カタールの石油化学の現状
1974年に副生エタンガスの利用のためにQatar Petrochemical Company (QAPCO) が設立された。
石油化学の立地はMesaieed だが、 その後、Ras LaffanにMesaieedにエチレンを送るための新しい クラッカーが建設された。
他に、Ras LaffanではShell/Qatar Petroleum、Exxon/Qatar Petroleumの計画がある。
2006/6/1 湾岸諸国の石油化学ー2 カタール
また、Qatar Petroleumは積極的に海外展開を図っている。 海外計画
国営石化計画
Ras Laffan
Shell/Qatar Petroleum JV 計画 計画中 Qatar Petroleum とShellは2011年12月、カタールの石化計画でHeads of Agreement を締結した。
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ExxonMobil / Qatar Petroleum 計画 Pending
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その他計画(立地:Mesaineed)
2007/7/26 韓国湖南石油化学、カタールで石化事業に参加
立地:Mesaineed
EPS Qatar
2014/5/29 EPS
Qatar picks Ineos EPS process for polystyrene project |
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Qatar PetroleumとShellは2007年に戦略的パートナーシップ契約を締結し、川上から川下全般で、双方が関心を持つインターナショナルな計画を一緒に行うこととしている。
1)シンガポール
Qatar Petroleumは2009年、シンガポールの住化主導の2つの石化会社、Petrochemical Corporation of Singapore(PCS) とThe Polyolefin Company (TPC)に参加した。
ShellはPCSに50%、TPCに30%を出資していたが、この持分をQatar PetroleumとShellの新設の50/50JVのQPI and Shell Petrochemicals (Singapore) Pte Ltd に譲渡した。
Qatar Petroleumにとって初めての海外での石油化学への参加となる。
2009/11/26 カタール石油、シンガポールのPCS、TPCに出資
2)中国
Qatar PetroleumとPetroChina、Shell の3社は2008年6月 、中国での石油精製・石油化学コンプレックス建設の予備検討開始の覚書を締結した。
3社は2011年10月、浙江省台州市当局との間で、同市での石油精製・石油化学コンプレックス建設に関する協力枠組み協定を締結した。
立地:浙江省台州市路橋地区
出資:PetroChina 51%
Qatar Petroleum 24.5%
Shell 24.5%計画:製油所 年産2000万トン
エチレン 120万トン2011/10/27 PetroChina/Qatar石油/Shellの中国の石油精製・石油化学コンプレックス計画、進展
3)ベトナム
Qatar Petroleum International (QPI) のCEOは2009年に、アジアの拡大する需要に対応するため、2015年までに中国とベトナムで98億ドルに達する2つの石油化学プラントを建設することを明らかにした。
中国については上記。
ベトナムに関しては、40億ドルを投じる計画を、PetroVietnam、伊藤忠、タイのSiam Cement Group と予備的協議を開始した。
2009/11/27 カタール石油、中国とベトナムで石油化学事業
2012年2月にSiam Cement、Qatar Petroleum はベトナム側とベトナムでの石化JV設立の契約を締結した。
JV名:Long Son Petrochemical Ltd
出資: ベトナム側 29% PetroVietnam 18%、Vinachem 11% Siam Group 46% Siam Cement 28%、TPC 18% Qatar Petroleum 25% 立地:Long Son Island、Ba Ria-Vung Tau province, Vietnam
能力:オレフィン 1,400千トン
HDPE 400千トン
LLDPE 400千トン
PP 450千トン