米国PP計画 概要
1992/6
計画概要 米国のフィリップス石油(P社)と共同で、米国でPPの製造・販売を行う。
具体的には:
P社の既存PP事業(バルク法3系列22万t)を引き継ぐとともに、当社ガス法技術(DX−V触媒使用)で新しく1系列(12万t)を新設する。
将来更に増設を検討する。
P社はJVへの現物出資に先立ち、既存プラント使用触媒を現在のソルベ−触媒から当社のDX−V触媒に転換し、合わせて大改造を行う。立地
工場はテキサス州ヒュ−ストン郊外のパサデナにあるP社の Houston Chemical Complex (HCC)内。
既存PPプラント(3系列)に隣接してガス法プラントを建設する。
*HCCには他に次のプラントがある。
HDPE 82万t 1989/10 爆発、再建設。(136千t x 2) x 3
K−レジン 12万t S−B共重合体
原料モノマ−はヒュ−ストン南部のP社 Sweeny Complex (原油精製とオレフィン等を生産)からパイプ輸送。
*能力 エチレン 181万t、プロピレン 54万t
製造業務はP社に委託する。
開発・販売は既存組織を移籍するとともに、必要に応じ住化から出向。
本社事務所は現在 Plastics Resin 部門がいるヒュ−ストン郊外の Clear Lake (NASA Space Centerの近く)。必要なサ−ビスはP社から受ける。
Technical Centerも設置する予定で、候補としてはP社の本社所在地オクラホマ州バ−トルズビルにある同社のPTC(Plastic Technical Center)内。運営形態
パ−トナ−シップの形態をとる。
名称は Phillips Sumika Polypropylene Co.とする。
パ−トナ−シップは独立組織であり、経済活動を行うが、損益は出資会社に直接帰属し(出資比率で)、またその行為に対して出資会社が直接無限責任をとるもの。
資本関係は次のとおり。
運営方法 一般の会社とほぼ同じ
経営委員会(取締役会に相当)----方針決定、両社4名づつ。
Management ------General ManagerはP社、Deputy GM は住化。
一般の会社と異なる点:
資金は必要分を毎月親会社が出資、余剰分は返還する。
損益は親会社に帰属、税金は一旦計算の上、配分し、親会社で合算し納税。 親会社が無限責任をもつ。具体的運営
Phase-1 準備期間(約1年間)
(1992/5にパ−トナ−シップを設立してから、ガス法プラント建設の詳細設計の一定段階で両親会社が最終承認を与えるまでの期間)
所要資金は必要の都度両社が均等に出資する。
この間下記の作業を行う。
JV:事業計画の作成
住化:既存事業の調査(due diligence)
P社:既存プラントの改造(触媒切り替えを含む)
両社:諸契約の交渉、締結Phase-2 本格事業 (1993/7頃移行)
P社既存事業の現物出資
製造設備、商権の継承
但し工場の運転はP社に委託(組合問題など)
P社のPPファイバ−子会社はP社に帰属(JVの需要家となる)
原料オレフィンはP社から購入
ガス法プラント建設 ( 1995/央 完成予定)パ−トナ−シップへの出資
P社は現物出資が出資額となる。
住化はガス法プラント建設に必要な資金を順次出資する。
いづれも他にPhase-1 での現金出資(均等)がある。
将来更に増設する場合には、50:50 になるまで住化が一方的に出資し、以後は均等出資を行う。事業活動
製品
既存BPP法PP 22万t
住化ガス法PP 12万t 米・加・メキシコで独占製造権いづれも住化DX−V触媒使用
コンパウンド
最終ガス法稼働までにJV事業とするかどうかをP社が決定。
その場合 住化の米国での活動を引き継ぐ。
販売
米国・カナダではJVが直接販売(既存組織を補強)
但しフィリップス・ファイバ−向けはP社扱い(コミッションなし)
*PFCは所要PPの過半を外部に依存しており(バッファ−)、この 購入をP社が行っていることから調整の必要上P社を通す。
メキシコはP社が sole agent となる。(P社組織利用)
日本・東アジア向け block copolymerは住化が sole agent となる。 (日本、中国、南北朝鮮、台湾、香港、ASEAN、ベトナム----
住化、TPCとの競合回避のため)