2011年8月 5日 JX日鉱日石エネルギー            潤滑油ベースオイル製造JV

JXエネルギーと韓国SKグループのパラキシレン製造に係る合弁会社設立について
〜戦略的業務提携に基づく石油化学事業施策を展開〜

 JX日鉱日石エネルギー株式会社(社長:木村 康、以下「JXエネルギー」)とSKイノベーション株式会社(社長:具滋栄 ク・ザヨン、以下「SKI社」)の子会社であるSKグローバルケミカル株式会社(社長:車和Y チャ・ファヨブ、以下「SKGC社」)は、韓国ウルサン広域市のSKエナジー社ウルサンコンプレックス内に世界最大となる100万トン/年の生産能力を有するパラキシレン製造設備を建設すべく、このたび合弁会社設立について合意しましたので、お知らせいたします。
 
 今回の合意は、2007年1月22日に新日本石油株式会社(当時)とSK株式会社(当時)が合意した戦略的業務提携に基づいたもので、ポリエステルなどの原料であるパラキシレンの、アジアを中心とした需要増加に対応するものです。
 
 新設備は、世界最大となる100万トン/年の生産能力による圧倒的なコスト競争力の実現が期待され、JXエネルギーは、日本国内の製油所より今回の新設備にパラキシレン原料を供給することで、製油所の高付加価値化・石化工場化を推進し、またアジアにおけるパラキシレン外販のトップメーカーとしてのプレゼンスを更に高めてまいります。またSKGC社においても、高付加価値化につながる石化製品製造装置の増設によりウルサンコンプレックスの競争力強化に資するものです。
 なお、新設備建設に係る総投資額は、約1兆ウォン(約800億円)の見込みです。
 
 両社グループは、今後とも各分野における業務提携施策を通じ、将来に向けた強靭な経営基盤の確立に努めてまいります。
 
<合弁会社の概要>

1.社名 未定
2.所在地 大韓民国ウルサン広域市(SKエナジー社 ウルサンコンプレックス内)
3.設立時期 未定
4.資本金 設立当初 5,000万ウォン(約400万円)、順次増資予定
5.出資比率 JXエネルギー  50%−1株

SKGC社※  50%+1株

6.代表者 未定
7.事業内容 パラキシレンの製造
8.生産能力 約100万トン/年 (世界最大)
9.商業生産 2014年予定

※SKI社の100%子会社。2011年1月にSKエナジー社(当時)から石油化学事業が分社化され、設立。

SK Innovationは旧称 SK Energy。
2011年1月に石油事業(SK Energy)と化学事業(SK Global Chemical)を分離し、2009年設立のSK Lubricantsとともに100%子会社とした。

SK Innovationは持ち株会社で、主に研究開発(R&D)分野と資源開発(E&P)分野を担当し、リチウムイオン電池用分離膜(LiBS)事業も受け持つ。

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2011年8月 5日  JX日鉱日石エネルギー

JXエネルギーと韓国SKグループの潤滑油ベースオイル製造に係る合弁会社設立について
  〜戦略的業務提携に基づく潤滑油事業施策を展開〜

 JX日鉱日石エネルギー株式会社(社長:木村 康、以下「JXエネルギー」)とSKイノベーション株式会社(社長:具滋栄 ク・ザヨン、以下「SKI社」)の子会社であるSKルブリカンツ株式会社(社長:崔寛鎬 チェ・グァンホ、以下「SKL社」)は、韓国ウルサン広域市のSKエナジー社ウルサンコンプレックス内に潤滑油ベースオイル※製造設備を建設すべく、このたび合弁会社設立について基本合意しましたので、お知らせいたします。

 今回の基本合意は、2007年1月22日に新日本石油株式会社(当時)とSK株式会社(当時)が合意した戦略的業務提携に基づいたもので、両社は今後、事業化に向けた更なる検討を進めてまいります。

 潤滑油製品においては、より一層の省燃費・長寿命化への対応が求められており、高品質潤滑油製品の基材であるグループVベースオイルの需要拡大が見込まれております。

 JXエネルギーは、今回の新設製造設備を通じて高いコスト競争力を有するグループVベースオイルを安定的に確保することにより、ワールドワイドでの潤滑油製品の販売拡大を目指し、グローバルな事業規模の拡大を進めてまいります。またSKL社は、韓国ウルサンにおいて大規模なベースオイル生産設備を建設することにより、ベースオイルおよび潤滑油事業を世界的に拡大することを進めてまいります。

 なお、新設備建設に係る総投資額は、約3,500億ウォン(約280億円)の見込みです。

 両社グループは、今後とも各分野における業務提携施策を通じ、将来に向けた強靭な経営基盤の確立に努めてまいります。

※ 潤滑油製品の原料であり、これに各種添加剤を配合することで、潤滑油製品となる。一般潤滑油用ベースオイルの最高グレードであるグループVは、高粘度指数(温度変化に対して粘度変化が少ない)、低蒸発性、低温粘度特性に優れるといった性能を持つ。

<合弁会社の概要>

1.社名 未定
2.所在地 大韓民国ウルサン広域市(SKエナジー社 ウルサンコンプレックス内)
3.設立時期 未定
4.資本金 1,300億ウォン(予定、約100億円)
5.出資比率 JXエネルギー 28%

SKL社※    72%

6.代表者 未定
7.事業内容 潤滑油(ベースオイル)の製造
8.生産能力 約135万KL/年
9.商業生産 2012年7月頃

※ SKI社の100%子会社。2009年10月にSKエナジー社(当時)から潤滑油事業が分社化され、設立。