ポリマーディスパージョン事業等の再編について
三菱化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:冨澤龍一)と、BASFジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、社長:成尾友良)とは、アクリル系ポリマーディスパージョン(用途:塗料・粘接着剤など)事業における両社間の合弁会社であるBASFディスパージョン株式会社(本社:東京都千代田区、社長:杉野直人)について、三菱化学社が保有する同社株式の全てを、平成15年1月28日付でBASFジャパン社に譲渡することで本日合意いたしました。
また両社は、発泡樹脂(発泡性ポリスチレン等)事業においても、両社間の合弁会社である三菱化学フォームプラスティック株式会社(本社:東京都千代田区、社長:脇田静明)について、BASFジャパン社が保有する同社株式の全てを、平成15年1月28日付で三菱化学社に譲渡することで合意しております。なお、三菱化学フォームプラスティック社は、平成15年7月1日をもって株式会社ジェイ エス ピー(本社:東京都千代田区、社長:原田正昭)と合併することを予定しております。
ポリマーディスパージョン事業と発泡樹脂事業については、昭和37年より三菱化学社とBASFグループの共同事業と位置づけ、三菱化学社とBASFジャパン社折半出資の旧三菱化学BASF社において展開しておりましたが、平成11年4月に同社の事業を2つに分割し、新たに合弁会社を2社設立して、ポリマーディスパージョン事業はBASFジャパン社が、発泡樹脂事業については三菱化学社が、それぞれ主導権を持って事業を展開してまいりました。
今回の再編は、事業の「選択と集中」を積極的に推進する三菱化学社と、アジア最大のディスパージョン市場である日本での活動をさらに強化していくことを目指すBASFグループとの戦略が一致したことにより、両者合意に達したものです。
なお、旧三菱化学BASF社の再編以降は、三菱化学社とBASFジャパン社とが折半出資するエムシービー株式会社(本社:三重県四日市市、社長:杉野直人)が、BASFディスパージョン社及び三菱化学フォームプラスティック社が共用する資産を保有管理し、両社にそれら資産をリースし、用役の供給等のサービス業務を提供しておりましたが、今回の再編により両事業における合弁関係が解消されることに伴い、エムシービー社についても資本関係を解消し、平成15年1月28日付でBASFジャパン社が保有する同社株式の全てを三菱化学社が取得します。三菱化学社は、エムシービー社業務の効率的遂行の観点から、平成15年3月24日付でエムシービー社を吸収合併いたします。
今回の再編により、両事業における三菱化学社とBASFジャパン社との合弁関係は解消されますが、両社は今後とも幅広い分野において、引き続き相互信頼と友好関係の精神をもって協力してまいります。
<添付資料>
資料1:BASFディスパージョン株式会社の概要
社名 | BASFディスパージョン株式会社 | ||
(登記商号:ビーエーエスエフディスパージョン株式会社) (英文名称:BASF Dispersions Co.,Ltd.) |
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所在地 | 本社:東京都千代田区紀尾井町3−3 工場:三重県四日市市 |
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代表者 | 代表取締役社長 杉野 直人 | ||
資本金 | |||
6億2000万円 | |||
持株比率 | BASFジャパン(株)100% (平成15年1月28日付) (平成15年1月27日までは、BASFジャパン(株)67%、三菱化学(株)33%) |
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事業開始 | 平成11年4月1日 | ||
事業内容 | アクリル系ポリマーディスパージョン製品の研究開発・製造・販売 |
資料2:ポリマーディスパージョン事業及び発泡樹脂事業の再編経緯
ポリマーディスパージョン事業 | 発泡樹脂事業 | サービス業務 (資産の保有・管理、用役の供給等) |
備考 | |
昭和37年1月 | 旧三菱化学BASF
社 (三菱化学50% 、BASF ジャパン50%) |
会社設立 | ||
平成11年4月 | BASFディスパージョン社 (三菱化学35%、BASF ジャパン65%) |
三菱化学フォームプラスティック社 (三菱化学90%、BASF ジャパン10%) |
エムシービー社 (三菱化学50%、BASF ジャパン50%) |
事業を分割 |
平成14年4月 | BASFディスパージョン社 (三菱化学33%、BASF ジャパン67%) |
三菱化学フォームプラスティック社 (三菱化学90%、BASF ジャパン10%) |
エムシービー社 (三菱化学50%、BASF ジャパン50%) |
BASF
ディスパージョン社 出資比率変更 |
平成15年1月 | BASFディスパージョン社 (BASF ジャパン100%) |
三菱化学フォームプラスティック社 (三菱化学100%) |
エムシービー社 (三菱化学100%) |
合弁関係を解消 |
平成15年3月 | BASFディスパージョン社 (BASF ジャパン100%) |
三菱化学フォームプラスティック社 (三菱化学100%) |
三菱化学社 | 三菱化学社がエムシービー社を吸収合併 |
平成15年7月 | BASFディスパージョン社 (BASF ジャパン100%) |
ジェイエスピー社 (三菱ガス化学45.8%、三菱化学4.7%) |
三菱化学社 | 三菱化学フォームプラスティック社がジェイエスピー社と合併 |
(三菱化学、BASFジャパンとの合弁会社「エムシービー」を吸収合併 )
合併に関するお知らせ
三菱化学株式会社(以下「MCC」と記載)は、本日開催の取締役会において、エムシービー株式会社(以下「MCB」と記載)との間で、下記の通り合併契約の締結を行うことを決定いたしましたのでお知らせいたします。
1、合併の目的
MCBは、現在MCCとBASFジャパン株式会社(以下「BJL」と記載)との折半出資会社であり、同じく両社の合弁会社であるBASFディスパージョン株式会社(以下「BDC」と記載)及び三菱化学フォームプラスティック株式会社(以下「MFP」と記載)に対して、資産のリース、用役・サービス業務の提供を行っております。今般、平成15年1月28日付をもってBDCとMFPにおけるMCCとBJLの合弁関係を解消することとなったことに伴い、MCBにおいても両社の資本関係を解消し、同日付にてMCBをMCCの全額出資子会社とすることといたしましたが、MCB業務を効率的に運営するためには、それら業務をMCCにおいて一体運営することが望ましいため、平成15年3月24日付をもって、MCBをMCCに吸収合併することとしたものであります。
2、合併の要旨
(1)合併の日程
合併契約書承認取締役会 平成15年 1月27日
合併契約書締結 平成15年 1月31日(予定)
合併契約書承認株主総会(MCB)
平成15年 2月17日(予定)
合併登記申請
平成15年 3月24日(予定)
(2)合併方式
MCCを存続会社とする吸収合併方式とします。また、簡易合併の方法によることとし、MCCは、株主総会の承認を得ずに本合併を行うこととしております。
(3)合併比率・合併交付金
本合併に伴う合併新株の発行・合併交付金の交付は行いません。
3、合併当事会社の概要 略
4、合併後の状況
(1)商号 | 三菱化学株式会社 | |
(2)事業内容 | 各種化学製品ほかの製造・研究開発及び販売 | |
(3)本店所在地 | 東京都千代田区丸の内二丁目5番2号 | |
(4)代表者 | 冨澤 龍一 | |
(5)資本金 | 145,086百万円 | |
(6)総資産 | 1,038,889百万円(見込み) | |
(7)決算期 | 3月31日 | |
(8)業績に与える影響 | 本件合併が平成14年度及び平成15年度業績に与える影響は、軽微であります。 |
国内生産拠点集約及び工場用地売却に関するお知らせ
当社は、平成15年4月7日開催の臨時取締役会において、下記の通り、国内生産拠点集約及び工場用地売却の計画前倒し実施を決議致しましたのでお知らせいたします。
1.資産売却の理由 | ||
当社では「再生変身3ヵ年計画」に基づく施策実施効果の早期結実と会社丸ごと大変身を加速させるため、静岡工場の設備移転及び工場用地売却の計画を前倒しを実施し、財務体質改善と最終利益の確保を行うこととした。 国内事業を日本経済の動向に合わせて縮小を急ぎ、東アジア(タイ、中国・無錫)での事業拡大、天然ハイブリッド素材(ケナフ材+PP)量産体制整備及び新規開発商品の上市に精力を注ぐものである。 |
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2.再生変身3ヵ年計画進展の概要 | ||
当社は、本年度末時点で次の通り”事業基盤のリセット"を完了させると共に、来年度以降における黒字定着化に目処をつけた。 | ||
(1)国内生産拠点の縮小 | ||
1)大阪工場閉鎖、売却処分 (既公表済み) | ||
・売却代金 | 4億3千万円 平成15年2月契約 特別利益 2億円(集計中) | |
・平成15年7月 | 工場閉鎖、設備移設・撤去、工場用地引渡しの完了見込み | |
2)静岡工場移転、売却 (今般公表) | ||
・売却代金 | 5億3千万円 平成15年3月契約 特別利益 3億円(集計中) | |
・平成16年3月 | 工場閉鎖、設備移設、工場用地引渡しの完了見込み | |
(2)早期希望退職の募集結果 | ||
1)希望退職者数(募集人数) | 83名(80名募集) | |
2)退職金総額 | 6億円 うち年金拠出分3.8億円 特別損失 1.4億円 | |
3)次期労務費等の圧縮効果 | 4.5億円 | |
(3)東アジアへの事業拡大展開 | ||
1)タイ/エコー・オートパーツ・タイランド(株)の設立、稼動開始 ・自動車内装部品の受注拡大、タイ児玉(株)からの事業分離(6,000坪)、 射出機23台ほか 2)中国/無錫プラナ塑膠有限公司の設立、工場建設完了、稼動開始 ・住宅設備成形、シート成形、自動車内装部品の製造10,000坪、押出機・射出機・ 真空成形機 ・工場建設(土地10,000坪取得)、第一期;押出機・射出機・真空成形機各1基稼動 3)天然ハイブリッド素材(ケナフ+PP)自動車内装部品の量産機 タイに年内設置 ・台南・児玉機械(当社95%子会社)を同量産機製作・外販主体から当社内製用量産機製作 ・同量産機は国内・自動車内装部品製造用及び無錫事業開拓への戦略設備として 各々設置を計画中 |
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(4)新規開発商品の上市の目処 |
次のプリセール、ユーザーの最終評価段階にある開発素材、商品を事業化若しくは販売を開始する。 | ||
1)「液晶反射板」(樹脂一体製版) ・製造技術の確立に目処、本年度内の事業化に向けて準備中 ユーザーの評価中、共同開発先とのJ/V設立も含め検討中 2)環境共生素材「プラスッド(樹脂+木粉)」 デッキ等の商品群 日本国内でのプレセール開始、中国・無錫での生産体制整備に着手 3)かばん/軽量・アルミ調など各種新商品 世界商品として発売開始 ・天然ハイブリッド素材(ケナフ材使用) ・アルミ調の中高級品 スーツケース、アタッシュケースの品揃え ・ソフト、ソフト+ハードのバッグのラインナップ |
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(5)今後の見通し | ||
現在集計中なるも、今般の工場用地売却による特別利益を織り込むことで、昨年11月公表の特別損失による赤字を消去し、平成15年3月期連結及び単独決算共に黒字化の見通しである。なお、決算見通しの公表は4月25日頃の予定である。 |
BASF、日本でのディスパージョン事業を強化
〜BASFディスパージョン(株)をBASFジャパン(株)に統合〜
BASFジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、社長:成尾友良)は、アクリル系ポリマーディスパージョン事業を行う100%子会社、BASFディスパージョン株式会社(本社:東京都、千代田区、社長:杉野直人)を2003年7月1日付けでBASFジャパンに統合することを発表しました。
BASFディスパージョンの事業は今後、BASFジャパンの特殊化学品本部で運営されます。また、同社が四日市市に保有するポリマーディスパージョンのプラントは、BASFジャパンに引き継がれます。
今回の統合により、BASFはアジア最大のディスパージョン市場である日本での事業活動をさらに強化します。今後もBASFのグローバルなネットワークを活用し、日本のお客様に対してより良い製品とサービスを提供していきます。
BASFディスパージョン株式会社について
2003年1月に三菱化学株式会社との合弁を解消し100%子会社となりました。従来発泡樹脂事業とポリマーディスパージョン事業は、1962年よりBASFジャパンと三菱化学との折半出資による三菱化学BASF社において展開しておりました。その後1999年に同社の事業を分割し、新たに合弁会社を2社発足させ、発泡樹脂事業は三菱化学フォームプラスティック社で三菱化学が、そしてポリマーディスパージョン事業についてはBASFディスパージョンでBASFジャパンが主導権を持って展開していました。
■BASF Group について
BASF(ビーエーエスエフ)は、原油と天然ガスの他、化学品、プラスチック、高機能製品、農薬、ファインケミカル等の高付加価値製品をお客様に提供する世界の化学業界のリーディング・カンパニーです。BASFの統合生産・経営システムは、ドイツ語の「フェアブント」として知られ、同社の特異な強みであり、コスト面での優位性と競争力をもたらしています。BASF は「持続可能な発展」の基本方針に則って企業活動を行っています。2002年度は約320億ユーロ(約340億ドル)の売上高を計上し、世界で8万9000人の従業員を抱えています。BASFの株式はフランクフルト(BAS)、ロンドン(BFA)、ニューヨーク(BF)、パリ(BA)、チューリッヒ(BAS)の各株式市場において取引されています。同社のインターネットホームページのアドレスは: www.basf.com. です。
BASFジャパン(株)のインターネットホームページのアドレスは: www.basf-japan.co.jp です。
2005/9/15 三菱化学
越前ポリマー社株式譲受及びカネボウ合繊社A-PETシート・機能性樹脂営業譲受に関するお知らせ
三菱化学株式会社(本社:東京都港区、社長:冨澤
龍一、以下「三菱化学」)は、カネボウ株式会社(本社:東京都港区、社長:小城
武彦 以下「カネボウ」)が所有する越前ポリマー株式会社(本社:福井県鯖江市、社長:石永
芳雄 以下「越前ポリマー」)の株式を同社から譲受け、越前ポリマーを完全子会社化すること、及びカネボウ社の子会社であるカネボウ合繊株式会社(本社:大阪市北区 社長:清末
健太郎 以下、「カネボウ合繊」)からA-PETシート・機能性樹脂の営業譲受を行うことに関し、カネボウ社からの要請に基づき両社で協議した結果、カネボウ社及びカネボウ合繊社とそれぞれ合意し、本日9月15日に契約締結いたしましたので、以下のとおりお知らせいたします。本株式譲受及び営業譲受は、本年9月30日をもって実施される予定です。
1.譲受の理由
当社は、平成17年4月からスタート致しました「革進−Phase2」計画のなかで、事業ポートフォリオの見直しを実施し、集中、基盤、再編、育成の4分野に各事業を分類し、この分類に従って各事業の位置づけを明確にしました。この中で当社は、ポリエステル樹脂事業を基盤事業と位置づけ、ポリエステルチェーンの中で集中事業であるテレフタル酸及びポリエステルフィルム事業を支えていく事業として強化を図っております。
越前ポリマー社は、ポリエステル樹脂、A-PETシートの生産会社で、現在、三菱化学及びカネボウ合繊社が出資見合い分をそれぞれ購入・販売しています。特に当社が越前ポリマー社から購入しているポリエステル樹脂は、主としてポリエステルフィルム及びボトル向けの原料として使用されており、当社グループとして四日市事業所と並ぶ重要な国内ポリエステル樹脂生産拠点として位置づけております。今回越前ポリマー社の株式をカネボウ社から譲受ることで、今まで以上に越前ポリマー社を、当社のポリエステル事業方針に沿った形で運営することが出来、一層の基盤強化を図ることが可能となります。
またカネボウ合繊社から譲受するA-PETシート及び機能性樹脂事業については、現在、三菱化学及びそのグループ会社でそれぞれ事業を行っており、カネボウ合繊社から当該事業を譲受ることで規模・技術面でのシナジー効果が期待されることから、当社は今回の営業譲受を決定いたしました。
2.譲受の内容
(1)株式譲受の内容
カネボウ社が保有する普通株式2,800株(越前ポリマー社の発行済み株式総数の20%に相当)
(2)A-PETシート・機能性樹脂事業の内容
主たる事業の運営場所:カネボウ合繊株式会社
山口県防府市、福井県鯖江市(製造等)
大阪府大阪市、東京都港区(販売)
売上高:62億円
参考:会社概要
1 カネボウ株式会社
(1)事業内容
トイレタリー製品、薬品、食品、ファッション製品などの製造、販売
(2)設 立 昭和19年2月1日
(3)所在地
東京都港区海岸三丁目20番20号
(4)代表者 代表執行役社長 小城 武彦
(5)資本金 35,099百万円
2 カネボウ合繊株式会社
(1)事業内容
合成繊維・樹脂製品及び原材料の製造、加工、販売
(2)設 立 平成8年10月1日
(3)所在地 大阪市北区梅田1−2−2
(4)代表者 代表取締役社長 清末
健太郎
(5)資本金 10百万円(カネボウ社100%出資)
3 越前ポリマー株式会社
(1)事業内容
ポリエステル樹脂製品の製造、販売
(2)設 立 平成9年1月22日
(3)所在地
福井県鯖江市水落町47字三反田30−1
(4)代表者 代表取締役社長 石永 芳雄
(5)資本金 706百万円(三菱化学80%,カネボウ社20%出資)
(6)売上高 101億円(平成17年2月期)
事業ポートフォリオ再編に関するお知らせ
(A-PETシート・機能性樹脂事業の営業譲渡等について)
http://www.kanebo.co.jp/files/050915_01/050915.pdf当社は、当社子会社のカネボウ合繊株式会社が行うA-PETシート・機能性樹脂事業の営業譲渡及び越前ポリマー株式会社の株式譲渡について、三菱化学株式会社と合意に達しましたので、下記のとおりお知らせいたします。
1.譲渡の理由
平成16年5月に発表した「事業再生計画」のなかで、当社は、抜本的な事業ポートフォリオの再編を進めていく方針を明らかにいたしました。その後カネボウ合繊株式会社が行う事業の内、合繊事業を譲渡し、A-PETシート・機能性樹脂事業についても譲渡する旨公表しておりました。このたび同社のA-PETシート・機能性樹脂事業に係る営業、及びポリエステル樹脂製品を製造・販売する越前ポリマー株式会社の当社が保有する全株式を三菱化学株式会社に譲渡することといたしました。(以下略)