2012/6/11 三菱化学

鹿島事業所における基礎石油化学事業の構造改革について

1)鹿島第1エチレンプラント及び第1ベンゼンプラントの停止
   2014年の定期修理をもって停止する。

2)これに伴う主な設備対応

 ・鹿島第2エチレンプラントの増強 (+5万トン/年)
 ・OCU設備(プロピレン年間生産能力15万トン)の稼動維持に向けた設備対応
 ・事業所内の配管整備
 当該設備対応は2013年の定期修理時に完了予定
 当該設備対応にかかる総投資額は約98億円

 

エチレン及びベンゼンの生産能力(非定修年、万トン/年)

  現在 停止後
エチレン 88(1E 39/2E 49) 54 (2E 54)
ベンゼン 27(1Bz 9/ 2Bz 18) 18 (2Bz 18)

記者会見した石塚博昭社長は「国内のエチレンの需要生産設備が500万トンに縮む中でセンターとして何とかしないといけないという思いはある。だが今回は、自分が生き残れる体制をつくろうと考えているだけで、他のセンターの先頭に立ってというつもりはない。鹿島地区単独の問題なので、水島地区での旭化成ケミカルズとの話し合いにも大きな影響はない。今後はさらに高付加価値化を加速させていきたい」と語った。

 

2011/3/1 三菱化学と旭化成、水島地区エチレンセンター統合のためのLLP設立

2008/7/31 三菱化学鹿島のEOセンター

2011/9/19 鹿島コンビナート 電解・塩ビ再構築


2012/6/8  

鹿島事業所におけるエチレンカーボネートの生産能力を増強

 三菱化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:石塚 博昭、以下「三菱化学」)は、鹿島事業所において、リチウムイオン二次電池等の原料として使われるエチレンカーボネート(炭酸エチレン)の生産能力を増強いたします。

 リチウムイオン二次電池は、携帯電話、パソコン、その他民生用途を中心に国内とアジアを中心に需要は伸びており、今後、車載用としても大きな成長が見込まれております。

 三菱化学は、2007年以降鹿島事業所(所在地:茨城県神栖市)においてエチレンカーボネートの生産を開始し、リチウムイオン二次電池材料分野で求められる水準に対応した高い品質でお客様より高い評価を頂いておりますが、このたび、増加する需要に対応すべく生産能力を下記のとおり増強することといたします。


       現行      増強後
生産能力 3,000t/y → 8,000t/y
スケジュール 2012年6月着工
2013年9月完成(予定)