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デンドリマー Dendrimer

デンドリマー

東京大学 相田卓三教授

デンドリマーEL 


2003/5 日本経済新聞 きょうのことば

 

中心の核に、枝分かれを持つ樹木のような構造の分子が数本付いた化学物質で、毛髪の太さの5万分の1ほどのナノ(ナノは10億分の1)メートルレベルの大きさです。ギリシャ語で樹木を表す「デンドロン dendron」から名づけられました。

東京大学の相田卓三教授は、世界のデンドリマー研究をけん引する化学者の一人です。



 


デンドリマー 〜分子の珊瑚礁〜

    http://www1.accsnet.ne.jp/~kentaro/yuuki/dendrimer/dendrimer.html

 「デンドリマー」と呼ばれる、まるで木の枝か珊瑚礁のような形をした分子が近年大きな注目を集めています。今回はこの独特の形状を持つ分子について紹介していきましょう。

 

  
 

世代1〜4のデンドリマー。分岐を増やしながら広がっていく。


21世紀の担い手たち  東京大学教授・相田卓三 

デンドリマーの赤外線捕集アンテナ機能
   
http://www.nitto.co.jp/culture/science/science_02/science_02.html


相田 卓三(あいだ・たくぞう)
1956年生まれ。横浜国立大学工学部応用化学科卒。東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻。工学博士。


http://www.jst.go.jp/pr/report/report135/aida.html

相田 卓三

 樹木状多分岐高分子(デンドリマー)が提供するナノ空間の科学にいち早く取り組み、「外部環境からの孤立化」により、従来とは大きく異なる特異な機能や物性を発現させることに成功した。これらの成果として、デンドリマー組織を介した光誘起電子移動による長寿命電荷分離状態の実現(J. Am. Chem. Soc., 1996)、デンドリマーの光捕集アンテナ機能や励起エネルギーの特異な伝播過程の発見(Nature, 1997、J. Am. Chem. Soc., 1998)、およびそれを利用した新規発光素子の開拓(J. Am. Chem. Soc., 1999)、さらに、デンドリマーナノ空間を利用した高反応性(不安定)金属クラスターの物理的安定化による酸素捕捉金属タンパク人工モデルの開拓(J. Am. Chem. Soc., 1999)や水素結合の安定化による極低濃度で機能する有機ゲル化剤の開拓(J. Am. Chem. Soc., 2000)などをあげることができる。また、ハニカム状に配列した無機ナノチャネル集積構造を利用して、これまでで最も細い結晶性高分子ナノファイバーを合成し(Science, 1999)、高分子材料の合成と加工を同時に行うはじめての方法論を開拓している。これら以外にも、「記憶」を持つ超分子システム(J. Am. Chem. Soc., 1997/2000)やフラーレンを強く捕捉するパイ電子系ナノ空孔の開拓(J. Am. Chem. Soc., 1999)など、多くの独創的かつ革新的な研究成果をあげている。