ゼリア新薬工業

Tillotts Pharma AG の株式の取得(子会社化)

イオナの完全子会社化

ゼリア新薬工業、デンマークの製薬会社買収

 

2010年度主要課題

1.本格的な海外展開の元年
    ティロッツの通期寄与により、2010年度の海外売上比率は10%以上
    第7次中計で25%以上を目指す

2.医療用医薬品事業
   アサコールを医薬品事業の収益の柱へ

3.コンシューマーヘルスケア事業
  コンドロイチン売上高100億円への挑戦
   ヘパリーゼを第2のナショナルブランドへ

ヘパリーゼは、ゼリア新薬の一般用医薬品(ドリンク剤及び錠剤)


2009/8/4 ゼリア新薬工業

Tillotts Pharma AG の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

 当社は、平成21 年8 月4 日開催の取締役会において、
Tillotts Pharma AG(所在地:スイス連邦、代表者:Roland Bufton)の全株式を取得することを決議し、平成21 年8 月4 日付で株式売買契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。

1. 株式の取得の理由
 当社は、「健康づくりは、幸せづくり」をモットーに、独創的な医薬品を通じ人々のクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)の向上を実現すべく、医療用医薬品事業とOTC 医薬品を中心としたコンシューマーヘルスケア事業を「車の両輪」として位置付け、企業努力を積み重ねております。医療用医薬品事業では、実績のある消化器系分野を最優先領域として新薬開発から販売まで経営資源を重点的に投入し、国内外企業との共同研究開発や販売提携に取り組んでおります。
 その一環として、当社は2004 年1 月にTillotts 社と
炎症性腸疾患治療剤Asacol(アサコール)の日本国内における独占的開発、製造ならびに販売に関する契約を締結しました。昨年4 月潰瘍性大腸炎治療剤としての製造販売承認を申請しており、早期に上市できることを期待しております。
 また、2007 年1 月に協和発酵株式会社(現協和発酵キリン株式会社)と締結した契約に基づき、現在、共同販売のための準備を進めています。
 アサコールは、炎症性腸疾患治療剤の最大のマーケットであるアメリカでは約600 億円を売上げ、市場の約半分を獲得し同分野でNo.1 の治療剤です。また、全世界においても、同分野でトップのシェアを獲得しています。
 この度のTillotts 社の買収により、当社はアサコールの日本での上市に先立ち、アメリカ、カナダ、ドイツなど9 カ国を除いた、Tillotts 社を通じて販売されているヨーロッパならびに中東などを含む世界53 カ国のアサコールの権利を取得することになります。さらにTillotts 社が進める東南アジアなどを含めた新規地域への拡大、アサコール?の製品ラインアップの強化などにより、Tillotts 社は今後のさらなる成長が見込まれ、当社の業績に大きく貢献することが期待されます。
 さらに、当社の消化器系分野で開発中もしくは販売中の医療用医薬品やOTC 医薬品を、Tillotts 社を通じてヨーロッパ・中東地域で販売することを検討してまいります。
 一方、Tillotts 社は、当社のグループ会社となることで、さらなる経営基盤の安定化が図られ、アジア地域での活動拠点を確保し、アサコール?の営業展開が加速されることが期待されます。
 本件は、当社とTillotts 社それぞれが補完し合い、消化器系分野の強化など、当社グループの発展に大変有意義なものと考えております。

2.異動する子会社(Tillotts 社)の概要
(1) 名称 Tillotts Pharma AG
(2) 所在地 Hauptstrasse 27, 4417 Ziefen, Switzerland
(3) 代表者の役職・氏名 Roland Bufton(Chairman)
(4) 事業内容
    IBD(炎症性腸疾患)およびIBS(過敏性腸症候群)治療薬の製造・販売
(5) 資本金 1,644,730 スイスフラン(約145 百万円)(注1)
(6) 設立年月日 1998年11月23日
(7) 大株主及び持株比率
      Roland Bufton:28.5%
      Philip Parkes:19.0%
      Susan Pearson:19.0%

ティロッツ社は、下部消化器分野、とくに「アサコール」に代表されるIBD(炎症性腸疾患)およびIBS(過敏性腸症候群)治療剤などに特化し、グローバル展開を指向するスペシャリティーファーマです。ゼリア新薬とは、2004年1月に「アサコール」の日本国内におけるライセンス契約を締結し、良好な信頼関係を築いてきました。

ティロッツ社の主力品である「アサコール」は、1984年スイスで承認され、現在、全世界60数カ国でIBD治療剤として使用されています。IBD治療剤の最大のマーケットであるアメリカでは、約5割の市場シェアを獲得しているほか、世界全体でも同分野でトップシェアを獲得しています。



2008年10月に基礎化粧品「IONA®」で知られるイオナ インターナショナル(株)(イオナ)を完全子会社化しました。

イオナの完全子会社化で、ゼリア新薬のスキンケア製品に新たな基礎化粧品ラインが加わり、本格的な化粧品分野への参入となりました。


2010/9/7 ゼリア新薬工業  

Biofac Esbjerg A/Sの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

 当社は、平成22年9月7日開催の取締役会において、Biofac Esbjerg A/S(バイオファック エスビアウ社、所在地:デンマーク、代表者:Peter Rorvig、以下「Biofac Es社」)の85%の株式を取得すること(以下、「本件」)を決議し、平成22年9月7日付で株式売買契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。
 
1.株式取得の理由
 当社は、「健康づくりは幸せづくり」をモットーに、総合健康企業として、クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)の向上を実現すべく、医療用医薬品事業とOTC医薬品を中心としたコンシューマーヘルスケア事業の2つを「車の両輪」と捉え、生活者の健康に貢献してきました。
 コンシューマーヘルスケア事業では、近年、注目を集めているコンドロイチンを1959年という極めて早い時期に医薬品として市場に送り出し、経営資源を重点的に投入し市場拡大に努めてまいりました。
 その結果、コンドロイチン製品群は、同成分配合の関節痛内服薬市場では約6割を占めるトップブランドに成長し、平成22年3月期売上高は約73億円と順調な伸びを見せ、早期に100億円達成を目指しております。
 Biofac Es社は、医薬品やサプリメントに使用されるコンドロイチン原料の専業メーカーで、独自に開発した製造技術により高品質なコンドロイチン原料を製造しており、当社グループにとって、コンドロイチン原料の重要な調達先です。また、同社は、高品質なコンドロイチン原料をアメリカを始め世界に供給しています。
 この度のBiofac Es社の子会社化は、当社コンドロイチン製品群の成長戦略に必要な、高品質なコンドロイチン原料の安定調達に欠かせないものであります。これを機に製薬メーカーとしてのゼリア新薬とコンドロイチンバルクメーカーとしてのBiofac Es 社とのシナジーを高め、新たなコンドロイチン事業に挑戦してまいります。
 なお、現株主である
P.Rorvig Holding A/Sが引続きBiofac Es社株式の15%を保有した上で、当社と共にBiofac Es社の経営に携わり、協働して新規取引先の開拓、既存取引先との更なる取引強化に取り組んでまいります。本件は、当社とBiofac Es社それぞれが補完し合い「コンドロイチン事業」の更なる拡大を図る点で、両社の企業価値向上に資すると同時に、当社グループの発展に大変有意義なものと考えております。

2.異動する子会社(Biofac Es社)の概要
(1)名称 Biofac Esbjerg A/S(バイオファック エスビアウ社)
(2)所在地 Englandsvej 350-356, 2770 Kastrup, Denmark
(3)代表者の役職・氏名 Peter Rorvig(General Manager)
(4)事業内容 医薬品原薬である「コンドロイチン硫酸ナトリウム」の製造・販売
(5)資本金 1,000,000デンマーククローネ
(6)設立年月日 2009年7月1日
(7)売上高 約20億円
(8)当期純利益 約2.5億円
(9)上場会社と当該会社の関係
  当社は、当社子会社のZERIA USA, INC.から、Biofac Es社のコンドロイチン原料を購入しております。

3.取得株式数、取得価額及び取得前後の所有株式の状況
(1)異動前の所有株式数 0株
   (議決権の数:0個) (所有割合 :0.0%)
(2)取得株式数 850株
   (議決権の数:850個) (取得価額 :32.3百万ユーロ)
(3)異動後の所有株式数 850株
   (議決権の数:850個)(所有割合 :85.0%)


日本経済新聞

ゼリア新薬工業、デンマークの製薬会社買収 欧米に販路拡大

 消化器系の医薬品が主力のゼリア新薬工業は、デンマークの製薬会社バイオファック・エスビアウBiofac Esbjergを9月中旬に買収する。買収を機に、医薬品 や健康食品の原料で、バイオ社が生産しているコンドロイチンの販路を欧米に広げる。買収額は3200万ユーロ(約35億円)。日本の医薬品市場が伸び悩む なか、収益の大部分を国内市場に依存してきた中堅製薬でも海外展開が加速しそうだ。

 バイオ社はデンマーク東部、首都コペンハーゲン近くのカストラップに本社がある未上場企業。ゼリアは創業家から発行済み株式の85%を取得し、社長も派遣する。足元の円高・ユーロ安も買収の追い風となる。7日にも発表する。

 バイオ社は豚の軟骨からコンドロイチンを抽出し、ひざ関節痛の治療薬などの原料として出荷している。現在は大部分をゼリアに販売している が、ゼリアはバイオ社を子会社にした後、バイオ社の生産したコンドロイチンを欧米の製薬会社や健康食品メーカーにも売り込む。自社で医薬品など最終製品に 加工して販売することも検討する。

 買収資金は主に金融機関から借り入れる。バイオ社の年間売上高は20億円で、純利益は約3億円。買収に伴って生じるのれん代を補い、ゼリアの連結業績(2011年3月期の売上高は540億円、純利益は15億円の見通し)を押し上げる要因になりそうだ。

 ゼリアはバイオ社から調達したコンドロイチンを一般用医薬品(大衆薬)に加工し、日本国内で販売している。前期には73億円を売り上げており、主力商品の一つだ。バイオ社の子会社化は原料の安定調達や価格競争力の強化にもつながる。

 中堅製薬会社の海外売上高比率は一般に2〜3%にとどまるケースが多い。ゼリアは09年に消化器系治療薬を手掛けるスイスの製薬会社ティ ロッツファーマを買収しており、今期の海外売上高比率は11%と、同規模の他社より高水準になる見通しだ。ただ少子化や薬価抑制などで国内の医薬品市場は 伸び悩んでおり、海外市場の開拓を一段と強化する必要があると判断した。

---

ゼリア新薬は、東京薬科大学薬学部 伊東晃教授と共同で、コンドロイチン硫酸の抗関節炎作用のメカニズムについて研究を行ってきたが、コンドロイチン硫酸が炎症時の関節軟骨の破壊を抑制する結果が、日本薬学会が発行する「Biological & Pharmaceutical Bulletin volume 33 number 3」に掲載された。

コンドロイチン硫酸は、変形性関節症において関節痛を軽減し、関節軟骨の減少を抑制する臨床成績が知られているが、今回、軟骨細胞だけでなく、滑膜の細胞に対しても軟骨の破壊を抑制する作用があることを明らかにした。

コンドロイチン硫酸が関節構造に対して管理・制御を行なう「軟骨細胞」および「滑膜の細胞」の両者に作用を示すことは、変形性関節症に対して有効な薬物であることを裏付ける結果となった。

----

Biofac A/S

Biofac A/S is a  privately owned concern based in Denmark.
We produce high quality products for the pharmaceutical,  the veterinary, and for the nutraceutical
栄養補助食品 industries.

Biofac A/S Esbjerg

Biofac A/S in Esbjerg is a factory dedicated to the production of muco-polysaccharidesムコ多糖体. It's primary product is Sodium Chondroitin Sulfates.

A unique technology developed by our own group allows us to produce Sodium Chondroitin Sulfate in pure form without the use of any solvents.

This new factory, Biofac, Esbjerg, is located in the harbor area and is a modern, high capacity production unit.

Danipharm A/S

In 1988 the Biofac group of companies acquired a chemical factory in Northern Jutland. A lot of new equipment and machinery was installed and in August 1989 Danipharm A/S started the production of Lactulose Concentrate. Since then the factory has been modernized, enlarged, and automated and the capacity of production has been increased considerably.

Today Danipharm A/S is a completely modern, effective and well-functioning production unit inspected and approved by the US FDA as well as by the Danish Health Authorities. Danipharm A/S produces Lactulose in bulk form (API according to GMP Q7A).

A/S Orthana

In 1987 Biofac took over Orthana Kemisk Fabrik A/S, which was founded in 1934 by the Morch family. Originally Orthana produced a wide range of animal extracts, but through the 50s and 60s the focus turned more and more towards specialising the production, concentrating on 3 major areas, Pepsin, Peptones and Mucins.
During the 80
s and 90s innovative measures brought purified versions of mucin resulting in the artificial saliva formulation, Saliva OrthanaR, specially designed peptones and high activity pepsin. These products are now the foundation of the Orthana product line.
Today the Orthana premises also house the headquarters and administration of the Biofac Group of companies.

Biofac A/S Ejby

In 1984 Biofac, Ejby was established in the modern dairy plant of Ejby Mejeri. In this plant Biofac produces a variety of products based on animal glands動物の分泌腺. The plant is extremely flexible, which enables us to adjust the quality of many of these products to suit the exact needs of our numerous individual clients.

PharmaDan A/S

PharmaDan A/S was founded as a subsidiary of Danipharm A/S to manufacture finished, liquid pharmaceutical products - first and foremost based on Danipharm's Lactulose products.
The production facilities of PharmaDan A/S are situated in Osterbolle, Jutland, and the superior modern production lines are designated for filling and packing primarily of Lactulose and thus meeting the quality demands of international pharmaceutical companies. PharmaDan A/S has been approved by the Danish Health Authorities.