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「西気東輸」

外資三社参入

全ライン開通

外資3社撤退

「西気東輸」天然ガスパイプライン 全線開通へ

西部・新疆の主力ガス田、東部への供給をスタート


2004/01/21 Searchina

世紀の大プロジェクト「西気東輸」
http://news.searchina.ne.jp/topic/079.html

 「西気東輸」(せいきとうゆ・西部の天然ガスを東部に輸送する)プロジェクトは、極端に石炭使用の多い中国の現状に鑑み、積極的に良質エネルギーといわれる天然ガスを使用していくため、あるいはこうしたインフラ工事を通して西部地域に資金投下を行うため(西部大開発の一環として)、または現在、更には将来予想される沿岸経済発展地域のエネルギー不足を解消するための、21世紀中国の最大のプロジェクトの1つである。

 このプロジェクトには大きく分けて3つから構成されている。1つは西部地域の天然ガス資源の調査・開発、もう1つは、新彊から上海まで、中国を横断するガスパイプラインの敷設、更にもう1つが沿岸経済発展地域における天然ガス使用に関連する施設の建設、である。2002年7月には、このガスパイプライン敷設工事が正式に開始、外資の積極的導入もあり、話題を集めている。

 「西気東輸」プロジェクトにおける建設予定のガスパイプラインは、新彊のタリム盆地から甘粛、寧夏、陝西、山西、河南、安徽、江蘇、浙江、上海と続く総延長4000キロ。2005年に全線開通予定。

 予定投資総額は1400億元(約2兆2400億円)、このうちガスパイプライン建設には400億元が投資される予定。更に総額の67%が中西部地域に投じられる見通し。

 このガスパイプラインを通して運ばれる天然ガス価格は、上海において1立方メートル当たり1.35元になる見込みで、輸入天然ガスの1.60元よりも安くなる推算。

 タリム盆地周辺の、国によって今現在確認されている天然ガス埋蔵量は5267億立方メートル、採掘可能量は372億立方メートル、年間供給量を120億立方メートル。これに基づいて計算すると、30年以上安定して供給可能。

(出所:「国土幹線ガスパイプライン」、三菱総合研究所編、 China National Petroleum Corp,.)  


2002/07/05 Searchina

大型プロジェクト「西気東輸」に外資3社が参入
http://news.searchina.ne.jp/2002/0705/general_0705_001.shtml

  『解放日報』5日付報道によると、中国の大手石油会社である中国石油天然気股フェン有限公司[中国石油(ペトロチャイナ)]は4日、「西気東輸」(西部の天然ガスを東部に輸送するプロジェクト)で外資3社と合弁契約した。

  このガスパイプラインは、新疆タリム盆地の天然ガスを河南、安徽、江蘇、浙江、上海地区へ供給するためのもので、総長4000キロメートルにも及ぶ。

  このプロジェクトの開発事業権益は、中国石油が50%、エクソン、ロイヤル・ダッチ・シェル、ガスプロムの外資3社がそれぞれ15%、中国石油化工股フェン有限公司[中国石油化工(シノペック)]が5%となっており、共同経営の契約期限は45年間とされている。

  パイプラインの敷設には85億ドルが投じられ、ガスの供給開始は2004年の予定で、最終的には年間120億立方メートルの供給を目指す。


「人民網日本語版」2004年8月4日

西気東輸プロジェクト、全ライン開通
http://j.peopledaily.com.cn/2004/08/04/jp20040804_42012.html

 西部の天然ガスを東部に運ぶパイプライン建設事業「西気東輸」プロジェクトで、甘粛省玉門に設置される圧送ステーションの最後の溶接が3日に終了した。請負者の中国石油天然気総公司が明らかにした。これによりパイプライン全線が開通し、全線の輸送業務が予定通りに開始される見通しとなった。

 同プロジェクトのパイプライン総延長は4千キロに達する。直径は1メートル余りで、溶接部位は35万カ所。溶接部位の円周合計だけで、1100キロ以上になる。今年1月1日の上海を皮切りに、現在では河南省・安徽省・江蘇省・浙江省・上海の20社へのガス供給がスタートしており、7月末までのガス供給量は累計5億立方メートルを超える。


「人民網日本語版」2004年8月4日

外資3社、パイプライン事業「西気東輸」から撤退
http://j.peopledaily.com.cn/2004/08/04/jp20040804_42009.html

 西部の天然ガスを東部へ輸送するパイプライン建設プロジェクト「西気東輸」の工事が完成し、3日に全線開通した。開通前日の2日、プロジェクト請負会社の中国石油天然気集団公司(中国石油、ペトロチャイナ)はパートナーであるロイヤルダッチ・シェルロシア天然ガス工業株式会社エクソン・モービルの3社のパートナーにそれぞれ文書を送り、合弁プロジェクトに関する枠組み協定を終了する意向を伝えた。

 中国石油と同3社は、2002年7月に「西気東輸プロジェクトの共同経営に関する枠組み協定」を締結していた。

 エクソン・モービル中国の北京代表事務所の杜艶華氏は3日のインタビューで、「合弁各社は誠意ある話し合いを行ったが、残念ながら最終的な意見の一致に到らなかった。協定の終了は、エクソン・モービルの中国事業へ影響はない」と話した。これに先立ち、シェル中国の関係者は、「中外双方が結んだのは枠組み協定に過ぎず、正式な契約はまだ結ばれていなかった。外資側3社も、プロジェクトへはまだ資金を投入していない」と説明している。

 「西気東輸」プロジェクトの投資額は莫大であり、単独請負について中国石油は可能だと表明しているものの、共同請負に比べてリスクが大きくなることは間違いない。3日の時点では、中国石油の関係者からは協定の終了に関するコメントが得られていない。


People Daily August 05, 2004

PetroChina goes solo on gas line project
http://english.peopledaily.com.cn/200408/05/eng20040805_151916.html

PetroChina officials and industry analysts Wednesday insisted that the US$14.5-billion west-east gas pipeline project will be unaffected by the collapse of the proposed joint venture between PetroChina and a foreign consortium.
They said PetroChina, the nation's largest oil company, has enough funding and technical capability to develop the project on its own.

The project includes the development of gas fields in the Xinjiang Uygur Autonomous Region, operation of a 4,000 kilometre pipeline and supplying gas to Shanghai, the nation's economic hub.

Two years of negotiations came to an end on Monday when PetroChina sent "letters of termination" to Royal Dutch/Shell and ExxonMobil- two of the world's largest oil companies - and Russia's Gazprom.

PetroChina signed frameworks of agreements in July 2000 with the Shell-led foreign consortium to jointly build the project.

According to the non-binding agreement, the three foreign companies would each have had a 15 per cent stake in the pipeline project, with PetroChina holding 50 per cent and Sinopec, the nation's second largest oil company, holding 5 per cent.
But the negotiations over the legal contracts became deadlocked.

National Development Reform Commission Vice-Minister Zhang Guobao has said that the major differences between the parties focused on the tenure of the joint venture, and the distribution of shares in the upstream resources between the partners.

Analysts said it was not surprising for foreign companies to be edged out of the project, because they have lost their bargaining power since PetroChina completed construction of the pipeline on Tuesday.

PetroChina announced on Tuesday that it had completed the western section of the pipeline, one year ahead of the schedule.
Without the investment from foreign partners, PetroChina started construction of the pipeline on its own in 2002.
"Foreign companies can contribute very little to this project now," said one senior PetroChina official.

"Foreign companies agreed to invest in the pipeline construction on the condition that they are allowed to participate in the development in the lucrative gas fields," said the insider. "
But we are reluctant to give up more upstream resources to foreign companies."

The insider said PetroChina and foreign partners formed a joint working group to study plans for the development of upstream gas fields. But foreign companies have little say, if any, in deciding the plan.
"
We had worried that there are not enough consumers in the gas market, and wanted foreign companies to share the risks," said the official.
"Now, it is not the problem of insufficient consumers, but a problem of insufficient gas."


Shell spokesman Nick Wood said yesterday said: "Co-operation on the project has been terminated, following discussions between all parties."
"We regret that we're unable to reach an agreement with PetroChina on this project, but we look forward to future operations and opportunities," Wood said.

PetroChina's spokesman was unavailable for comments Wednesday.
PetroChina's shares were flat at HK$3.875 (49 US cents) Wednesday on the Hong Kong stock market.

Liu Gu, an oil analyst with Guotai Jun'an Securities (Hong Kong), said the market was not surprised by the news since such rumours had been flying around for months.
Liu said: "PetroChina has enough cash and many financial resources such as banking loans and corporate bonds to fund the project."
Liu said she is optimistic about the project because China's gas market is taking off and is growing by 15 per cent annually.


「人民網日本語版」2004年9月6日

「西気東輸」天然ガスパイプライン 全線開通へ
http://j1.peopledaily.com.cn/2004/09/06/jp20040906_43109.html

 中国西部の天然ガスを東部に運ぶパイプライン建設事業「西気東輸」プロジェクトは1日、起点となる新疆ウイグル自治区・塔里木(タリム)地方の輪南ステーションでパイプラインへのガス送出に成功した。天然ガスは現在、時速18キロのスピードで西線への中継地となる陜西省・靖辺ステーションに送られている。

 パイプラインは塔克拉馬干(タクラマカン)砂漠、戈壁灘(ゴビ灘)を通り、広大な無人地域から河西走廊に抜けた後、祁連山脈に沿って黄河流域へと南下する。靖辺までの長さは2500キロ。予定では、天然ガスは6日午前に陜西靖辺ステーションに到し、すでに商業運転を始めている東線へ中継される予定。これにより、東西全線が開通する。

 西気東輸プロジェクトは2002年7月に着工し、靖辺を中継地として西線・東線の2部分に分かる。東線はすでに商業運転を開始しており、全線の試験運転は今年10月1日、商業運転は2005年10月1日に開始する。


「人民網日本語版」2004年12月2日

西部・新疆の主力ガス田、東部への供給をスタート

 「
西気東輸(西部の天然ガスを東部に運ぶ)プロジェクト」の主力ガス田である塔里木(タリム)油田克拉(クラ)2ガス田が1日、パイプラインによる東部へのガス供給を予定通り開始した。西気東輸プロジェクトの「上流ガス田開発案」によると、同ガス田からの供給は年間108億立方メートル規模になる見込み。

 同ガス田は新疆ウイグル自治区塔里木盆地北縁の拝城県内にあり、ガスの含まれる層の面積は47平方キロメートル、確認埋蔵量は2840億立方メートル、可採埋蔵量は2290億立方メートルで規模が大きい上、資源が比較的狭いエリアに集中していることも特徴だ。すでに生産を開始した2つのガス井は、1日当たりの採掘量が約1千万立方メートルで、東部地区の1千万世帯の1日当たり使用量に相当する。



日本経済新聞 2008/11/18

ミャンマーの石油パイプライン 中国が経営権 インド洋に足がかり

 中国南西部の昆明からミャンマー領土を横断してベンガル湾に抜ける石油と天然ガスのパイプライン計画で、ミャンマー軍事政権が中国に経営権を付与したことが17日、分かった。パイプラインを設置・運営する企業への中国側の50.9%出資を認可し、このほど中国政府との間で合意文書を作成。中国はかねて模索していたインド洋への南下戦略に大きな足がかりを得た形だ。


 日本経済新聞が入手した合意文書によると、ミャンマー西部のベンガル湾に面したチャウピュー近郊のマデ島にガス集荷基地と石油タンカー専用港を建設し、中部マンダレー近郊、シャン州ラーショーなどを経由して中ミ国境の町ムセから昆明へと結ぶ計画だ。天然ガスは韓国の大宇グループを中心にベンガル湾で開発するガス田「A-1」「A13」から送る。
 事業主体となる企業には、中国石油天然気集団(CNPC)が50.9%を出資。ミャンマー側は国営石油ガス企業(MOGE)などが49.1%を保有する。総事業費は石油パイプラインが15億ドル、天然ガスは10億4935万ドル。

周辺国、強まる警戒感 ミャンマー 国際批判回避狙う