日本経済新聞 景気討論会 2006/5/29

バリバ証券河野氏:
 3%成長
  @実質金利安(マイナス0.5%)
  A海外成長拡大 輸出2桁の伸び
  B円安で輸出拡大

東大吉川教授:安定成長

日産自動車小枝会長:
  自動車 年間6000万台 うち日本車は2000万台
                    うち日本生産 1000万台 
                      海外生産 1000万台

    内需は600万台で数年間 flat
    薄型TVや白物家電の伸び 

吉川:持続性あり
  ・不良債権問題解決
  ・「技術力」による輸出 

小枝:日本車
  従来は性能、壊れない、安い
  今は高い
  「ブランド」が重要に。

河野:量的緩和解除は妥当

  デフレ脱却した

 ◎量的緩和は「偽薬」 
    実際には使えないから日銀に積む。
     金が十分あるとの印象を与える効果

吉川:デフレは借金なければ問題なし、暮らしやすい。借金あれば毒薬。
    不良債権解消でデフレの問題も解消(政府以外は)

 

小枝:米国 住宅バブル収束 FRB金利が高すぎる 調整はあろう。

     但し雇用者数アップ、失業率ダウン (労働人口増大の中で)

    中国 実需(オリンピック)
        バブル(過剰投資)
        輸出増

河野:海外は懸念

    米国 完全雇用なのに高い成長
          FRBは金利アップで抑制
        住宅減速、これから利上げ効果
          (これまでは住宅価格アップで住宅購入)
        +ガソリン高

       景気減速へ →減速気配あれば利下げ
        → 円高ドル安の可能性

       Hard-landingは回避しよう。

小枝:為替変動は困る

    海外は原油アップを転嫁できるが日本は困難

吉川:GDP 500兆円
    国債 750兆円 Debt/GDP比率 150% (EUの参加基準は60%)

河野:ゼロ金利緩和 8月から四半期0.25%ずつ程度

        但し米国利下げ→円高の回避のため調整しよう

吉川:財政政策 

     財政再建(支出カット)
     成長力強化(税の自然増)
     それでも不足なら 税収アップ