当社の石化事業の課題、問題点

                                      1992/4/1

1.日本の石化の状況変化の可能性                      4/22

 1)共販制度の解消

   ・独禁政策への障害                            

     上申書に基づく解消

      「独禁法上の問題が明らかになった場合には、共販体制の解消も含め、当局

       の指導に従う」

   ・アウトサイダ−進出(例.日鉱PP,鉄鋼会社の韓国石化買収)       

     共販への参加は公取が承認しないと思われる。この場合既存各社の反応は? 

   ・三井グル−プ、三菱グル−プ合併などによる再編成

     三菱グル−プ合併の場合はダイヤポリマ−は自動的になくなる。他の共販は?

    *当社としての対応の選択:単独、連合、提携,(合併、買収による拡大)

 

 2)石化会社の合併再編成

    MITIによる合併推奨

    損益悪化による合併

 

    三井グル−プ合併の動きを契機とした三菱グル−プ、東ソ−・丸善などの合併

     他グル−プ合併による大規模化、住化の地位の低下

 

 3)輸入関税引き下げ(確実)

    海外生産基地からの輸入の可能性

     鉄鋼、石油会社による韓国石化買収も。

 

2.当社のとるべき方策の前提

 1)日本市場の重視

    成長する大市場であり、最先端の市場

     これをベ−スとしての globalization

    需要地での生産が重要

     需要家のニ−ズの適確なスピ−ディな把握とそれへの対応が必要

     クイック・デリバリ−

    *PCS,TPCは原則として東南ア、中国市場を対象

 

 2)日本市場で主導的立場を維持する。

    他社が合併で拡大することでも市場の安定は確保される。

    但し寡占状況となった場合、マイナ−な存在では存続の意味は無い。

 

 

 3)実現可能な方策であること

    他社の買収は金が掛かりすぎる。

    金の面では合併がよいが、融和が可能か。

    こちらの思惑だけでは動かない。

 

     まず自社での拡大策(他社との提携を含む)を検討する。

 

3.当社の石化の拡大

 1)千葉での拡大

    千葉では既検討分以外の増設は難しい。

    用地としては袖Uの新エチレン用地、旭電化隣接地はあるが、下記の問題点あり。

    ・原料受け入れ、製品保管、製品払い出しでのネック

    ・1カ所集中の問題

    ・人集め(含補修、定期修理)

 

    *既検討起業

     7CR(袖U:ガス法PE、PPの間)又はガス法LL2期        

     PS2期(袖T:1期隣接)                      

     EP−3(袖T:1、2期隣接)                    

     PVC(姉:1CVスクラップ)

 

 2)TPC増設案(日本への輸出基地として)

    汎用グレ−ドの大量生産

    日本の輸入関税引き下げ 

 

 3)他の地域への進出

    愛媛その他での単独ワンセット拡大は無理

 

    考えられる案

     他コンビナ−トへの参加

      他コンビナ−トのオレフィン使用(購入、資本参加、Take or Pay 方式など)

      他のコンビナ−ト立地での誘導品製造(単独、JVその他)

 

    候補:

     消去法  三井、三菱----- グル−プ化                 

                  三菱化成からは住化との提携の希望あり。

          昭電、出光、旭化成----体質が異なる。

          丸善----同地域にある。誘導品はHDPEを除き既存他社(株主)。

 

 

     提携候補

     1)東ソ−四日市

      ・弱体体制(C2 ----PEのほかはVCM、EO、アルデほか

            C3 ----殆どなし。)

        逆に当社の進出は容易(当社参加によるコンビナ−ト強化)

        エチレン40万t新設に対し、当社15万t相乗り(追加)の招請。

      ・ガス法LL共同生産案(千葉ポリエチの輪番)

        住化50%まではOKと。合計10万t案

        エチレンは上記案または東ソ−からの供給。

      ・PE全般での協力

        LD、EVA、高圧法LL(同技術)、ガス法LL(当社技術)

         --- スワップ(物流合理化)、生産グレ−ド分担による生産性向上

        ユニオン・グル−プ

 

       問題点

        第二エチレンの実現の可能性

        四日市の土地不足

 

     2)宇部(宇部)

      ・宇部の立場

        ユニオングル−プと三井日石グル−プと両方に関係

        ・ユニオングル−プとの関係

          共販会社  --- LDPE、PP

          丸善への出資 (12%)、千葉でのLDPE製造

          千葉ポリプロ、宇部ポリプロへの参加  

          

        ・三井日石グル−プとの関係

          大阪石化への出資 (20%)、堺でのPP製造

          宇部エチレン計画への三井東圧、日石化学の参加

          宇部における三井東圧のSM計画

 

         三井東圧と三井石化の合併を前提にする場合、三井東圧として宇部エ

         チレンに参加する必要があるかどうか、また宇部としては逆に三井グ

         ル−プに飲み込まれる危険あり。

 

      ・提携案

        宇部エチレン計画に積極参加(三井・日石に代わり)

         当社の西の基地とする。

4.共販体制

    公取ほかによる共販批判、共販解散の動き

    個別事業提携への障害(他の共販メンバ−との提携禁止)          

    海外品輸入への障害(輸入品の共販での販売は禁止--- サウジ、TPC? は可)

                共販設立時の公取/MITI協議事項

    小規模・多数メ−カ−体制の存続        

 

 

   共販解散時の対応案

    塩ビ----- 製販一体構想(別紙)

          第一塩ビ・グル−プの統合

 

    PE----- 東ソ−との提携案

          当社ガス法LL輪番を契機に四日市進出

 

    PP----- 単独案(千葉ポリプロ、宇部ポリプロ解散)

 

         宇部との提携案(徳曹は切り捨て又は傘下に。)

 

5.PTC(Plastic Technical Center)の早期軌道化

  「製品」売りから「機能」売り(機能確認済最適グレ−ドの供給)への転換

    他社品(含輸入品)との差別化

 

6.グロ−バリゼ−ション

   TPC2期計画の推進

 

   PPについては米(フィリップスとのJV),欧州(当面コンパウンド、将来はレ

   ジンも)、日、シンガポ−ルの4極体制

 

   将来ガス法LL技術の高度化達成の時点で米国進出も(PPの経験を活用)

 

   日本を研究センタ−とし、各地で地域需要に合わせ、ファイン・チュ−ニングする

   体制