東洋紡  

2001 10 抗体医薬の製造・開発受託会社 パシフィックバイオロジックス 設立
2005 4 製造受託を拡大 改正薬事法・規制緩和が追い風


 


2013年8月1日 東洋紡

スペインの診断薬・診断機器のグローバル製造販売会社スピンリアクト社を買収〜バイオ分野の海外拡大戦略を加速〜

 当社は、2013年7月31日、スペインに拠点を置く診断薬・診断機器製造販売会社でグローバルに販売網を持つSpinreact,S.A.の全株式を米国 (の
Health Management企業)アリーア・グループ(Alere Inc.)より取得しました。
 今回、スピンリアクト社を買収したことにより当社はバイオ分野の海外拡大戦略をより一層加速させていきます。

1.背景

 当社は「環境、ライフサイエンス、高機能で、社会に貢献する価値を創りつづけるカテゴリー・リーダー」として、持続的に成長・発展できる「強い企業」、事業を通じてグローバルに社会に貢献する企業を目指しています。当社が注力する分野の一つである診断薬や診断システムなどのバイオ分野の海外市場は、今後、新興国を中心に年率10%以上の拡大が予想されています。この海外市場で売上拡大を図るために、海外企業とのアライアンスやM&Aの検討を行ってきました。

 今般、スペインをはじめ、アフリカ・中南米・欧州・アジアなど、世界90カ国に代理店を有し、新興国市場に合わせた診断薬関連製品などを豊富にそろえているスピンリアクト社を買収することにしました。


2.目的
(1)スピンリアクト社の世界的販売網の活用

  診断薬、診断機器の分野で当社が強みを持つ生化学診断薬、画像処理解析技術や高速PCR技術を応用した尿検査システム、遺伝子検査システムの販売にスピンリアクト社の販売網を活用します。

(2)製品ラインアップの拡充

  当社が販売網をもつ中国・東南アジアで、スピンリアクト社の生化学診断薬、免疫診断薬、血清学的診断薬などを展開します。

(3)欧州での生産拠点の獲得

  当社バイオ製品の海外展開にあたり、スピンリアクト社の欧州生産拠点を活用します。

3.取得株式について

(1)株式譲受日 2013年 7月31日

4.今後の展開

今後、両社のバイオ製品・販売網を活用して既存事業の拡大を図ります。次に両社のバイオ技術を融合して新製品の開発、新市場の開拓を推進します。

5.【スピンリアクト社の概要】
本社: スペイン カタルーニャ州 ジローナ県
設立: 1975年
代表者: Josep Puig (General Manager)
事業内容: 診断薬の製造・販売、診断機器の販売

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東洋紡 バイオ・メディカル事業本部

最先端の医療技術研究をサポート、医療機器開発など医療の高度化に貢献

臨床検査用試薬・酵素、バイオ関連研究試薬や遺伝子解析技術の提供を通じて、ゲノム創薬や抗体医薬、遺伝子診断薬などの最先端の医療技術を研究する医師や研究者をサポートしています。

また、繊維事業で培った高分子技術を生かし、人工腎臓用中空糸膜などの医療機器および海水淡水化用逆浸透膜を手掛けるほか、医薬研究で培った製剤および試験技術を生かして、医薬品製造・試験受託を行っています。

製品例 
診断薬原料酵素
臨床検査機器・試薬
ライフサイエンス研究用試薬
医薬品および治験薬の製造・試験受託
バイオ医薬品原薬の開発・製造受託、バイオ医薬開発受託
体外循環用カニューレ、抗血栓性素材
人工腎臓用中空糸膜
海水淡水化膜・モジュール
食品、飲料用、工業用中空糸膜
化粧品原料

診断システム事業部

臨床検査薬(汎用生化学自動分析用試薬)や、臨床検査装置(尿中有形成分分析装置、POCT機器など)

医療機器事業部

医療機器に対して使用される高分子やヘパリン(凝固防止剤)を利用した抗血栓性素材の研究/開発/製造/販売を

医薬事業部

医薬品受託専門

ファインケミカル

多種のチオ化合物、アジド化合物、テトラゾール類、カルボジイミド類などを開発
受託合成も

ライフサイエンス事業部

分子生物学・遺伝子工学・生化学・タンパク質工学・細胞工学・創薬などの分野での研究用試薬の製造・販売