2002年7月31日　住友化学工業・武田薬品工業　

住友化学と武田薬品が事業提携
　　両社で設立する新会社に武田薬品の農薬事業を譲渡

　住友化学工業と武田薬品工業は､ 2002年11月からの営業開始を目標に両社で合弁会社「住化武田農薬株式会社」を設立し､新会社に武田薬品の農薬事業を営業譲渡することについて合意いたしました｡
　新会社には、住友化学が60％、武田薬品が40％を出資します。住化武田農薬は、５年間合弁会社として存続する予定で、合弁期間終了後に、住友化学は、住化武田農薬の全株式を取得いたします。また、合弁期間中、住化武田農薬と住友化学は両社の独立を保ちつつ、業務提携契約を締結し､両社の農薬事業が最も効率的に事業運営できるようにいたします｡

　日本の農薬市場は、外資メーカーの本格的な参入も相次いでおり、今後、事業を発展させていくためには、個々の企業において一層の競争力強化ならびに事業運営の効率化が求められています｡
　このような状況下、住友化学は、海外展開を積極的に進め世界のトップ10の地位を保つており、国内においては、販売卸政策の強化やＩＴ活用による販売強化、農業関連資材をベースにしたソリューション型事業への展開ならびに非農耕地分野への展開を推進することにより基盤強化を図ってまいりましたが、さらなる他社との事業提携をも含めたより一層の競争力強化策を検討いたしておりました｡

　一方、武田薬品は、世界的製薬企業への飛躍に向け、経営資源を医療用医薬品の研究開発や欧米における事業基盤の整備・強化に重点配分しており、農薬事業については、自社原体を生かした製品ラインナップや国内における強い販売力をベースに、積極的な海外展開も念頭に置き、他社との提携も含め将来の発展を期した自立策を検討してまいりました｡
　今回の合弁会社設立は、両社のこうした戦略のもと、武田薬品の強力な販売力を梃子に農薬事業の国内におけるプレゼンスを一層高めるとともに、海外市場において住友化学の販売網を通じた拡大が見込め、さらなる成長につながると考え、合意に至ったものであります｡

　住化武田農薬は、合弁期間終了後の住友化学の農薬事業との統合をも視野に入れて、武田薬品において蓄積された事業基盤を生かしつつ、住友化学との提携も含め効率的な新製品の研究開発体制を整え、製品群を一層拡充し、販売サービス体制も充実させることにより、将来にわたって事業を発展させてまいります。

《合弁会社の概要》

2002/10/17 住友化学/武田薬品

「住化武田農薬（株）」の営業開始について

　住友化学工業と武田薬品工業は、本年７月３１日の基本合意のとおり、本年１１月１日に、両社で設立する「住化武田農薬株式会社」に武田薬品の農薬事業を営業譲渡し、同社は営業を開始します。合弁契約書及び営業譲渡契約書の締結により、その詳細が決まりましたので、下記のとおりお知らせいたします。

　住化武田農薬は、武田薬品の強力な販売力を梃子に国内農薬市場でのプレゼンスを一層高め、海外市場では住友化学の販売網を通じて拡大を図ります。

　５年間の合弁期間終了後の住友化学の農薬事業との統合も視野に入れ、武田薬品で蓄積された事業基盤を生かしつつ、住友化学との提携も含めて効率的な新製品の研究開発体制を整え、製品群を一層拡充し、販売サービス体制も充実させることにより、将来にわたって事業を発展させてまいります。