「人民網日本語版」2009年4月20日
中国と米国が協力する原子力発電プロジェクトが起工
中国三門原子力発電所一期工事が19日昼、起工した。中国と米国の最大のエネルギー協力プロジェクトとなるこの発電所には、新型原子力軽水炉プラント「AP1000」が世界に先立って導入されている。「新華網」が伝えた。
起工セレモニーに出席した中国国務院の李克強・副総理は、起工を宣言し、「中国は原子力発電所の建設を積極的に進め、新エネルギー産業の発展に尽力していく」と語った。
中米両政府は06年12月16日、加圧水型原子炉建設での協力と関連技術の移転を定めた了解覚書に調印した。中国国家原子力発電技術公司などの部門は米国ウェストハウス社と07年7月24日、第3世代原子力発電技術の移転と原子炉設備の購入に関する契約を結んだ。
中国政府は、2006年12月16日米国原子力大手ウエスチングハウス(WH:東芝子会社)から原子力発電技術を導入することで米国政府と合意した。契約額は80億ドルと見込まれる。
馬凱・国家発展改革委員会主任とボドマン・米国エネルギー長官が覚書に署名した。
中国はWHの最新の技術を導入して、加圧水型軽水炉(PWR)4基、合計出力420万kWを浙江省三門と広東省陽江で建設する。主要部品はWHから輸入する。
合意書によると、中国が導入したのは、ウェストハウス社が開発した第3世代加圧水型原子炉(AP1000)技術だ。AP1000を応用した原子力発電所は
浙江省三門と山東省海陽の2カ所に建設される。19日に起工となった三門原子力発電所一期工事1号ユニットは、AP1000が応用された世界初の原子力発
電ユニットとなる。2013年までに完成し、発電可能となる見込みだ。
三門原子力発電所一期工事では400億元余りが投資され、発電ユニット2基が建設される。2号ユニットは2014年に完成し、1号ユニットと合わせて125万キロワットの発電が可能となる。三門原子力発電所には最終的に合計6基の発電ユニットが建設される予定だ。
三門原子力発電所は同時に、中国による第3世代原子力発電技術自主化のためのプロジェクトでもある。中国は将来的に、AP1000技術を応用した原子力発電所を自力で設計・建設・管理・運営するという目標を実現する構えだ。
中国大陸部には現在、11基の原子力発電ユニットが稼動しており、発電容量は総計900万キロワットとなっている。第11次5カ年計画(2006-10
年)によると、中国大陸部は2020年までに、原子力による発電量を4000万キロワットにまで高め、発電総量の4%を原子力でカバーする計画だ。
2030年にはこの比率を16%とし、世界平均水準に到達する予定。
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2009年04月20日 東芝
中国での原子力発電プラントの建設着工開始について
当社の連結子会社であるウェスチングハウスエレクトリックカンパニー社(以下、ウェスチングハウス社)は、米国The Shaw Group Inc.(ショー・グループ)、国家核電技術公司(SNPTC:State Nuclear Power Technology Corp.,Ltd.)とともに、中国浙江省三門原子力発電所1号機(以下、三門1号機)の建設着工式を開催しました。
三門1号機は、世界初の次世代型加圧水型原子炉注1「AP1000注2」を採用し、2013年末に 運転開始を計画しています。プラント建設の準備段階として、原子力発電所の建設予定地の土壌の基礎掘削工事を2008年2月より開始しておりましたが、こ の度、中華人民共和国国務院による最終批准と、国家核安全局の建設許可証が発行されたことを受け、プラントの基礎となるコンクリート注入作業を含めた正式 なプラント建設開始の運びとなりました。
ウェスチングハウス社は、2007年7月に、ショー・グループのグループ会社であるStone & Webster社(ストーン・アンド・ウェブスター社)とともに、中国浙江省三門原子力発電所向けに2基、山東省海陽原子力発電所向けに2基、 「AP1000」を採用した原子炉設備を納入する契約を国家核電技術公司、三門核電有限公司、山東核電有限公司などと締結しております。この度の、三門1 号機の正式着工開始は、実際の建設プロジェクトが順調に動き出したことになります。
現在、世界各国において、電力の安定供給と地球温暖化防止の観点から、原子力発電プラントの新規建設や既設プラントのさらなる有効活用などに対す る需要が急速に高まっています。このような背景のもと、今後とも当社およびウェスチングハウス社は、市場の要望に応え提案、受注活動を展開します。
1945年から1997年まではWestinghouse Electric
Corporation。歴史的な経緯からGEのライバル企業として見なされていたが、1997年にCBSコーポレーションと名を変え、1999年にバイアコムによって買収された。 CBSのシンジケーション部門から独立したViacomは370億ドルという巨額でCBSを買収。 以下の企業が旧WECの流れを汲み現存する。
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2006年10月4日
ウェスチングハウス社の株式取得について
当 社は、本年2月6日に英国原子燃料会社(British Nuclear Fuels.plc:以下、BNFL)と、同社のグループ会社であるBNFL USA Group Inc.およびWestinghouse Electric UK Limited(以下、両社を併せてウェスチングハウス社)の株式の取得に関する契約を締結して以来、本株式取得に必要となる行政審査・認可手続き等を 行ってきましたが、契約上必要とされる米国や欧州の独禁法審査などが9月末をもって終了したことを受け、本年10月中に株式取得を完了(クロージング)す る予定です。
2006/10/16 当社は英国原子燃料会社(British Nuclear Fuels.plc)のグループ会社であるBNFL USA Group Inc.およびWestinghouse Electric UK Limitedの株式の取得に関する手続きを完了し、ウェスチングハウス社は東芝グループの一員となりまし た。
合わせて、当社は、株式取得後の新体制における戦略的共同事業パートナーとして、米国の大手エンジニアリン グ会社であるThe Shaw Group Inc.(ショー・グループ:以下、Shaw)及び石川島播磨重工業株式会社(以下、IHI)の2社と株主間契約を締結しました。
ウェ スチングハウス社の株式取得に関しては、本年2月6日のBNFLとの合意発表以降、候補企業数社と協議を重ねてまいりました。クロージング時において は、(1)長期的な視点での事業戦略の整合性、(2)共通したビジョン、(3)事業面における補完関係・シナジー効果、の3点から、Shaw、IHIの2 社がパートナーとなりますが、今後も、他の候補企業との調整を継続していきます。
株式取得時点の出資比率は、当社77%、Shaw 20%、IHI 3%となります。この結果、当社の出資額は4,158百万米ドルとなります。
東芝は2007年8月13日、保有する米原子力大手ウェスチングハウス(WH)社の持株会社の株式10%を5億4000万ドルでカザフスタン共和国のカザトムプロム社National Atomic Company Kazatomprom Joint Stock Companyに売却したと発表した。
東芝は現在、ウェスチングハウス社の持株会社の77%株式を保有しており、譲渡後の保有比率は67%となる。当社とカザトムプロム社は、今後、両社間でさまざまな分野で協力関係を築くことが可能であるとの共通認識に達し、戦略 パートナーとして具体的なプロジェクトの検討を開始します。ウラン資源開拓事業で世界的なリーダーであるカザトムプロム社をウェスチングハウス社の出資者 として迎えることにより、当社グループの原子力事業のグローバル展開を一層強化していきます。
米国とカザフスタン共和国は、すでに原子力に関する原子力平和利用協定を結んでいるほか、日本とカザフスタン共和国も本年4月に原子力分野での戦略的パートナーシップを強化していくことで合意しています。
2006年7月20日
- 国際協力銀行(総裁:篠沢恭助)は、本日、カザフスタン共和国国営原子力 会社であるカザトムプロム社(National Atomic Company Kazatomprom Joint Stock Company)との間で、包括戦略パートナーシップに関する覚書を締結します。
- 本覚書は、同社の投資計画・中長期事業戦略、当行の各種ファイナンス機能等に関する情報交換を通じて、両者間の将来の融資候補案件の発掘を目的とするものです。
- カザフスタンは世界第2位のウラン確認埋蔵量を有し、同社は世界第4位の天然ウラン生産者です。地球温暖化対策の一環として原子力発電への期待が高まる中、近年ウランの需給が逼迫しており、同社の実施するウラン鉱床開発等への参画に対する日本企業の関心は高まっています*1。当行は、本覚書を通じて、日本企業による同国におけるウラン上流開発参画を支援します。
世 界各国において、電力の安定供給と地球温暖化防止の観点から原子力エネルギーへの期待はますます高まっており、当社がBNFLと、ウェスチングハウス社の 株式取得に関する契約を締結した本年2月以降も、米国電力各社による相次ぐ新設ライセンス申請計画が発表され、また、英国でのエネルギー政策見直し等に加 え、アジア各国でも原子力発電への関心は急速に高まりつつあります。
こうした市場環境の下、ウェスチングハウス社を当社グループに迎えることを機に、同社の事業活動をより一層加速させ、市場動向に応えていきます。
共同パートナー間の密接な連携を通じて、製造、販売、技術それぞれの分野で補完関係の構築とシナジー効果の最大化を図り、世界中のお客様に沸騰水型原子炉
(BWR)、加圧水型原子炉(PWR)の両方式においてワンストップで包括的に機器、サービス等を提供することができるグローバル原子力グループを目指し
ます。
各国の行政手続きについて
本年2月6日、当社はBNFL社と、ウェスチングハウス社を5,400百万米ドルで買収する売買契約を締結し、関係各国の独禁法審査をはじめとする行政認可の取得作業を進めてまいりました。
米 国外国投資委員会(CFIUS)の審査完了、韓国、台湾などの独禁法審査終了、米国原子力規制委員会(NRC)の審査通過、欧州委員会による独禁法審査の 終了等を経て、本年9月28日には米国司法省の独禁法審査が予定通り終了し、BNFLと当社の間のウェスチングハウス社株式の取得に関する契約上、必要と される主要な手続きを完了いたしました。
買収目的会社設立と、Shaw、IHIとの株主間契約について
当社はウェスチングハウス社グループの株式取得の実行にあたり、米国及び英国に買収目的会社を設立*しました。ShawとIHIはそれぞれ、1,080百万米ドル、162百万米ドルを出資し、買収目的会社の株式の20%、3%を取得します。
*Toshiba Nuclear Energy Holdings (US) Inc.
Toshiba Nuclear Energy Holdings (UK) Limited
パートナーの概要について
Shaw は、1987年に設立された、米国を代表する総合エンジニアリング会社です。各種プラント建設から環境関連の事業まで広範囲にわたり事業を展開しています が、原子力発電プラントについても建築設計・施工等を手がけ、特に、配管の設計・製造に関する高い技術を有しています。また、発電所の建設工事を一手に取 り仕切る高い能力を合わせて持っており、今後、世界市場で新規建設が増加すると見込まれるなか、建設工事で大きな役割を担います。年間売上高は4,000 百万米ドルを超え、従業員数22,000人を抱える世界的な企業です。
IHIは、創業1853年の日本を代表する総 合重機メーカーです。航空エンジン、エネルギープラント、造船事業など多岐にわたる事業分野のうち、特に、原子力事業においては、元来、当社との関係が深 く、これまで国内市場でのBWR建設においては、当社が手がけた原子炉系の全てにおいて、原子力圧力容器の製造を担当するなど、当社とは、既に、重要な パートナー関係にあります。今後、世界市場においても、更に強固な関係を構築し、シナジーを追及します。
浙江省 三門原子力発電所 1号機
電気事業者:三門核電有限公司(Sanmen Nuclear Power
Company)
納入物件:110万キロワット級 「AP1000」 原子炉設備
運転開始:1号機:2013年11月(予定)
ーーー2007年7月24日
ウェスチングハウス社の中国での原子力発電プラント建設に関する契約の締結について
本日、当社のグループ会社であるウェスチングハウス社は、米国The
Shaw Group Inc.(ショー・グループ)のグループ会社であるStone
& Webster社(ストーン・アンド・ウェブスター社)とともに、次世代型加圧水型原子炉*1「AP1000*2」の原子炉設備を、中国浙江省
三門原子力発電所向けに2基、山東省
海陽原子力発電所向けに2基、新規建設する契約を中国国家原子力発電技術公司、三門核電公司、山東核電公司などと締結しました。
本契約は、2006年10月にウェスチングハウス社が当社グループの一員となって以降、初の原子力発電プラント新規建設契約となります。
ウェスチングハウス社とStone & Webster社(ストーン・アンド・ウェブスター社)は、昨年12月に第一交渉権を獲得し、2月には基本契約を締結して以来、契約の詳細についての調整
を行ってきました。今後は、本契約に従い、2013年以降の運転開始を目指し、2009年から順次、着工する予定です。
現在、世界各国において、電力の安定供給と地球温暖化防止の観点から、原子力発電プラントの新規建設や既設プラントのさらなる有効活用などに対する需要が 急速に高まっています。このような背景のもと、今後とも当社およびウェスチングハウス社は、市場の要望に応え提案、受注活動を展開します。
契約対象プラントの概要
浙江省 三門原子力発電所 1号機および2号機 | |||
電気事業者 | : | 三門核電公司(Sanmen Nuclear Power Company) | |
納入物件 | : | 110万キロワット級 「AP1000*2」 原子炉設備 | |
運転開始 | : | 1号機:2013年11月(予定)、2号機:2014年9月(予定) |
山東省 海陽原子力発電所 1号機および2号機 | |||
電気事業者 | : | 山東核電公司(Shandong Nuclear Power Company) | |
納入物件 | : | 110万キロワット級 「AP1000*2」 原子炉設備 | |
運転開始 | : | 1号機:2014年5月(予定)、2号機:2015年3月(予定) |