三菱油化と三菱化成 樹脂共販会社を解散 合併までに手続きの方針
三菱油化、三菱化成はポリエチレンなど汎用樹脂を共同で販売しているダイヤポリマーの解散を決めた。10月1日に両社が合併するまでに手続きを取る方針。
三菱油化、三菱化成両社は昨年暮れ、合併を決めた時点では、「共同販売体制を卒業した」と語っていた。ただ、樹脂の製品市況が悪化、同業他社の中には共販体制の維持を期待することに配慮、10月に両社が合併した後もダイヤポリマーを販社として残すことも検討していた。
エースポリマー株式会社の解散について
エースポリマー株式会社(代表取締役:中島正郎、住所:港区虎ノ門4丁目
3番13号、資本金2億円)は、平成7年6月30日をもって解散することと
なりましたので、お知らせします。
エースポリマー株式会社は、ポリオレフィン樹脂に関する共同販売会社として、
旭化成工業(株)、出光石油化学(株)、昭和電工(株)、東燃化学(株)、日本
ユニカー(株)の5社の出資により昭和58年6月に設立されました。
以来、個別企業の枠を超えた合理化の追求によるコストの低減をめざし、
「グレードの統合」「生産受委託」「物流合理化」「販売の共同化」、さらには
共販メンバー会社2社間での事業部門の実質的な交換等、生産、販売、物流の各
面にまたがる合理化に積極的に取り組んでまいりました。
今般、石化産業を取り巻く国際環境が一層激化する中、昭和電工株式会社が
他の共販グループに属する日本石油化学株式会社との間で合成樹脂事業に関する
新会社を設立するのに伴い、当共販会社から脱退することになりました。
こうした事態の変化を受け、他の出資会社が今後の対応をどう図るかについて、
それぞれ検討した結果、各出資会社がその競争力の強化を図るためには、この
機会に当共販会社を解散することが適当であるとの合意に達しましたので、
本日ここに報告させて頂きます。
最後に、この12年間に培ってきた相互の信頼関係は、今後の競争力強化の
ために、貴重な財産となると確信いたしております。
なお、通商産業省には既にご連絡し、ご賛同を頂いております。