タキロン   http://www.takiron.co.jp/

事業の内容

 当社は、塩化ビニール樹脂を主力とし、ポリカーボネート、ABS、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン等の各種樹脂製品およびこれらの樹脂と鉄線、鋼管、ガラス繊維等の複合製品の製造および販売を行うとともに、これらの製品を使用した各種の装置およびその工事をも取扱っております。
 上記製品は網干工場、東京工場、八日市工場、安富工場、揖保川事業所の5生産拠点で製造し、東京、大阪、名古屋、福岡、仙台の各支店および札幌、東北、新潟、北関東、茨城、静岡、富山、京滋、岡山、広島、高松、の各営業所を通じて販売するとともに、海外にも輸出しております。

主要株主 (平成14年4月1日)

伊藤忠商事株式会社
タキロン共和会
日本生命保険相互会社
中央三井信託銀行株式会社
株式会社UFJ銀行
株式会社新生銀行
日本興亜損害保険株式会社
呉羽化学工業株式会社

沿革

1919   大阪市東成区に滝川セルロイド工業所を設立し、セルロイド生地の製造を開始。
1935   兵庫県揖保郡御津町に網干工場を新設し、製造を開始。
1935   滝川セルロイド株式会社を設立。
1959   社名をタキロン化学株式会社とする。
1965   大洋化成株式会社を吸収合併し、同社の製造設備を網干工場および八日市工場にに移す。
1973   社名をタキロン株式会社とする。
1996   中国現地法人上海龍徳塑料有限公司を設立。
2002   インドネシアに、合成樹脂被覆金属製品製造の新会社PT.TAKIRON INDONESIAを設立。

2002/4/2 タキロン

ポリエチレン製大型タンク製造メーカーの「ダイライト株式会社」の経営権を取得

 タキロン株式会社は、合成樹脂製品の製造及び販売(主にポリエチレン製大型タンク、容器類の製造)メーカー ダイライト株式会社(本社 茨城県竜ケ崎市 安部孝二社長)の株式35パーセントを取得、従来の同社に対する持分30パーセントと合わせ65パーセント保有とし、2002年4月1日より、連結子会社としました。
 株式の譲渡は、ダイライトの親会社である伊藤忠商事株式会社の保有していた株式(譲渡前60パーセント)の内35パーセントを当社が買い取ったもの。
 タキロンは、1984年ダイライトに、30パーセントの資本参加を行って以来、役員派遣等で経営協力を行ってきたが、近年ダイライトがその展開を、当社の事業戦略の一環である半導体設備分野・環境エンジニアリング分野に大きくシフトしており、一層の強化と相乗効果を期待し、グループ会社化を行います。
 ダイライトは、リサイクル性の高いポリエチレン樹脂を原料としたプラスチック大型産業容器に特化。主力製品の「ダイライトタンク」日本最大の50,000リットルタンク(ポリエチレン一体成形品)を始め、薬液用コンテナー・ローリータンク等の大型物流用容器を、半導体設備・工場環境整備、農業・水産、食品など各分野に用途を拡大しています。
 タキロンは、「暮らしと環境を考えるプラスチック技術」を経営理念に掲げ、建設資材からメディカル分野まで多岐にわたる事業分野を展開しているが、今後も各分野に渡り、環境にやさしい製品開発を行う中で、本件のような事業買収による展開も視野に入れていく方針です。

今期の連結業績にあたえる影響
 通期連結業績にあたえる影響は、売上高、約35億円増、経常利益、約2億円増の予想。平成14年9月中間期から連結決算対象とする。

[ダイライト株式会社概要]

1. 本社所在地 : 茨城県竜ケ崎市向陽台4−4
2. 代表者 : 代表取締役社長 安部 孝二
3.設立 : 1963年(昭和38年)10月
4.事業内容 : 合成樹脂製品の製造及び販売(ポリエチレン製タンク、容器類の製造・販売)
5.資本金 : 1億円
6.発行済株式総数 : 150,000株
7.主要株主 : タキロン 97,500株  (65%)
 伊藤忠商事 37,500株(25%)
 三井化学 15,000株  (10%)
8.従業員数 : 97名(2002年3末現在)
9.年商 : 33億円(2002年3月期見込)
10.子会社 : 1社
11.ホームページURL : http://www.dailite.co.jp

 


2002/8/26 タキロン

インドネシアに合成樹脂被覆金属製品事業の新会社設立

 環境資材事業部は、合成樹脂被覆金属製品事業でインドネシアに進出。8月22日現地政府からの新会社設立の許可を取得、現地のPT.CAKRA BHAKTI PARA PUTRA(以下CBPP)と共同で、正式に設立しました。
 新会社名は、
PT.TAKIRON INDONESIAで、資本金は160万USドル。タキロン75パーセント CBPPが25パーセント%出資し、パスルワン県ベイジー(スラバヤの南約60キロメートル)に、合成樹脂被覆鋼管生産工場を建設する予定です。社長には、辰巳喜昭(前タキロン環境資材事業部)が就任し、従業員数は約90名の予定です。
 今回、合弁相手にCBPPを選んだ経緯は、CBPPの子会社PT.STEEL PIPE INDUSTRY OF INDONESIA(以下SPINDO)が持つ鋼管製造技術と販売力に着目したためです。
 新会社は、SPINDOの隣接地に新工場(敷地面積約2万平方メートル)を建設。本年9月より建屋を着工、来年2月より設備を導入し、4月には本格稼動に入る予定です。第一期は建屋面積4千平方メートルで、主に
農園芸支柱用ポリオレフィン樹脂被覆鋼管(商品名:カラー鋼管)を、年間1千トン生産する見込みです。設備投資額は約125万USドルです。
 現在タキロンは、中期経営計画を推進しており、ポリカーボネート採光材、工業用プレート、メディカル材料の3事業を中心とした成長高収益型製品のウェートを高め、最終年度に経常利益60億円を目指しています。既にこれらの分野には2年前に稼動した揖保川工場の建設をはじめ、新鋭設備の導入、新建屋建設などの投資が終了。一方では、既存製品の集中と選択を推進しており、その一環として同事業の海外生産による収益力アップと、海外市場販路拡大を狙って、今回の新会社設立となりました。
 今後、2年以内をめどに、生産能力増と生産品種の拡大も視野に入れています。

1. 新会社概要

  会社名   PT.TAKIRON INDONESIA
  代表者名   代表取締役社長 辰巳喜昭
  設 立   2002年8月
  本社所在地   JI Kabupaten,Ds.Cangkringmalamg,Kec.Beji-Pasuruan
Indonesia
  資本金   160万USドル
  株主構成   タキロン株式会社         
PT.CAKRA BHAKTI PARA PUTRA  
75パーセント                  
25パーセント
  従業員数   90名
  事業目的   1. 合成樹脂および同製品ならびに合成樹脂被覆金属製品の
  製造・加工・販売
2. 金属製品の製造・加工・販売
3. 前号に関係する事業ならびに付帯する一切の業務

2. パートナー概要

[CBPP]

  社 名   PT.CAKRA BHAKTI PARA PUTRA
  代表者名   IBNU SUSANTO
  本社所在地   JI.Kalibutuh 189-191 Surabaya 60173 Indonesia
  事業内容   持株会社(SPINDO他系列会社2社)
  資本金   7億円
  売上高   70億円
  従業員数   30名

[SPINDO]

  社 名   PT.STEEL PIPE INDUSTRY OF INDONESIA
  代表者名   IBNU SUSANTO
  本社所在地   JI.Kalibutuh 189-191 Surabaya 60173 Indonesia
  事業内容   鋼管の製造及び販売
  資本金   5億円
  売上高   60億円
  従業員数   1,176名

2002/11/27 タキロン

|経営権を取得し、日系独資による中国での樹脂加工事業を強化。
  上海他喜龍(タキロン)塑料有限公司設立。

 タキロン株式会社(大阪市中央区 西谷重三社長)は、中国での樹脂加工合弁会社について、共同で出資している伊藤忠商事株式会社と協議の上、現地企業が保有している全株式を買い取ることで、中国側と合意した。

 対象となる合弁会社は「上海龍徳塑料有限公司」(上海市)で、資本金は300万ドル。伊藤忠商事、タキロン、現地の上海塑料工業有限公司が出資し、1996年に
塩化ビニル樹脂波板の製造・販売を目的として設立された。現在の生産規模は、1,500トン/年。採光性、美観、品質に優れているところから、従来からある鉄板製や繊維強化プラスチック(FRP)製波板に変わり、経済発展の目覚ましい沿海都市部を中心に需要が拡大している。

 タキロンでは、現地の上海塑料工業有限公司が保有する株式と、伊藤忠商事持ち分の一部を買い取り、
タキロン70パーセント、伊藤忠商事30パーセントとして、本年11月末を目処に経営権を取得し、中国での樹脂加工事業に本格的に取り組む。

 また、この機に社名も、「
上海他喜龍(タキロン)塑料有限公司」に変更し、董事長には田中冨士夫(常務取締役・建築資材事業部長)、総経理には澤田弘(建築資材事業部長付部長)が就任予定。海外生産拠点は、8月に設立したタキロン・インドネシアを含め2社目となる。

 中国では都市周辺部の近代化、2008年北京オリンピック、2010年万国博覧会開催(予定)、長江、珠江デルタ地域などの産業発展に伴う、インフラ整備資材(空港、高速交通網、都市情報化、緑化、汚水処理)の需要拡大が見込まれている。

 日本独資の「上海他喜龍(タキロン)塑料有限公司」設立により、経営の迅速化と安定化を図り、中国国内での同事業の基盤強化を目指す。また、タキロンの得意分野である「景観・土木資材」「排水資材」分野への展開も視野に入れながら、上海他喜龍とタキロン・インドネシアを海外戦略拠点と位置付けて、有望な中国市場を含むアジア市場や米国、欧州市場をターゲットとした国際競争力のある樹脂加工企業へと育成する。

 同社では、今後一年を目処に、生産量拡大、ポリカーボネート樹脂建材加工品製造のための設備投資も計画、先に開設したタキロン上海代表処との連携を図り、同社製品の市場調査ならびに、中国市場のニーズを反映した製品開発も行う。
 当面の売上げ目標は、1年後2億円、3年後には3倍増を狙う計画。12月19日、現地にて関係者による記念行事が予定されている。


「上海他喜龍塑料有限公司」概要

  1.企業名   上海他喜龍塑料有限公司
        Shanghai Takiron Plastics Co.,Ltd.
  2.代表者名   董事長 田中冨士夫、総経理 澤田 弘
  3.所在地   上海市青浦区徐鎮 華徐公路755号
  4.事業内容   エンジニアリングプラスチック製品及びその他プラスチック製品の開発製造と販売。
  5.資本金   300万USドル
  6.株主   タキロン株式会社 70%  伊藤忠商事株式会社 30%
  7.従業員数   35名

 


タキロン 2004/10/5

連続プレス製法による工業用硬質塩化ビニル樹脂板「イーワン」の製造設備に10億円を投資
2005年 年初稼動予定。
http://www.takiron.co.jp/new/2004_10_05.htm

 プレート産業資材事業部は、半導体・液晶製造装置メーカーからの需要に対応するため 半導体製造装置、LCD製造装置、プリント基板製造装置などに使用する工業用硬質塩化ビニル樹脂板「イーワン」の製造設備に10億円を投資して年産2,000トンの製造設備を増設します。
 投資拠点は、産業用の樹脂板を製造する網干工場(兵庫県揖保郡御津町苅屋)で、今回増設する製造設備は、タキロンが自社開発した「連続プレス製法」の設備で、耐薬品性、難燃性などを高めた製品「イーワン」の製造を 2005年年初より稼動を開始する計画です。
 今回の設備投資により網干工場における工業用硬質塩化ビニル樹脂板の製造能力を、年間 約10,000トンから約12,000トンに引き上げる計画です。

 「イーワン」は「*連続プレス製法」で製造された硬質塩化ビニル樹脂板で、プレス板と押出板の長所を兼ね備えており、二次加工性に優れています。これまで塩化ビニル板の溶接、熱曲げなどの熱加工時に発生していた肌戻りを抑え、熱加工部分の表面状態を損ないません。また、加熱時の寸法変化は、タテ・ヨコどちらの方向性においても少なく、押出板、プレス板に比べて寸法変化率は僅かで、耐薬品性も押出板より優れた強靭な素材です。

[投資拠点]  タキロン網干工場   兵庫県揖保郡御津町苅屋1455
[製造品目]  連続プレス製法による工業用硬質塩化ビニル板「イーワン」
[設備能力]  2.000トン/年
[投資金額]  10億円
[稼動予定日] 2005年 年初

[*連続プレス製法とは] 
 タキロン自社開発した製造方法で、従来の「カレンダープレス 製法」と「押出し製法」の各々の利点を組み合わせた製法で、美しい表面、歪みが小さく、厚さ精度に優れている。また耐薬品性 二次加工性も良好。

[今回設備投資「イーワン」の主な用途]
 半導体製造装置、LCD製造装置、プリント基板製造装置など、ハイテク分野用装置材料