丸紅  2012年3月30日

豪州ロイヒル鉄鉱山開発プロジェクトへ参画する件

丸紅は、韓国のPOSCO及びSTXグループ、豪州Hancock Prospecting Pty Ltd(HPPL社)との間で、HPPL社が100%の権益を保有し開発を進めているRoy Hill鉄鉱山プロジェクトについて、コンソーシアムが合計35億豪ドル(内、丸紅:15億豪ドル、POSCO:17億豪ドル、STX:3億豪ドル)を拠出し、当該権益の30%(内、丸紅:12.5%、POSCO:15%、STX:2.5%)を保有する事業パートナーとなることに合意致しました。また、今後約95億豪ドルが見込まれている本事業の開発費用の一部は、プロジェクトファイナンスを組成して調達する予定です。

本事業は、新設・自社保有の鉄道及び港湾設備を伴う生産・輸送一貫開発プロジェクトで、年間の生産・出荷能力は55百万トンを予定しており、西豪州ピルバラ地区単一の鉄鉱山としては最大の生産量となります。本事業で生産された鉄鉱石は、総長342kmの鉄道でPort Hedland港まで輸送され、主としてアジアの製鉄会社向けに出荷される予定です。尚、出荷開始は2014年を予定しております。

本事業のオペレーターとなるHPPL社は、豪州で鉄鉱石、石炭を始めとする鉱物資源の探鉱・開発を推進する事業者で、西豪州ピルバラ地区に保有する鉄鉱石鉱区と、クイーンズランド州に保有する石炭鉱区が主な資産です。

鉄鉱石は、新興国の鉄鋼需要を背景とした需要増加及び供給の寡占状態により、今後も需給が逼迫した状況が続くと予想されています。長期的に鉄分含有量が高く不純分の少ない高品位鉄鉱石の希少化が進む中、カントリーリスクが低い豪州で、輸送インフラも兼備する優良鉄鉱石供給ソースを確保することで、日本への安定供給に貢献すると共に、当社の将来的な豪州における鉄鉱石事業拡大の基盤を築いていきます。

<Roy Hill鉄鉱山プロジェクトの概要>

Roy Hill鉄鉱山プロジェクトは2014年の生産開始を目指し開発中で、露天掘りにより鉄鉱石を生産します。鉱物資源量は2,323百万トンで、操業期間約28年間、年産能力は55百万トンとなる予定です。

所在地
西豪州ピルバラ地区(ニューマンから北に約110キロ)
鉱物資源量
2,323百万トン
生産開始
2014年
年産能力
55百万トン/年
操業期間
2014年〜2041年