日医工 Sagentグループに係るのれん含む固定資産で減損損失を計上
減損額は明らかにしていない。11月14日に予定する 23年3 月期第2四半期決算開示の際に金額は公表する予定。
当社は、2022 年5月 13 日に産業競争力強化法に基づく特定認証紛争解決手続の申込をし、本事業再生 ADR 手続の中で事業再生計画案の策定を行っております。
かかる状況の中、Sagent グループにおいては 2022 年3月期及び 2023 年3月期第1四半期に継続して営業損失を計上していることや(2022 年3月期は 38,998 百万円、2023 年3月期第1四半期は 1,805 百万円の営業損失)、今後の米国市場における事業展開を踏まえて、国際会計基準(IFRS)に基づき減損テストを実施した結果、2023 年3月期第2四半期連結会計期間において、Sagent グループが所有するのれん、有形固定資産、無形資産(2023 年 3 月期第 1 四半期末時点での残高合計 63,696 百万円)について多額の減損損失を計上する見込みとなりました。なお、減損の具体的な金額は、2022 年 11 月 14 日に予定している 2023 年 3 月期第 2 四半期決算開示の際に開示するべく準備をしてまいります。
11/14 中間決算発表
Sagent グループが所有するのれん、有形固定資産、無形資産について 47,417 百万円の減損損失を計上いたしました。
当該減損損失の計上により、当社グループは 2023 年3月期第2四半期末において債務超過の状態となりました。
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2022 年 5 月 13 日 事業再生ADR手続の正式申込及び受理に関するお知らせ
当社は、2021 年3月に業務停止処分を受けた富山第一工場において、製造する全製品について、厳しい品質評価等を行いながら、順次、生産・出荷を再開してはおりますが、同工場ではいまだ一部の製造予定品目については出荷再開には至っておりません。2021/3/4 ジェネリックの日医工、業務停止の行政処分
また、小林化工における生産・出荷停止の影響により、当社の連結子会社であるエルメッド株式会社が同社に製造委託していた製品の販売を中止しております。
2021/2/12 小林化工に116日間の業務停止命令
これら品質問題に起因した売上の減少に加えて、毎年の薬価引き下げにより、収益構造の悪化が発生しております。
さらに、北米事業において投資を継続してきた、バイオシミラー(バイオ医薬品の後続品)、オーファンドラッグ製剤(希少疾病治療薬)の開発計画全体を見直すことに起因して、のれん・無形資産を中心に減損損失を 2022 年3月期において計上しております。
米国市場での上市(販売認可取得)を目指して開発中のバイオシミラー(バイオ医薬品の後続品)、オーファンドラッグ製剤(希少疾病治療薬)について、承認申請が予定より遅れることが確実となり、今後の開発計画全体について、改めて検討を行うこととなりました。その結果、当該製剤に係る無形資産について、国際会計基準(IFRS)における開発費資産化の要件を充たさなくなると判断し、2022 年3月期第4四半期連結会計期間において、日医工グループで 148 億 20 百万円、Sagentグループで 66 億 12 百万円の減損損失を計上することとなりました。
また、国際会計基準(IFRS)に基づき減損テストを実施し、当社グループが所有するのれんを含む固定資産に係る将来の回収可能性を検討した結果、想定されていた収益が見込まれなくなったため、2022 年3月期第4四半期連結会計期間において、日医工グループで 342 億 49 百万円、Sagentグループで 279 億 39 百万円の減損損失を計上することとなりました。
このような厳しい経営状況及び財務体質を踏まえ、当社は、産業競争力強化法に基づく特定認証紛争解決手続を利用して関係当事者であるお取引金融機関様の同意のもとで、今後の再成長に向けた強固な収益体質の確立と財務体質の抜本的な改善を目指すことといたしました。
当社は、本日開催の取締役会において、本事業再生ADR手続の申込を決議し、事業再生実務家協会に対し、本事業再生ADR手続についての正式な申請を行い、本日付で受理され、事業再生実務家協会と連名にて、全てのお取引金融機関様に対して、本日付で一時停止通知を送付いたしました。かかる本事業再生ADR手続の申込は、主要取引金融機関と協議のもとで行っております。本事業再生ADR手続は、金融機関を対象として進められる手続ですので、現在当社とお取引をいただいている一般のお取引先(お客様、仕入先様等)の皆様には、影響を及ぼすものではありません。