2012年2月17日 三菱商事
国際金融公社(IFC)よりペルー共和国ケジャベコ銅鉱山プロジェクト権益18.1%を取得
三菱商事株式会社は、国際金融公社(International Finance
Corporation、本社:米国ワシントンDC)が保有するペルー共和国ケジャベコ銅鉱山新規開発プロジェクトのプロジェクト会社Anglo American
Quellaveco S.A.(AAQSA、Anglo American plc
81.9%/IFC:18.1%出資)の株式18.1%を、IFCから取得致しましたので、お知らせ致します。
本プロジェクトの資源量は銅分ベースで約10百万トン、山命は28年間であり、年間約22.5万トン(銅分)を生産する予定です。生産開始時期は、AAQSAにおける開発意思決定の時期や、地域コミュニティからのサポートおよび必要な許認可の取得状況を勘案し、現時点では2016年を見込んでおります。生産が開始されると、当社の年間持分銅生産量は同年より約4万トン増える予定です。尚、当社は、ペルー共和国に於いて、10%保有するアンタミナ銅鉱山プロジェクトの権益と併せ、ペルー共和国の経済発展と本邦含めたグローバル市場への資源の安定供給に貢献して参ります。
当社は、優良資源事業への投資の拡大と持続的に成長可能な資源ポートフォリオの拡充を重点分野と位置付けております。本プロジェクトは、
2010年末から2011年初にかけてIFCからの入札の招聘を受け、当該株式に対する先買い権が存在しないことをIFCに確認の上、検討をしたものです。今回の株式取得を通じて、事業の継続的成長を図って参ります。
<参考資料>
1.ケジャベコ銅鉱山プロジェクト
所在地:ペルー南部Moquegua県。Tacna市の北西約140kmに位置。(地図参照)
資本構成:AAQSA 100%
銅資源量:約10百万トン(銅分ベース)
年間生産量:約22.5万トン
生産開始予定:2016年
2.Anglo American Quellaveco S.A.(AAQSA)
本社所在地:ペルー共和国リマ
事業内容:ケジャベコ銅鉱山の開発
株主構成(株式取得後):アングロ アメリカン 81.9%、三菱商事18.1%
3.国際金融公社(IFC)
国際金融公社(IFC)は、世界銀行グループの機関で、貧困削減と人々の生活水準の向上を目的に民間セクターへの投資に資金を提供したり、国際金融市場で資金を動員するなど、企業や政府へのアドバイザリー・サービスを行って、途上国の経済成長を持続可能な形で推進しようとする社会事業体です。
<参考>
ケジャベコ銅鉱山プロジェクト位置
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日本経済新聞
商社が保有する銅権益と最近の動き
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