アドバンテッジ
パートナーズと旭化成の塩事業の提携について
株式会社アドバンテッジ
パートナーズ(本社:東京都千代田区、共同代表:笹沼泰助、リチャード・エル・フォルソム、以下アドバンテッジ
パートナーズ)と旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:蛭田史郎 以下旭化成)は、旭化成の製塩事業子会社で、業界1位の新日本ソルト株式会社(本社:東京都千代田区、社長:植岡佳樹 以下新日本ソルト)及び業界3位の赤穂海水株式会社(本社:兵庫県赤穂市、社長:植岡佳樹 以下赤穂海水)の旭化成保有株を、アドバンテッジ
パートナーズが運営するエム・ビー・アイ
ファンド三号を主要な株主とする持株会社に譲渡することで基本合意に達しましたのでお知らせします。
新日本ソルトと赤穂海水は統合された塩事業グループとして一体経営され、今後は、従来の製塩事業のみならずトータルな塩事業全般にわたるリーディングカンパニーを目指し隣接業界を含めた戦略的提携等を積極的に追求し、塩事業のビジネスモデルの革新を通じて企業価値最大化を実現してまいります。
なお、この持株会社には、旭化成のほか協調投資家として三井物産株式会社が参画する予定です。
日本の製塩業界は、長い間専売体制のもとにありましたが、'97年に塩専売法が廃止され自由化を迎えても、業界全体は依然として同規模の企業が並存し、事業環境は厳しいものとなっています。
新日本ソルト及び赤穂海水は、規制緩和と過当競争という情勢のなか、2社の統合を外部資本・経営を導入する新たなスキームによって行い、事業の強化・発展を図るものです。代表取締役社長は現在両社を兼務する植岡佳樹が引き続き担当する予定です。また、アドバンテッジ
パートナーズからは非常勤取締役を派遣し、新日本ソルト、赤穂海水両社一体運営による統合効果の追求、コスト構造の抜本的な見直し、経営管理体制の整備などの施策を実施致します。
アドバンテッジ
パートナーズと旭化成は、塩が大切な生活必需物資であり、当該塩事業グループが強い企業となり消費者に安心・安全な質の高い国内産塩の提供を継続することが、社会的に極めて意義深いことであると考えています。また、本件は、成熟産業の業界再編とビジネスモデルの革新を、経営支援に特色を持つ国内系投資会社が、従来の親会社であるメーカー、事業パートナーである総合商社と手を携えて行う画期的な提携の形態であり、規制緩和が進む日本において、これまでのJV方式による事業統合や、企業間の単純な事業譲渡とは異なる、成熟産業の再編・競争力強化の一つのスキームであると考えています。
■新日本ソルト株式会社 | ||
設 立 | : | 昭和26年 新日本化学(株)設立 |
平成7年10月 新日本ソルト(株)設立 翌年塩事業継承 | ||
事業内容 | : | 製塩事業、水酸化マグネシウム及び高性能吸着剤製造・販売 |
資本金 | : | 1,300百万円 |
株 主 | : | 旭化成(株)100% |
従業員 | : | 120名 |
製造所他 | : | 福島県いわき市 |
■赤穂海水株式会社 | ||
設 立 | : | 大正2年 産業組合法による赤穂西浜塩業組合を組織 |
昭和40年 赤穂海水(株)設立 | ||
事業内容 | : | 製塩事業 |
資本金 | : | 150百万円 |
株 主 | : | 旭化成(株)33.7%、新日本ソルト16.7%、その他株主49.7% |
従業員 | : | 98名 |
製造所他 | : | 兵庫県赤穂市 |
■株式会社アドバンテッジ パートナーズについて | ||
設 立 | : | '92年 (株)アドバンテッジ パートナーズ設立 |
: | 日本におけるプライベートエクイティ投資のパイオニア。 '90年代半ばに行われた規制緩和を受けて'97年にわが国最初のバイアウト・ファンドを設立。 |
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事業概要 | : | (株)アドバンテッジ パートナーズは豊富な経営コンサルティング経験に基づく投資先の経営改善・支援を重視するスタイルに特色があり、マネジメント・バイアウト(Management Buy-out)やマネジメント・バイイン(Management Buy-in)などの手法による投資を積極的に行っています。これまで13社の投資実績があり、うち7社が大企業子会社の独立化に関する投資です。 |
URL | : | http://www.advantagegroup.co.jp |