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銅メダル土産に代表チーム帰国
キューバで行われた野球の第35回ワールドカップ(W杯)で、3大会ぶりの銅メダルを獲得した日本代表チームが28日、帰国した。成田空港で記者会見した村上監督は「社会人の選手だけで臨んだ大会で、金メダルには届かなかったが、メダルを取って帰ることが出来てホッとしている」と話した。また、5本塁打、17打点の2冠の活躍で大会MVP(最優秀選手)を受賞した吉浦(日産自動車)は、「チームワークがよくて、みんなに乗せられて打たせてもらった感じ」と喜びを語り、2勝を挙げてメダル獲得に貢献した野間口(シダックス)は「大事な試合を任されて責任を感じて投げたが、勝てて自分の自信にもなった」と、大会を振り返った。
準々決勝 韓国戦に勝ち、明日パナマと準決勝
準決勝 パナマに敗れる
Nicaragua 0ー5 Panama USA 1ー2 Taipeia > 準決勝 ー 決勝 ー 準決勝 < Japan 2ー0 Korea Cuba 4ー3 Brazil Panama 4−1 Japan Taipei 3−6 Cuba Panama 2−4 Cuba
順位
1 : Cuba 2 Panama 3 Japan 4 Taipei 5 USA 6 Nicaragua 7 Brazil 8 Korea
日本3大会ぶり銅 キューバV8
25日は3位決定戦が行われ、日本(B組1位)は台湾(A組3位)を7ー3で降し、94年ニカラグア大会以来3大会ぶりの銅メダルを獲得。5本塁打17打点で大会2冠の吉浦(日産自動車)が大会MVP(最優秀選手)に輝いた。また二塁手で草野(ホンダ熊本)、外野手で吉浦がベストナインに選ばれた。
日本は2回に四之宮(日産自動車)の左犠打で先制。4回は伊藤(日産自動車)のスクイズ、5回は敵失などで着実に加点した。3−3の同点で迎えた6回、高根澤(三菱ふそう川崎)の左越えソロで勝ち越すと、7回、9回は中軸の連続長短打などでリードを広げた。先発の松井(JR東日本)は3回にソロ、5回に2ランを浴びて5回途中で降板、2番手の谷村(三菱ふそう川崎)は8回までを無安打無得点の好リリーフで、9回は野間口(シダックス)が2奪三振無失点。3投手でチャイニーズ・タイペイ打線を4安打に抑えた。
決勝は地元キューバ(A組1位)が4ー2でパナマ(B組3位)を破り、8連覇を達成した。
▽本塁打 高根沢
1 2 3 4 5 6 7 8 9 Runs JAPAN 0 1 0 1 1 1 1 0 2 7 TAIPEI 0 0 1 0 2 0 0 0 0 3
伊藤 打数 2 、安打 0、打点 1
(通算 打数25、安打 10、打点 8、打率 .400 うち本塁打2、三塁打1、二塁打1)
準決勝 パナマに敗れる
日本は先発・佐藤(日本生命)が立ち上がりから苦しい投球で、3回途中降板。2番手の後藤(三菱重工長崎)は2人の走者を置いてパナマの4番・Riveraに左中間3ランを浴びた。その後は土井(日本生命)、塩崎(新日本石油)とつないで無得点に抑えた。打線は、5、8回を除き毎回走者を出したが、2併殺9残塁を攻め切れなかった。9回2死走者無しから9番・伊藤(日産自動車)が右越えソロを放ち、零封負けは逃れた。
日本は25日に台湾と銅メダルをかけて戦う。
▽本塁打 伊藤
1 2 3 4 5 6 7 8 9 Runs JAPAN 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 PANAMA 0 1 3 0 0 0 0 0 x 4
伊藤 打数 4 、安打 3、打点 1
XXXV
Baseball World Cup - Cuba 2003 Habana, Latinoamericano Stadium - Game 63: PAN - JPN Ito (JPN) Photo IBAF by Marco Vasini |
準々決勝 対韓国戦
野球のワールドカップ(W杯)第9日は22日、キューバ各地で行われ、準々決勝で日本は韓国に2―0で勝ち、準決勝進出を決めた。
日本は竹原(三菱自動車岡崎)が6回に先制のソロ本塁打を放ち、8回にも適時打する活躍。投手陣は先発、野間口(シダックス)から谷村(三菱ふそう川崎)へつなぎ、韓国打線を4安打無得点に封じた。
▽本塁打 竹原
1 2 3 4 5 6 7 8 9 Runs KOREA 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 JAPAN 0 0 0 0 0 1 0 1 x 2
伊藤 打数 3 、安打 1、打点 0
XXXV
Baseball World Cup - Cuba 2003
Matanzas: Victoria de Giron Stadium- Game 59: JPN - KOR
Ito (JPN)
Photo
IBAF by Marco Vasini
第一戦 日本、オランダにコールド勝ち
第二戦 日本、仏に大勝
第三戦 日本、中国に大勝
第四戦 ブラジルに勝ち、4勝無敗
第五戦 パナマに勝ち、5勝無敗
最終戦 対メキシコ 延長で勝つ
予選成績
Group A G W L .Pct Group B G W L .Pct Cuba 6 6 0 .1000 JapanJa 7 7 0 .1000 Nicaragua 6 4 2 .666 USA 6 5 1 .833 Chinese Taipeia 6 3 3 .500 Panama 7 5 2 .714 Koreaa 6 3 3 .500 Brazil 7 4 3 .571 Canada 6 3 3 .500 Netherlands 6 3 3 .500 Italy 6 1 5 .167 Mexico 7 2 5 .286 Russia 6 1 5 .167 China 7 1 6 .143 China France 7 0 7 .000 A組
同率同士の対戦では台北が2勝、韓国が1勝1敗、カナダは2敗
予選最終戦 対メキシコ 延長で勝つ
日本は7回まで3点をリードし、優位に試合を進めたが、8回、4長短打に失策も絡み、3点を奪われて同点に追いつかれた。今大会、日本は初めての延長戦に突入。延長10回、日本は二死満塁2、3塁とすると、9番・高橋(西濃運輸)が2点適時右前打を放ち、勝ち越した。10回裏は3番手の松井(JR東日本)が無失点でゲームセット。日本は1次リーグB組で7戦全勝。
▽本塁打 竹原
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 Runs JAPAN 0 1 0 4 1 0 0 0 0 2 8 MEXICO 2 0 0 0 0 1 0 3 0 0 6
伊藤 不出場
(通算 打数16、安打6、打点6、打率 .375)
アメリカに勝ち、6勝無敗でB組首位
B組全勝同士の対戦は、接戦の末、日本が2−1で逆転勝ちをおさめ、B組1位を決めた。試合は、先発両投手が立ち上がりから好投、序盤から緊迫した投手戦となった。アメリカは、3回、日本先発の後藤(三菱重工長崎)からソロ本塁打で先制。日本も4回一死満塁とした後、相手投手の暴投で同点に追いつき、7回には、一死3塁からこの大会で特に、勝負強い打撃を見せている1番草野(ホンダ熊本)が期待に応え、決勝点となる適時打を放った。この1点を坂本(ホンダ熊本)、土井(日本生命)、そして、最後は、松井(JR東日本)が締めて辛くも逃げ切った。
この試合で特筆すべきは、今村(日産自動車九州)と草野(ホンダ熊本)の好守備である。センターを守る今村は、初回、頭上を襲う本塁打性の打球をジャンプして好捕、二塁手の草野は右に左に再三の打球を判断良く、守備位置を変えて相手のチャンスの芽を摘んだ。
▽本塁打 なし
1 2 3 4 5 6 7 8 9 Runs JAPAN 0 0 0 1 0 0 1 0 0 2 USA 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1
遊撃 伊藤 打数 3、安打0、打点0
(通算 打数16、安打6、打点6、打率 .375)
日本 5連勝で決勝T
パナマに先制点を許した直後の3回裏、日本は竹原(三菱自動車岡崎)の2ランなどで逆転。その後も吉浦(日産自動車)の通算5本目となる2ラン本塁打や安田(東芝)や草野(ホンダ熊本)の長打など集中打で10点をあげ圧倒した。投手陣は佐藤(日本生命)、川岸(トヨタ自動車)、坂本(ホンダ熊本)、土井(日本生命)とつなぎ、強打のパナマ打線を4失点に抑えた。日本代表村上忠則監督は、「ここまでけが人もなく、非常に順調な戦いである。一昨年のW杯(台湾)、昨年のインターコンチ杯(キューバ)とコーチを務めてきたが、今回の好調な打線とその集中力には正直言って驚いている。しかしながら、これから先も一戦一戦が正念場、気を引き締めて明日の(同じく全勝の)アメリカ戦に臨みたい。」と語った。B組は、日本とアメリカが4連勝となりともにグループ4位以内が確定し、決勝トーナメント進出が決まった。
▽本塁打 竹原、吉浦、伊藤
1 2 3 4 5 6 7 8 9 Runs PANAMA 0 0 2 0 1 0 1 0 0 4 JAPAN 0 0 3 2 4 1 0 0 x 10
遊撃 伊藤 打数3、安打1(本塁打)、打点1
5回にソロ本塁打を放った伊藤祐樹=AP
ブラジルに勝ち、4勝無敗 (米国も4勝無敗)
ブラジル先発のWatanabeの前に5回途中まで無安打に抑えられたが、2塁打の高根澤(三菱ふそう川崎)をおいて、伊藤(日産自動車)の適時打で同点、6回には吉浦(日産自動車)のソロで逆転。7回再び同点とされたが、その裏、走者を3塁に置いて打撃好調の1番草野(ホンダ熊本)の犠飛で勝ち越し、8回には2死満塁から清水(日本通運)の2点適時打、さらに満塁としたところで草野(ホンダ熊本)が走者一掃のダメ押し2塁打を放ち、試合を決めた。先発野間口(シダックス)は初回先制点を許しながらも劣勢の前半を完璧に抑え相手にすきを与えなかった。7回から今夏の都市対抗橋戸賞投手谷村(三菱ふそう川崎)、そして、最後は切り札松井(JR東日本)を投入した。一方ブラジルは、日本国内のプロや社会人に在籍する選手に加え、潜在能力の高い選手が多く、強豪メキシコを破っており、全勝の日本に対しても最後に大差はついたもののあと一歩というところまで苦しめた。
▽本塁打 吉浦
1 2 3 4 5 6 7 8 9 Runs BRAJIL 1 0 0 0 0 0 1 0 0 2 JAPAN 0 0 0 0 1 1 1 5 x 8
遊撃 伊藤 打数3、安打2(二塁打1)、打点1(5回裏同点二塁打)
XXXV Baseball World Cup - Cuba 2003
Santiago de Cuba, Guillermon Moncada Stadium - Game 31: JPN-BRA
Photo IBAF by Gianni Minozzi
日本、中国に大勝
吉浦(日産自動車)の2本の3ランホームランを含む16安打16得点で快勝。投げても5人の継投で、中国打線を散発6安打1失点に抑えた。
▽本塁打 西郷、吉浦(2本)
1 2 3 4 5 6 7 Runs CHINA 0 0 1 0 0 0 0 1 JAPAN 2 5 2 6 0 1 x 16
遊撃 伊藤 打数3、安打2(三塁打1)、打点2
XXXV Baseball World Cup - Cuba 2003
Santiago de Cuba, Guillermon Moncada Stadium - Game 23: JPN - CHN
Photo IBAF by Gianni Minozzi
日本、仏に大勝
第3日の14日は各地で1次リーグ7試合を行い、B組の日本はフランスに18ー0で大勝、開幕から2試合連続コールド勝ちを収めた。A組ではキューバが韓国を降した。日本は佐藤(日本生命)ー川岸(トヨタ自動車)の継投でフランスを3安打零封。打線は吉浦(日産自動車)の満塁本塁打を含め計5本塁打を放って圧倒した。日本は16日に中国と対戦する。
▽本塁打 草野2(ホンダ熊本)、伊藤(日産自動車)、吉田(住友金属鹿島)、吉浦(日産自動車)
1 2 3 4 5 6 7 Runs JAPAN 2 5 3 4 0 4 0 18 FRANCE 0 0 0 0 0 0 0 0
遊撃 伊藤 打数2、安打1(本塁打)、打点2
2003/10/12
日本、オランダにコールド勝ち 初戦白星
日本野球連盟に入った連絡によると、野球の第35回ワールドカップ(W杯)が12日、キューバの各地で開幕し、1次リーグB組の日本はオランダに12―2で七回コールド勝ちし、初戦を白星で飾った。
日本は先発の野間口(シダックス)が5回を投げて無四球1失点の好投。打線は竹原(三菱自動車岡崎)が3ラン、草野(ホンダ熊本)が3安打3打点と活躍した。
▽本塁打 竹原(三菱自動車岡崎)
1 2 3 4 5 6 7 Runs NETHERLANDS 0 0 0 1 0 0 1 2 JAPAN 1 0 5 3 0 0 3 12
遊撃 伊藤 打数2、安打0、打点0
野球W杯代表24人が決まる 来月12日開幕
全日本アマチュア野球連盟は16日、来月12日からキューバで開かれる第35回国際野球連盟(IBAF)W杯に出場する日本代表選手24人を発表した。全員社会人で、平均年齢27歳。精神面でも安定したチーム編成を重視した。主将は伊藤祐樹(日産自動車)。野間口(シダックス)、佐藤(日本生命)の右腕2人が先発の柱となりそうだ。
大会は16チームが2組に分かれてリーグ戦を行い、上位各4チームが決勝トーナメントに進む。日本は米国、ブラジル、パナマ、メキシコ、中国、フランス、オランダと同じB組で、A組はグアム、ニカラグア、韓国、キューバ、台北、イタリア、カナダ、ロシア。
メンバーは次の通り。
【団長】 | 鈴木孝男 |
【監督】 | 村上忠則 |
【コーチ】 | 萩野友康、杉本泰彦、坂口裕之 |
【投手】 : | 佐藤充(日本生命) 坂本保(ホンダ熊本) 川岸強(トヨタ自動車) 松井光介(JR東日本) 谷村逸郎(三菱ふそう川崎) 後藤隆之(三菱重工長崎) 野間口貴彦(シダックス) 塩崎貴史(新日本石油) 土井善和(日本生命) |
【捕手】 | 高根沢力(三菱ふそう川崎) 安田真範(東芝) 松下和行(日本新薬) |
【内野手】 | 西郷泰之(三菱ふそう川崎) 岩本裕治(新日本石油) 四之宮洋介(日産自動車) 草野大輔(ホンダ熊本) 清水昭秀(日本通運) 伊藤祐樹(日産自動車) 高橋史明(西濃運輸) |
【外野手】 | 高松竜馬(新日本石油) 吉浦貴志(日産自動車) 吉田浩(住友金属鹿島) 今村直樹(日産自動車九州) 竹原直隆(三菱自動車岡崎) |
第35回IBAFワールドカップ(2003/キューバ) 日本チーム試合日程
GROUP A: Canada, Chinese Taipei, Cuba, Guam,
Italy, Korea, Nicaragua and Russia
GROUP B: Brazil, China, France, Japan, Mexico, Netherlands,
Panama and USA
各グループの上位4チームが決勝トーナメントに進む(10/22-25)
GROUP B 日本チーム対戦
日程 球場 市 現地時間 対戦チーム 10/12 ギジェルモン モンカダ Santiago de Cuba 20:00 オランダ 10/14 ビクトリア デ ヒロン Matanzas 20:00 フランス 10/15 ビクトリア デ ヒロン Matanzas 20:00 中国 10/17 ギジェルモン モンカダ Santiago de Cuba 20:00 ブラジル 10/18 ギジェルモン モンカダ Santiago de Cuba 20:00 パナマ 10/19 ギジェルモン モンカダ Santiago de Cuba 20:00 アメリカ 10/20 ギジェルモン モンカダ Santiago de Cuba 20:00 メキシコ
La Habana:Stadio Latinoamericano &Ciudad Deportiva Matanzas:Victoria de Giron Holguin:Stadio Calixto Garcia Santiago de Cuba:Stadio Guillermon Moncada
10月10日 | 日本代表 | 9−2 | キューバ |
11日 | 日本代表 | 10−2 | イタリア |
10月10日
キューバで開かれる第35回IBAFワールドカップ(12日に開幕)に出場する日本代表チームは、現地時間の9日、キューバナショナルチームと練習試合を行い、9対2で圧勝した。
日本は、安田(東芝)、伊藤(日産自動車)の本塁打で試合を優位に進め、先発の野間口(シダックス)も好投、中盤以降は、5人の継投でベストメンバーで臨んだキューバ打線を2点に封じた。
10月11日
先発佐藤(日本生命)が、3回を無安打7奪三振の好投。安田(東芝)が2試合連続のホームランを含む5打点の活躍。投打とも順調な仕上がりである。明日12日(現地時間11日)にチームは、サンチャゴ・デ・クーバへ移動。13日(現地時間12日)の開幕オランダ戦に備える。