2022/11/09

日医工 Sagentグループに係るのれん含む固定資産で減損損失を計上

日医工は11月8日、Sagentグループに係るのれん含む固定資産で減損損失を計上する見込みだと発表した。

減損額は明らかにしていない。11月14日に予定する 23年3 月期第2四半期決算開示の際に金額は公表する予定。

当社は、2022 年5月 13 日に産業競争力強化法に基づく特定認証紛争解決手続の申込をし、本事業再生 ADR 手続の中で事業再生計画案の策定を行っております。

かかる状況の中、Sagent グループにおいては 2022 年3月期及び 2023 年3月期第1四半期に継続して営業損失を計上していることや(2022 年3月期は 38,998 百万円、2023 年3月期第1四半期は 1,805 百万円の営業損失)、今後の米国市場における事業展開を踏まえて、国際会計基準(IFRS)に基づき減損テストを実施した結果、2023 年3月期第2四半期連結会計期間において、Sagent グループが所有するのれん、有形固定資産、無形資産(2023 3 月期第 1 四半期末時点での残高合計 63,696 百万円)について多額の減損損失を計上する見込みとなりました。なお、減損の具体的な金額は、2022 11 14 日に予定している 2023 3 月期第 2 四半期決算開示の際に開示するべく準備をしてまいります。

11/14 中間決算発表

Sagent グループが所有するのれん、有形固定資産、無形資産について 47,417 百万円の減損損失を計上いたしました。

当該減損損失の計上により、当社グループは
2023 年3月期第2四半期末において債務超過の状態となりました。

 

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2022 5 13 日  事業再生ADR手続の正式申込及び受理に関するお知らせ

当社は、
2021 年3月に業務停止処分を受けた富山第一工場において、製造する全製品について、厳しい品質評価等を行いながら、順次、生産・出荷を再開してはおりますが、同工場ではいまだ一部の製造予定品目については出荷再開には至っておりません。

2021/3/4 ジェネリックの日医工、業務停止の行政処分

また、小林化工における生産・出荷停止の影響により、当社の連結子会社であるエルメッド株式会社が同社に製造委託していた製品の販売を中止しております。

2021/2/12 小林化工に116日間の業務停止命令

これら品質問題に起因した売上の減少に加えて、毎年の薬価引き下げにより、収益構造の悪化が発生しております。

さらに、北米事業において投資を継続してきた、バイオシミラー(バイオ医薬品の後続品)、オーファンドラッグ製剤(希少疾病治療薬)の開発計画全体を見直すことに起因して、のれん・無形資産を中心に減損損失を 2022 年3月期において計上しております。

米国市場での上市(販売認可取得)を目指して開発中のバイオシミラー(バイオ医薬品の後続品)オーファンドラッグ製剤(希少疾病治療薬)について、承認申請が予定より遅れることが確実となり、今後の開発計画全体について、改めて検討を行うこととなりました。その結果、当該製剤に係る無形資産について、国際会計基準(IFRS)における開発費資産化の要件を充たさなくなると判断し、2022 年3月期第4四半期連結会計期間において、日医工グループで 148 20 百万円、Sagentグループで 66 12 百万円の減損損失を計上することとなりました。

また、国際会計基準(IFRS)に基づき減損テストを実施し、当社グループが所有するのれんを
含む固定資産に係る将来の回収可能性を検討した結果、想定されていた収益が見込まれなくなったため、
2022 年3月期第4四半期連結会計期間において、日医工グループで 342 49 百万円、Sagentグループで 279 39 百万円の減損損失を計上することとなりました。

このような厳しい経営状況及び財務体質を踏まえ、当社は、産業競争力強化法に基づく特定認証紛争解決手続を利用して関係当事者であるお取引金融機関様の同意のもとで、今後の再成長に向けた強固な収益体質の確立と財務体質の抜本的な改善を目指すことといたしました。

当社は、本日開催の取締役会において、本事業再生ADR手続の申込を決議し、事業再生実務家協に対し、本事業再生ADR手続についての正式な申請を行い、本日付で受理され、事業再生実務家協会と連名にて、全てのお取引金融機関様に対して、本日付で一時停止通知を送付いたしました。かかる本事業再生ADR手続の申込は、主要取引金融機関と協議のもとで行っております。

本事業再生ADR手続は、金融機関を対象として進められる手続ですので、現在当社とお取引をいただいている一般のお取引先(お客様、仕入先様等)の皆様には、影響を及ぼすものではありません。

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2016 7 11

日医工株式会社による米国 Sagent 買収契約締結及び株式公開買付けの開始に関するお知らせ

−米国市場へのアクセスのためのプラットフォームを確立−

日医工は、米国 Sagent Pharmaceuticals, Inc.NASDAQ、本社:米国イノリイ州)との間で現金による株式公開買付け及びそれに続く現金を対価とする合併を実施することにより、Sagent を買収することについて、本日(日本時間)、買収契約を締結いたしました。

日医工は、Sagent の発行済普通株式の全てを総額 736 百万米ドル(1株あたり 21.75 ドル)で取得します。本買収は友好的なものであり、日医工、Sagent の両取締役会は本買収を既に承認しており関係当局の承認等を前提として、2017 3 月期第 2 四半期までに完了する見込みです。

Sagent は、米国において注射剤市場に強みを持つジェネリック医薬品メーカーであり、病院や共同購買組織等に対する非常に高い販売力を有しています。また、同社は、抗がん剤、抗感染症、救急医療領域を中心とした 55 の製品を展開しており、内 30%の提供製品が市場 1 位或いは 2 位のシェアを有し、5 年間の CAGR 20.2%で高成長を続けています。

米国におけるジェネリック医薬品は、医薬品市場全体に占める割合が数量ベースで約 9 割を占めるなど、日本や欧州と比較して普及が進んでおり、その市場規模は世界トップクラスにあります。Sagent が強みとする注射剤は、日医工が開発しているバイオシミラーがラインナップとして加わることで、より一層の市場競争力を発揮します。今後、米国市場における Sagent の販売網は強化され、より多くの患者の皆さまへジェネリック医薬品を届けることが可能となります。本買収は、日医工が掲げる戦略を加速させると共に、世界 TOP10 のジェ
ネリックメーカーというビジョンへ向けたグローバルな企業体制を充実させる橋頭堡となります。

日医工は、本買収を通じ、ジェネリック医薬品市場における国内外での存在感を高め、更なる成長を目指します。

2016/7/15 日医工、米後発薬メーカーを730億円でTOB   
 

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2019/03/04

日医工の子会社・Sagent社がFDA認定工場を取得 インフリキシマブのBS製造を視野

日医工は3月1日、連結子会社のSagent Pharmaceuticals,Inc.(米イリノイ州)が米・ノースカロライナ―州ローリーに位置するFDA認定医薬品工場を取得したと発表した。グループ初のFDA認定工場となる。

工場は、低分子医薬品・バイオ医薬品の製造承認を受けた注射剤工場。バイオシミラー製品の凍結乾燥製剤の製造も可能になる。なお、同社は米国でインフリキシマブのバイオシミラーの上市を2021年3月期に見込んでいる。

Sagent社はカナダ向けに出荷する工場を有しており、2020年3月期までのFDA認定を目指していたが、前倒しされることになる。これまでSargent社は、外部パートナーをベースとした供給モデルとしてきた。自社製造能力を追加することで、外部委託コストの削減や、安定供給の推進などが期待でき、米国での競争力強化が見込めるとしている。

取得する工場は、年間約400万バイアルの製造の力を有する。工場面積6000u、従業員数約120人。