場足利工場は、効率的な生産システムを用いて固形剤、注射剤を生産しており、CMO事業の主力剤形である固形剤において、生産能力の向上と、案件に応じた柔軟な生産対応を図ることができます。また、注射剤においても新たな受注機会の創出につながるものと期待しております。
足利工場の現有製造品目の継続的な受託は、CMO事業の安定的な収益確保に資するばかりでなく、緊急事態に備えたバックアップ体制の構築にも有効と考えており、今後は足利工場を加えた国内3生産拠点と海外2生産拠点の連携、製造技術や製剤開発力の一層の強化を促進しつつ、既存顧客からの受注増や新規顧客の開拓に積極的に取り組んでまいります。

シミックグループは、CMO事業において、医薬品開発支援(CRO)事業や医薬品営業支援(CSO)事業との連携により、ファブレス化やアウトソーシング化を進める製薬企業の多種多様なニーズに柔軟かつ迅速なサービスの提供を行い、技術革新による開発型CMOへの進展を目指してまいります。

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2013年11月29日 シミックホールディングス

足利工場の譲受に関する田辺三菱製薬との最終合意のお知らせ

当社は、2013年8月1日付「足利工場の譲受に関する田辺三菱製薬株式会社との基本合意書締結のお知らせ」にて発表のとおり、田辺三菱製薬グループから当社へ製造事業及びおよび工場資産を分割承継することを目的として11月1日に設立された、シミックCMO足利株式会社(田辺三菱製薬株式会社の完全子会社)の全株式を取得することで田辺三菱製薬株式会社と株式譲渡契約書を締結致しましたのでお知らせいたします。子会社の異動日(株式譲受日)は2014年4月1日を予定しています。
 

・シミックCMO株式会社  静岡工場、富山工場
・シミックCMO足利株式会社