2008/7/27
広州自動車と現代自動車、合弁計画を白紙撤回
広州市で計画していた商用車の折半合弁生産事業「広州現代汽車」を白紙撤回した。総額1,240百万ドルを投じて年産20万台規模の工場建設で2005年に合意したが、採算面や戦略の食い違いで折り合わなかった。
トヨタ
http://www.iijnet.or.jp/IHCC/north-chinamotor-industry-senryaku2002-toyota01-kyoten01.html
【トヨタと第一汽車との合弁】
拠点 | 車種 | 生産開始 ; | 事業形態 ; (提携先) |
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瀋陽金杯客車 |
瀋陽市 | 「ハイエース」(商用) (海獅) |
1991年 |
技術供与 (金杯客車) |
一時、「第一汽車」グループから独立したが、 現在は再び「第一汽車」の傘下にある。 |
「グランビア」(閣瑞斯) | 2003年 | ||||
天津トヨタ 天津一汽 トヨタ : |
天津市 | 「プラッツ」(VIOS) (威馳) : |
2002年 | 合弁 (第一汽車) |
当初、2000年に「トヨタ」は「天津汽車」の子会社 「天津夏利」との間で合弁会社、「天津トヨタ」を 折半出資で設立した。しかしその後、「天津汽車」の 経営不振により「第一汽車」が「天津汽車」と、 その子会社「天津夏利」と「天津華利」を買収する ことで合意(2002年6月)したことにより、改めて、 「トヨタ」と「第一汽車」、その子会社の「天津夏利」 との間で、合弁会社「天津トヨタ」が設立された。 |
「カローラ」 (花冠) |
2004年 | ||||
「クラウン」 (皇冠) |
2005年 | ||||
「マークX」 | 2005年 | ||||
「紅旗」 | 2006年 | ||||
豊越汽車 | 長春市 | 「ランドクルーザー」 | 2003年 | 合弁 (第一汽車) |
トヨタは第一汽車と共同で「SUV項目合弁意向書」 に署名、「長春一汽豊越汽車」設立 |
「プリウス」 | 2005年 | ||||
一汽夏利 (ダイハツ) |
天津市 | 「シャレード」(夏利) | 1986年 | 技術供与 (第一汽車) |
「天津汽車」グループの中核企業である「天津夏利」は 2002年6月、「第一汽車」(長春市)により買収され、 「天津一汽夏利」へ社名を変更 |
「プラッツ」 (夏利2000) |
2000年 | ||||
「ヴィッツ」 (威姿) |
2003年 | ||||
「VELA」 (威楽) |
2004年 | ||||
「シャレードN3」 | 2004年 | ||||
一汽華利 (ダイハツ) |
天津市 | 「テリオス」(SUV) | 2003年 | 技術供与 (第一汽車) |
「天津汽車」グループの中核企業である「天津華利」は 2002年6月、「第一汽車」(長春市)により買収され、 「天津一汽華利」へ社名を変更 |
「ミラ」「ムーブ」 (軽自動車) |
2005年 | ||||
四川トヨタ | 成都市 | 「コースター」(商用) | 2000年 | 合弁 (四川旅行車) |
「四川旅行車製造廠」は1998年に、「トヨタ」との間に 合弁会社「四川トヨタ」を設立「第一汽車集団」が 「成都一汽」が2002年10月正式に開業。 完成車の製造は、「四川旅行車製造廠」に委託。 |
「ランドクルーザー・ プラド」 (陸地巡洋艦・覇道) |
2003年 |
上海日野発動機 (日野自動車) |
上海市 | 「大型トラック」用エンジン | 2004年 | 合弁(上海柴油機) |
【トヨタと広州汽車との合弁】
広州トヨタ (トヨタ) |
広州市 | 「カムリ」(佳美) | 2006年 | 合弁 (広州汽車) |
トヨタ自動車株式会社と広州汽車集団有限公司が 折半出資で2004年9月に設立。 |
広汽トヨタエンジン | 広州市 | 「エンジン」工 | 2005年 (認可) |
合弁 (広州汽車) |
出資比率はトヨタ側が70%、 広州汽車側が30% |
2001年 | 2002年 | 2003年 | 提携 | |
第一汽車集団 |
416,939 |
561,787 |
908,078 |
トヨタ、VW |
上海汽車集団 |
410,173 |
541,306 |
796,969 |
GM、VW |
東風汽車集団 |
262,858 |
419,521 |
475,367 |
日産、ホンダ、プジョー・シトロエン |
長安汽車(集団) |
209,413 |
328,910 |
366,087 |
スズキ(GM),FORD |
ハルビン汽車 |
138,958 |
173,030 |
200,007 |
; |
北京汽車工業集団 |
134,121 |
180,485 |
347,947 |
現代、ダイムラー・クライスラー |
昌河飛機工業 |
121,288 |
154,941 |
118,721 |
スズキ(GM) |
金杯汽車 |
74,191 |
85,518 |
124,438 |
GM |
広州汽車集団 |
54,501 |
64,467 |
122,568 |
トヨタ、ホンダ、現代 |
自動車メーカー総計 |
2,342,000 |
3,265,000 |
4,444,000 |
; |
「人民網日本語版」2005年6月29日
広州汽車、全資産を株式会社に
広州汽車グループの再編により、グループ中核企業として誕生した「広汽集団株式公司」の設立式が28日、広州市の花園酒店で開かれた。広州汽車グループは全資産を新会社に移す。これにより、広州汽車グループは上海汽車グループに続き、自動車大手で2番目にグループ全体の株式制移行が実現したことになる。注目すべき点として、新会社設立の発起人に、有名な民営企業・万向集団が加わっている。同社は新会社の株式の3.99%を保有し、広州汽車工業集団公司(広州汽車グループの持ち株会社)に続く2番目の大株主になっている。
新会社は万向集団を出資者に選んだことについて、「自動車部品の大手だから」と説明している。新会社には、持ち株会社・広州汽車工業集団の主要資産である自動車関連部門すべてが編入され、この中には広州ホンダ、広州トヨタ、広州いすゞなどの中日合弁会社、香港との合弁会社・羊城汽車、このほど合弁合意書に調印した広州ヒュンダイなど、大型完成車メーカーや部品メーカー数十社が含まれる。計画では、新会社の2010年の年間生産目標は、乗用車110万台、商用車23万台。
マツダ、中国に開発拠点 長安汽車と13年初にも合弁
マツダは27日、中国事業の再編を発表した。
中国の長安汽車集団(重慶市)、米フォード・モーターとの3社合弁を解消、新たに長安汽車と折半出資の合弁会社を来年初めにも設立する。長安汽車とは2013年に研究開発拠点も開設、独自の低燃費車などを開発する。現地ニーズを反映させた新型車などを軸に、中国販売を3年後に2倍に拡大、収益の柱に育てる。
マツダ、長安汽車、フォードは中国の国家発展改革委員会から再編計画の認可を受けた。マツダ15%、長安汽車50%、フォードが35%出資する長安フォードマツダについてマツダが持ち分をフォードに売却したうえでマツダと長安汽車が折半出資の新会社を設立。「アクセラ」や「デミオ」など小型乗用車を生産する。中国で需要が伸びているSUV(多目的スポーツ車)の生産も来年から始める計画だ。
フォードがマツダへの出資比率を引き下げて経営権を手放したのに伴い、3社は10年に中国合弁事業の再編で合意、政府の認可を待っていた。すでに長安フォードマツダの南京工場はマツダ車、重慶工場はフォード車の生産拠点となっている。マツダと長安汽車の新会社は南京工場を継承して事業を運営する。
中国当局はマツダに対し、新合弁会社を認める条件として新会社が(1)研究開発拠点を持つこと(2)独自ブランド車を製造販売すること(3)電気自動車(EV)など新エネルギー車を製造販売することを求めていた。
これを受け、マツダは長安汽車と共同で南京工場の敷地内に研究開発拠点を設置することを決めた。総投資額は5億元(約60億円)で、面積は
19万平方メートル。研究センター、試作工場、テストセンターなどを設ける方針で、13年をめどに一部の運営を始め、16年までに完成させる。
アイドリングストップなど最先端の低燃費技術を使い、車体の大きさやデザイン面などで現地ニーズを取り入れた新型車を開発する。長安汽車幹部によると、マツダが長安汽車に技術を供与したり、エンジン、変速機など車台の中核部品を供給したりすることを検討している。14年の発売を目指すという。
11年のマツダの中国販売は21万5000台で、長安フォードマツダが7万9000台。中国第一汽車集団(吉林省)との販売合弁、一汽マツダが13万6000台。15年にはマツダと長安汽車の新合弁会社で20万台、一汽マツダで20万台の合計40万台の販売を見込む。
マツダ中国拠点
一汽マツダ汽車販売有限公司
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長安フォードマツダ汽車有限公司
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→ |
長安マツダ 出資:長安汽車 50%、マツダ 50% |
長安フォード 出資:長安汽車 50%、フォード 50% |