平成17 年7 月11 日 株式会社アイロム/日清オイリオグループ
日清オイリオグループ株式会社と株式会社アイロムとの業務提携に関するお知らせ
http://www.irom.co.jp/ir/pdf/050711-03.pdf
日清オイリオグループ梶i以下「日清オイリオグループ」という。)と潟Aイロム(以下「アイロム」という。)は、平成17 年7 月11 日開催の取締役会において、食と医の融合事業における業務提携を行うことを決議し、両社で合意いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
1. 業務提携の目的
「おいしさ・健康・美」の追求をコアコンセプトとした日清オイリオグループと、SMO事業(Site
Management Organization治験施設支援機関)を中心とした医療のトータルコーディネートを推進するアイロムとの間で、包括的業務提携を行うべく基本合意に至りました。
日清オイリオグループの子会社である小林製薬工業梶i以下「小林製薬工業」という。)の株式の80%をアイロムに譲渡し、両社の相互信頼関係を構築するとともに、それぞれが有する経営資源を相互に有効活用するなど、業務提携を積極的に推進し、そのシナジー効果を最大限発揮してまいります。
本業務提携により、EBH(Evidence Based
Healthcare:明確な根拠に基づいたヘルスケア)の確立された商品の研究開発から販売までを効率的に行い、タイムリーに新商品を市場に提供することにより、両社の「食と医の融合事業」の発展を促進してまいります。人々が安心と信頼の下で健康を増進することのできる新しい環境の実現を通して、両社の更なる企業価値の向上を進めてまいります。
2. 業務提携の内容
(1) | アイロムの提携医療機関及び医師とのネットワーク活用 アイロムの保有する全国的な医療機関、医師とのネットワークを活用した特定保健用食品・健康食品の新規開発及び販路拡大を進めます。 |
(2) | アイロムの保有する医療業界の情報及びノウハウの活用、並びに医療サービス全般に関するコンサルティング体制の構築 アイロムが提携している医療機関等の医学専門家による各種指導アドバイス体制を活用し、早期商品開発を図ります。また、医療事故等のリスク回避に関わるノウハウを今後の健康食品展開に活用してまいります。 |
(3) | 両社の保有する独自素材の食品への活用 日清オイリオグループおよびアイロムが保有する独自の素材及び技術を用いた付加価値の高い製品の共同開発、製造を行います。 |
(4) | 日清オイリオグループからアイロムへの治験委託 日清オイリオグループが今後実施する機能性油脂及び食品に関する治験について全面的にアイロムに委託することを基本とし、効率的な治験サービス体制を構築いたします。 |
(5) | 両社の生産機能および販売ネットワークの相互利用 両社製品の製造から啓発販売展開において、相互の強みを生かした製造・販売ネットワーク、ロジスティクスならびに提携医療機関やドラッグストアの活用を可能にし、全国的ネットワークの拡大を進めます。 |
3.業務提携委員会の設置
日清オイリオグループおよびアイロムは、本業務提携契約に基づく業務提携の内容の具体的施策を検討・実施するために、本業務提携契約締結日から合同で業務提携委員会を設置し、信頼関係をもって鋭意協議を重ねてまいります。
4.小林製薬工業の株式譲渡
本業務提携に合わせ、日清オイリオグループは保有する小林製薬工業株式のうち、24,143,909
株(80.0%)をアイロムに譲渡します。
譲渡日 平成17 年7月29 日(予定)
譲渡金額 21 億6 千万円
※
譲渡金額は譲渡までの間に実施される監査により変動する可能性があります。
5.日清オイリオグループ、アイロム、小林製薬工業の概要(平成17
年3 月31 日現在)
(1)商号 | 日清オイリオグループ | 潟Aイロム | 小林製薬工業 | ||||||
(2)事業内容 | 製油、ヘルシーフーズ、 ファインケミカルに係る 製品等の製造・販売 |
SMO事業を核とし、ヘルス ケア分野全般 |
注射剤を主力とする医療 用医薬品の製造・販売お よび製造受託 |
||||||
(3)設立年月日 | 明治40 年3 月 | 平成9 年4 月 | 昭和22 年9 月 | ||||||
(4)本店所在地 | 東京都中央区新川一丁目 23 番1 号 |
東京都品川区大崎1-11-2
ゲ ートシティ大崎イーストタワー8F |
東京都世田谷区代田六丁 目6 番25 号 |
||||||
(5)代表者 | 取締役社長 秋谷淨惠 | 代表取締役会長兼社長 森豊隆 |
代表取締役社長 宮田公裕 | ||||||
(6)資本金 | 16,332 百万円※ | 1,500 百万円 | 760 百万円 | ||||||
(7)発行済株式総数 | 173,339 千株※ | 832,350 株 | 30,180 千株 | ||||||
(8)株主資本 | 94,282 百万円(連結) | 6,489 百万円(連結) | 1,048 百万円 | ||||||
(9)総資産 | 180,866 百万円(連結) | 9,559 百万円(連結) | 3,800 百万円 | ||||||
(10)決算期 | 3 月 | 3 月 | 3 月 | ||||||
(11)従業員数 | 2,538 名(連結) | 142 名(連結) | 115 名 | ||||||
(12)主要取引先 | 三菱商事 国分 明治屋商事 全国農業協同組合連合会 丸紅 |
ノバルティスファーマ バイエル薬品 ファイザー アステラス製薬 キッセイ薬品工業 |
バイエル薬品 還ディセオホールディングス 東邦薬品 潟Xズケン アルフレッサ 武田薬品工業 |
||||||
(13)大株主構成 および持株比率 |
三菱商事16.63% 丸紅15.00% 日本トラスティ・サービス4.59% 信託銀行(信託口) 日本マスタートラスト信託 銀行(信託口) 4.43% 椛ケ害保険ジャパン4.25% |
森豊隆60.73% 森利恵11.71% 日本マスタートラスト信託 銀行(信託口) 1.48% 森龍介0.90% 日本証券金融0.73% |
日清オイリオグループ100.0% その他0.0% |
||||||
(14)主要取引銀行 | 鞄結梹O菱銀行 鰍ンずほ銀行 且O井住友銀行 |
且O井住友銀行 鰍ンずほ銀行 |
鞄結梹O菱銀行 渇。浜銀行 |
||||||
(15)当事会社の関係 | アイロムと日清オイリオグループ・小林製薬工業との間に現在は関係がありません が、今後以下の関係を構築してまいります。
|
※ 平成17 年6 月30
日現在のアイロムの資本金は6,265
百万円に、発行済株式総数は932,417株となっております。
(一般募集による新株発行等により)
6.今後の日程
平成17 年7 月11 日 取締役会決議(両社)
包括的業務提携契約・株式譲渡に係る基本契約締結
7 月29 日 株式譲渡
7.今後の見通し
今回の業務提携による効果は、具体的施策をもって明らかになっていく予定ですが、現段階では未定であります。
なお、株式譲渡に伴う損益への影響は、本開示と併せ両社で個別に実施しております子会社の異動に係る開示等でお知らせしております。
小林製薬工業株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ
http://www.irom.co.jp/ir/pdf/050711-02.pdf
当社は、平成17年7月11日付にて、小林製薬工業株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:宮田公裕、以下「小林製薬工業」という。)の株式の一部を日清オイリオグループ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:秋谷淨惠、以下「日清オイリオグループ」という。)から取得し、下記のとおり同社を子会社化することで、日清オイリオグループ及び小林製薬工業との間で基本合意に至りましたのでお知らせいたします。
1.株式の取得の理由
当社は、平成17年7月11日付で発表しております日清オイリオグループとの包括的業務提携の一環として、同社の連結子会社である小林製薬工業の株式の80.0%を取得し、当社の連結子会社とすることで基本合意に至りました。
当社は、SMO事業を通じて様々な医薬品の開発に携わることで豊富な知識と経験を蓄積してまいりました。平成17年4月1日施行の薬事法改正に伴い、製造受託のマーケットの急速な拡大が見込まれる背景を受け、現在、当社の持つ医薬品等に係るノウハウを製造生産分野においても活用し、総合力強化を図るための計画を進めております。
小林製薬工業は、体内に直接投与される輸液をはじめ各種注射液を専門に製造しております。有効性に優れかつ安全性の高い製品の提供をモットーに工場を保有し、最新の設備と品質管理の下で製造される最高水準の製品は医療分野において高い評価を得ております。
今回、当社は小林製薬工業を連結子会社化することで、医薬品等の製造生産の受託という新たな分野への進出を可能にし、当社グループの更なる業容拡大に繋がるものと判断いたしました。
また、健康維持や体質改善に対する人々の関心が高まり、健康食品のマーケットが急速な発展を遂げている状況下において、当社は当該子会社取得における次のステップとして、当社グループ独自のブランドによる特定保健用食品、サプリメント等の製造を行う方針を固めております。クオリティーの高いスタッフ・技術・設備の備わった工場を確保することで自社商品の安全かつ効率的な製造を行い、早期におけるアイロムブランドの確立を目指してまいります。
2.異動する子会社(小林製薬工業株式会社)の概要
(1) 商号 小林製薬工業株式会社
(2) 代表者 代表取締役社長 宮田公裕
(3) 所在地 東京都世田谷区代田六丁目6番25号
(4) 設立年月日 昭和22年9月11日
(5) 主な事業の内容 注射剤を主力とする医療用医薬品の製造・販売及び受託製造
(6) 決算期 3月
(7) 従業員数 115名(平成17年3月31日現在)
(8) 主な事業所 厚木工場
(9) 資本の額 760百万円
(10)発行済株式総数 30,180,000株
(11)現在の株主構成及び所有割合 日清オイリオグループ株式会社 30,179,909株(100.0%)
その他
91株(0.0%)
(12)最近事業年度における業績の動向
平成17年3月期
売上高 3,939百万円
営業利益 374百万円
経常利益 324百万円
当期純利益 164百万円
総資産 3,800百万円
株主資本 1,048百万円
3.株式の取得先
(1)商号 日清オイリオグループ株式会社
(2)代表者 代表取締役社長 秋谷淨惠
(3)本店所在地 東京都中央区新川一丁目23番1号
(4)主な事業の内容 製油関連事業、ヘルシーフーズ事業、ファインケミカル事業等
(5)当社との関係 人的関係、資本的関係はございません。
4.取得株式数、取得価額及び取得前後の所有株式の状況
(1)異動前の所有株式数 0株(所有割合0%)
(2)取得株式数 24,143,909株(取得価額2,160百万円)
※ 取得価額は、取得までの間に実施される監査により変動する可能性があります。
(3)異動後の所有株式数 24,143,909株(所有割合80.0%)
5.日程
平成17年7月11日 取締役会決議
平成17年7月29日 株券引渡し期日
6.業績に与える影響
当該株式取得及び子会社化に伴う平成18年3月期の連結業績に及ぼす影響につきましては、本日付で発表しております「平成18年3月期業績予想の修正に関するお知らせ」に記載のとおりであります。