2007年7月19日 三井化学

三共アグロ株式会社および三井化学クロップライフ株式会社の統合について

 当社(社長:藤吉建二)は農業化学品事業の経営基盤を強化するために、当社子会社である三共アグロ株式会社(社長:窪田隆一、三井化学株式会社100%出資)および三井化学クロップライフ株式会社(社長:三戸康弘、三井化学株式会社100%出資)を2007年10月1日に統合することを決定いたしました。

<新会社の概要>
1.名称
三共アグロ株式会社
2.本社所在地 東京都港区東新橋1−5−2 汐留シティセンター
3.発足日 2007年10月1日
4.事業所 (1)支店 : 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡
       (2)研究所 : 茂原(千葉県)、野洲(滋賀県)
       (3)工場 : 船岡(宮城県)、新城(愛知県)、宇都宮化成工業(宇都宮、鳥栖)
5.社長 窪田 隆一 (現 三共アグロ株式会社 社長)
6.資本金 350百万円
7.出資比率 三井化学株式会社100%
8.従業員数 約550名 (統合時)
9.売上高 約390億円 (2007年3月期、連結決算)

 三共アグロ株式会社は本年4月より三井化学グループとして新たにスタートしております。このたび三井化学クロップライフ株式会社と統合することで、三井化学グループの製剤事業に係る全ての機能(研究・製造・販売)を新会社に統合いたします。さらに当社と新「三共アグロ株式会社」は、それぞれがもつ知識・ノウハウの共有化と戦略の連携により農業化学品の事業規模および収益の拡大を図ってまいります。
 新会社「三共アグロ株式会社」は、環境にやさしく安全性の高い農業化学品の技術革新に挑戦し、お客様の視点に立った製品とサービスを提供することで
・ 農業作物の安定生産および「食の安全・安心」に貢献します。
・ 快適な生活環境づくりをサポートしてまいります。
 当社は新たに見直したグランドデザインの中で長期経営目標を定め、その実現のために3つの事業ポートフォリオ(機能材料事業、先端化学品事業、基礎化学品事業)を設定しました。中でも先端化学品事業本部は、農業化学品・ビジョンケア・触媒等の各事業領域で今後も更なる拡大・成長を目指してまいります。

<ご参考>
統合予定の子会社概要

社名 三共アグロ株式会社 三井化学クロップライフ株式会社
事業目的 農薬・肥料等の研究、開発、製造、販売、輸出入
非農業用殺虫剤(一般化学品としての殺虫剤)の製造、販売
建築資材の防虫、防蟻、防湿等の環境管理
農薬の研究、製造、販売
所在地 東京都港区 東京都港区
設立 2003年4月 2005年7月
資本金 350百万円 350百万円
社長 窪田 隆一 三戸 康弘

日本経済新聞 2007/7/19

三井化学、農薬の開発・販売再編、三共アグロと子会社統合

 三井化学は農薬事業の研究開発・販売体制を再編する。第一三共から今年3月に買収した農薬事業会社、三共アグロと、従来の農薬子会社、三井化学クロップライフを10月1日に統合。さらに三井化学本体が農薬の有効成分の研究開発を担い、統合子会社に製品の製造や販売を集約する。
 三井化学は買収で国内2位の農薬メーカーに浮上した。研究開発や製造販売体制を再編成して統合効果を高め、2011年度の農薬事業の売上高を07年度見込み比で20%増の600億円に引き上げ、国内首位の住友化学を追撃する。
 統合では、存続会社と社名は業界で知名度の高い「三共アグロ」にする。買収で三井化学の国内農薬工場は4ヵ所になるため、再編を含めた生産体制の効率化に着手する。