[会社分割による
肥料事業の分社化のお知らせ]
三菱化学株式会社(以下「三菱化学」という。)は、平成13年12月17日にお知らせいたしました、当社の連結子会社である日本化成株式会社(以下「日本化成」という。)との肥料事業の統合に先立つ会社分割(以下「本分割」という。)による肥料事業の分社化の詳細につきまして決定いたしましたので、以下の通りお知らせいたします。
1. 会社分割の目的
我が国の肥料事業を取り巻く環境は、作付面積減少等による市場の減少、安値輸入品の増加などにより厳しい環境が続いており、事業の効率化を追及していくことが喫緊の課題となっております。
三菱化学は、これまでも肥料事業の競争力の維持、強化に努めてまいりましたが、平成13年12月17日に、日本化成との間で、平成14年9月1日を目標に両社の肥料事業を統合することにより、効率的な生産体制、販売体制の構築、物流合理化等による事業強化を一層進展させていくことで合意いたしました。本分割は、日本化成との肥料事業統合に先立ち、三菱化学の肥料事業を分社化することを目的としております。
2. 会社分割の要旨
(1) 分割の日程
三菱化学 分割承認取締役会 平成14年2月5日 分割契約書調印 平成14年2月8日 分割期日 平成14年4月1日(予定) 分割登記 平成14年4月1日(予定)
(2) 分割方式
: | 1. | 三菱化学を分割会社とし、三菱化学アグリ株式会社(以下「三菱化学アグリ」という。)を承継会社とする分社型吸収分割です。 尚、三菱化学アグリは、現在事業休止中の会社が商号を変更したものであります。また、三菱化学は、商法374条ノ22第1項の規定により、商法374条ノ17第1項に定める株主総会の承認を得ずに本分割を行います。 |
2. | 当分割方式を採用した理由 三菱化学は、肥料事業において、研究開発力及び技術サービス力の強化、製造・物流コストの削減等を通じたより効率的な体制の構築等のために、日本化成と統合することに合意しましたが、統合に向けて最も効率の高い方法であると判断した分社型吸収分割を採用いたしました。 |
(3) 株式の割当
三菱化学アグリは、本分割に際して、普通株式9,500株を新たに発行し、そのすべてを三菱化学に割当交付することとしました。
(4) 分割交付金
分割交付金の支払いはありません。
(5) 承継会社が承継する権利義務
三菱化学は、三菱化学アグリが三菱化学から承継する肥料事業(以下「承継事業」という。)を遂行する上で必要と判断される承継事業に関わる資産、負債、各種契約の契約上の地位及び権利義務等を三菱化学アグリに対し承継させます。
(6) 債務履行の見込み
: | ・ 三菱化学 | |
本分割が三菱化学の財務状況に及ぼす影響は極めて軽微であり、三菱化学の本分割後の事業活動において同社の負担する債務の履行に支障を及ぼす事態の発生は、現在、予想されておりません。よって、三菱化学は、同社において分割期日以降に履行期が到来する債務につき、履行の見込みがあるものと判断いたしました。 | ||
・ 三菱化学アグリ | ||
本分割により、三菱化学アグリが三菱化学から承継する予定の資産及び負債の額は、それぞれ53億円及び23億円で、資産の額が負債の額を上回ることが見込まれます。また、本分割後の三菱化学アグリにおいて、同社の負担する債務の履行に支障を及ぼす事態の発生は、現在、予想されておりません。 よって、三菱化学アグリは、同社において分割期日以降に履行期が到来する債務につき、履行の見込みがあるものと判断いたしました。 |
(7)
承継会社に新たに就任する代表取締役:平成14年4月1日付
取締役社長:山口 大治郎(現日本錬水株式会社常務取締役)
2. 分割当事会社の概要
分割会社 三菱化学株式会社 略
3. 分割する事業部門の内容
(1)肥料事業部門の内容
分割会社 分割事業 内 容 三菱化学 肥料事業 肥料事業(但し、硝酸カリウム及び硝酸ソーダの製造及び販売並びに硫酸アンモニア、硝酸アンモニア及び尿素の営業を除き、育苗培土の販売を含む)
(2) 肥料事業部門の平成13年3月期における経営成績 略
(3)譲渡資産、負債の項目及び金額 略
4. 分割後の分割会社の状況
・ 三菱化学 (商号、事業内容、本店所在地、代表者、資本金及び決算期は変更ありません。)
参考:三菱化学アグリの概要
(1) 発足時期 平成14年4月1日(予定) (2) 事業統合時期 平成14年9月1日(予定) (3) 本社 東京都千代田区 (4) 工場 黒崎(三菱化学黒崎事業所内)、水島(三菱化学水島事業所内)
及び小名浜(日本化成小名浜工場内)(5) 資本金 15億円(三菱化学100%) (6) 年間売上高 約240億円(予定)
[肥料事業の統合について]
三菱化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:正野寛治)と同社の連結子会社である日本化成株式会社(本社:福島県いわき市、社長:一万田道敏)とは、この度、三菱化学(株)が今後発足させる新会社に、両社の肥料事業を統合することで合意いたしました。
具体的には、平成14年4月1日に三菱化学(株)が会社分割により同社の肥料事業を分離、新会社を発足させ、その後日本化成(株)が平成14年6月開催予定の株主総会で承認を受けた後、9月1日に同社の肥料事業を新会社に営業譲渡する予定です。
我が国の肥料事業は、作付面積減少等による需要の減少、安値輸入品の増加などにより厳しい環境が続いており、事業の効率化を追求していくことが喫緊の課題となっております。両社は、これまでも日本化成(株)が製造した肥料を三菱化学(株)が販売するなど、競争力の維持、強化に努めてまいりましたが、今回の肥料事業の統合により、効率的な生産体制、販売体制の構築、物流合理化等による事業の強化を一層進展させるとともに、近年の農業のニーズに応じた新商品の開発も強化してまいります。
新会社の概要及び統合する両社の事業の概要は下記の通りです。[新会社の概要]
(1)社 名 : 未定 (2)発足時期 : 平成14年4月1日(予定) (3)事業統合時期 : 平成14年9月1日(予定) (4)本 社 : 東京都千代田区(予定) (5)工 場 : 黒崎(三菱化学社黒崎事業所内)、水島(三菱化学社水島事業所内)
及び小名浜(日本化成社小名浜工場内)(6)社 長 : 未定 (7)資本金 : 15億円(三菱化学(株)100%)(予定) (8)事業内容 : 化成肥料等の製造販売 (9)年間売上高 : 約240億円
菱北化成株式会社苫小牧工場の譲渡について
三菱化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:正野 寛治)は、この度、ホクレン農業協同組合連合会(本所:北海道札幌市、代表理事会長:矢野 征男)との間で、三菱化学の子会社である菱北化成株式会社(本社:北海道苫小牧市、社長:松永 正大)の苫小牧工場を、ホクレンの全額出資子会社であるホクレン肥料株式会社(本社:北海道札幌市、社長:足立 明)に、譲渡することに基本合意いたしました。なお、譲渡時期は、平成14年3月を予定しております。
近年、農業関連資材の低価格化、国の減反政策強化等に伴い、国内の肥料事業を取り巻く環境は一層厳しさを増しております。三菱化学は、従来から黒崎事業所配合式肥料プラントの停止、四日市事業所肥料プラントの停止、黒崎事業所尿素プラントの停止、販売、物流コストの削減等肥料事業の再構築に取り組んでまいりましたが、その一環として菱北化成の在り方について検討した結果、北海道内への肥料供給基地として存続するにはホクレンに譲渡することが最善と判断し、譲渡を申し入れたものです。譲渡後は、ホクレン肥料により、肥料の生産、供給は継続されます。
今回の譲渡の対象となる資産は、工場用地約34,400u及び化成肥料生産設備一式です。
2001/8/20 三菱化学
黒崎事業所における尿素プラントの停止について
三菱化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:正野 寛治)は、本年9月末日をもって黒崎事業所(北九州市八幡西区)の尿素プラント(年産能力26万4千トン)を停止することといたしました。
尿素の用途は、主に肥料と、メラミン等の工業製品で、当社は、昭和30年12月以来約半世紀にわたり尿素の生産を行ってまいりました。しかしながらここ数年、原料価格の上昇、安価な輸入品の増加等により尿素事業は厳しい環境下にあり、さらに今後東南アジア、中東等でプラントの新設が予定されていることから、事業の存続について早急に決断を下す状況となり、今般プラントの停止を決定したものです。
なお、工業用途の尿素については、本年10月以降も一定期間在庫品の出荷を継続し、顧客の品繰りに支障がないように対処いたします。また、当社グループの化成肥料、メラミン等の事業につきましては、原料の尿素は外部から購入することにより、従来と変わりなく事業を継続してまいります。
肥料事業子会社統合の基本合意
チッソ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:岡田
俊一)、旭化成ケミカルズ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:藤原
健嗣)および三菱化学株式会社(本社:東京都港区、社長:小林
喜光)は、それぞれの子会社であるチッソ旭肥料株式会社(本社:東京都文京区、社長:佐藤
健)と三菱化学アグリ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:吉本
誠一郎)において実施する肥料事業を統合することに基本的に合意し、具体的検討に入りましたのでお知らせいたします。
今後三社で統合方法や出資比率等詳細事項を協議の上、肥料事業の統合を進めていくこととなります。統合の時期は本年10月を目標としておりますが、詳細内容が決定次第、速やかに開示いたします。
肥料事業を取り巻く環境は、作付面積や単位面積あたりの施肥量の減少により、国内の肥料需要量が漸減傾向にあります。さらに、肥料原料の価格高騰の影響もあり、肥料業界の抜本的な合理化や効率化が不可避となっています。
このような状況の下、国内の農業の発展に貢献するために、事業基盤を強化し、肥料の安定供給力を増すとともに、需要家のニーズに応える商品開発をスピーディーに行うことを目的として、今後、肥料事業の統合に向けた具体的な検討を行ってまいります。
【チッソ旭肥料株式会社、三菱アグリ株式会社の概要】
2008年3月末現在
(1) 商 号 | チッソ旭肥料株式会社 | 三菱化学アグリ株式会社 |
(2) 代表取締役社長 | 佐藤 健 | 吉本 誠一郎 |
(3) 本店所在地 | 文京区後楽一丁目7番12号 | 千代田区神田鍛冶町三丁目6番7号 |
(4) 設立年月日 | 1969年7月1日 | 2002年4月1日 |
(5) 主な事業内容 | 肥料等の製造・販売 | 肥料等の製造・販売 |
(6) 売上高 | 200億円 | 236億円 |
(7) 従業員数 | 241人 | 84人 |
(8) 工 場 | 富士、水俣、戸畑 | 黒崎、小名浜、水島 |
(9) 研究所 | 富士 | 黒崎 |
(10) 営業拠点 | 東京、札幌、仙台、富士、名古屋、大阪、福岡、熊本 | 東京、福島、大阪、名古屋、福岡 |
(11) 資本金 | 305百万円 | 1,500百万円 |
(12) 株主 | チッソ潟Oループ 65%、旭化成ケミカルズ 35% | 三菱化学 95.3%、日本化成 4.7 |