NPY価格問題
1982/9/24 at SCAI
SCJ
Pettibone, Furey, Mucklin
SCOA Zama
SCAI Yokotsuka, Nakayama
SCJ:
本年のKenyaの除虫菊は収穫量 18,000t (2年続きの豊作)
大量の在庫をかかえ、値下げの可能性あり。
SCJ向け価格は 144$/kg (50%品)
Kenyaは農民に金を払えないため生産者が減り,1984からはかなり減るだろう。
SCJ:
現在のSCJ(欧州)向け価格と米国向け価格の差はあまりにも大きくunreasonable。
SCJ欧州は64$、米国はnet 94.94$
Farley社長からも米国の購買は何をしているのかと言われた。
Enduraは欧州で70$のofferをしている。
米国向けもこれらを勘案して欲しい。さもないと欧州で住友品を買って持ち込む。
中山:
まず欧州の64$は、イタリア向け60$、その他向け81$の平均(+duty、諸掛)
イタリアだけはEnduraとの競争で特別に安い価格だが、例外。
特許が切れた国からEnduraが売り始め、対抗上、下げざるを得なくなった。
これがこの1,2年に急におこったため、国別に価格差ができてしまった。
Enduraは安定供給のための投資、R&D投資が不要のため、いわばdumpingを行っている。
いずれにせよ、SCJにはbest priceを出す用意がある。
SCJ:
住友の事情は分かるが、特許が切れれば止むをえないこと。
米国も83/8には特許が切れるため、対応して欲しい。
Enduraが来訪した。米国の数社(FACを含む)が特許が切れたらすぐ持ち込めるとしている。
1982/10/8
SCJのFurey購買部長とNPY価格で合意
1982/83 seasonは前年の10% lessとする。
82/83 81/82
表面 90.90 101.00
Rebate 5.45 6.06
Net 85.45 94.94
この価格は欧州(特許存続国)の価格(CIF)とほぼ同じ
米国で特許が切れた後は、競合品とcompetitiveなものとする。
SCJ
南米のSCJが安値のイタリア製NPY(特許切れ)を使用しようとするのにクレーム、これを撤回させた。
Meeting with SCJ
1984/3/16 at SCJ
SCJ
: B. Pettibone VP
E. Furey Director of Purchasing
Ad van Zelst Purchasing Coordinator
SCOA: Zama
SCAI: Nakayama, Sasayama
中山:
・Argentine Johnsonに対し本年度 NPY73$/kgをofferしたところ、Mr. ModestはFeb.22にこれを了承し、Purchase order発行を約した。
・しかるにFeb.29にcontactしたところ、1984のtotal demandを既にEndura(Italy)にorderしたと。
・住友本社トップはこれに surprised and upsetし、SCAIにcontactの指示があった。
・SCAIとしてもこれまで何度も当方のprice policyを説明しており、今回SCJのLatin conferenceがあるのを知り、2月のRacine訪問時にMr. P に会議の席でこれをよく説明するよう依頼し、更にFeb.7 letterで再度依頼している。
・今回はEnduraに正式orderが出ていなかったが、このようなやり方は両社の関係を損なうものである。
Van Zelst
・中南米の住友品購入は2百万$を超え、原料予算の10%を占める。
これは全てUS$建てであまり変わっていない。
・しかるに各国ともdevaluationのため、local currencyでは毎年大幅値上がりを意味。
またブラジル等では関税が高く(30%)、delivered priceは高いものとなっている。
・他方、inflationも猛烈だが、priceは規制があって上げられない。このためUS$建てでは売価は毎年大幅に下がっていることになる.販売数量も減っている。
・このためprofit marginは消え、成長もなく、surviveに必死の状態。
・この地域のpotential demandは大きいので是非今の状態を改善し成長を取り戻したい。この地域の住友品価格は他よりも高い。是非値下げを考慮して欲しい。
中山
・中南米の苦しい事情は分かった。Businessでは双方が利益を得る必要があり、よく本社に伝える。
・SCJ説明では住友品はpurchase budgetの10%。かりに価格を10%下げても全体コストの1%で、問題の解決にならない。
・当方も最近の円高で手取りが減りつつあり、値下がりとダブルで苦しい。
・次にEnduraが安値をofferしたことから、住友が暴利をむさぼっていたとのcomplainがArgentine Johnsonからあったが、この誤解を解いておきたい。殺虫剤ビジネスでは製造原価が唯一のコストではない。
我々は次々に新しい殺虫剤を開発してSCJに提供しているが、この開発には膨大な費用と時間がかかる。
毎年 10,000以上のcompoundをチェックしているが、そのうち年に1つ製品になればvery lucky。販売までに10年もかかり、その間、合成、Evaluation、Efficacy test、毒性テスト、製造法・製剤法の確立、製造設備建設と多額の投資が必要。
更にEPA登録取得とその維持に金がかかる。NPYは1968年にSCJが最初に登録を取ったが、その後住友が多くのデータを出し登録を維持してきた.現在登録維持のため mice chronic studyを実施中だが、これだけでほぼ1百万$かかる。
更に住友はTechnical serviceを行っている。またnew compoundのほかに、Red Earth、Fly mat等のnew systemも紹介している。
我々は将来もSCJに協力していくため、これらの費用を回収する必要がある。
Enduraは後発で、住友の登録に基づいて単にモノをつくり売るだけ。開発費用も登録維持費用も負担せず、技術サービスもしていない。
またEnduraは新しくSCJに食い込むため special priceを出している筈で、我々に言わすと dumping priceである。
これと比較して住友が暴利をむさぼっているというのは全く誤りである。
Van Zelst
よく分かったが、中南米は他より高い。
中山
これまで住友は各SCJに対し、それぞれの国でのbest priceを出してきた。国ごとにそれぞれ事情が異なり、各状況を勘案して価格を決めているが、それぞれの国ではSCJが最も安い。
米国では Boyle Midway、d−Con等のSCJ competitorはNPYを85$/kgで買っている。SCJは73.50$/kg。他国との比較より、それぞれの国でcompetitorより安く買えることの方がSCJにとり重要の筈。
仮に買値がどんどん下がってもcompetitorへのpriceが同様に下がれば彼らは売価を下げ、結局SCJのbenefitとはならない。
我々はSCJにそれぞれの国でのbest priceを出すとともに、技術サービスを行い、new compounds、new systemでSCJにpriorityを与えてきた。
1年半前にMr. HoshinoがFarley社長と会った際、Mr. Farleyより一層の協力(特にR&D)の要請があり、その代わり priceがcompetitiveである限り住友品を使うとの約束があった。我々はSCJとの関係を一層深める積もり。
Local Johnsonにも両社のtotalな関係をよく理解させて欲しい。
Van Zelst
よく分かった。しかし中南米のSCJは生きるか死ぬかの瀬戸際にあり、purchasingとしてはtopからの至上命令でcost downを図る必要がある。これを理解し協力して欲しい。