化学会社の海外進出一覧 | 富士フィルム | 米国 |
バイオ医薬品の受託製造
社名 FUJIFILM Diosynth Biotechnologies UK Limited
http://www.fujifilmdiosynth.com/旧称 MSD Biologics (UK)
FUJIFILM Diosynth Biotechnologies USA., Inc
http://www.fujifilmdiosynth.com/旧称 Diosynth RTP Inc.
FUJIFILM Diosynth Biotechnologies Texas, LLC
旧称 Kalon Biotherapeutics, LLC
場所 英国 Billingham 米国ノースカロライナ州Morrisville College Station,TX 株主 富士フィルム 100%→80%
三菱商事 0%→20%
当初 ICI→Zeneca→Avecia Biologics→Merck富士フィルム 100%→80%
三菱商事 0%→20%
当初Corning→Covance→Akzo→Schering-Plough→Merck2017/3 FUJIFILM Diosynth Biotechnologies USA. 100% 契約に規定されたマイルストーンに沿って持分比率を100%まで引き上げ。
当初
FUJIFILM Diosynth Biotechnologies U.S.A., Inc.:49%
テキサス州:21.4%
テキサスA&M大学:29.6%2011年2月 富士フィルムがMerckから買収
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0491.html2011/6 三菱商事が両社に各20%出資
http://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/pr/archive/2011/html/0000012450.html備考
2016/6 Merck & Co., Inc.と協業し、受託製造事業を拡大 、既存の自社設備に加えて、メルク社のブリニー工場(アイルランド)の20,000Lの大量微生物培養設備を活用
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1076.html?_ga=1.182178722.441332620.1465375484USA: FUJIFILM Diosynth Biotechnologies Texasが、生産能力増強のために、米国政府の助成を得て約100億円をかけて建設を進めてきた、cGMP対応の生産棟が2017年4月完成。今後、約30億円を投じてバイオ医薬品の生産に必要な設備を導入し、2018年初めに稼動させる予定。
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1182.html?_ga=1.229298585.483968689.14925007272017/11 米国・英国拠点に抗体医薬品のプロセス開発・生産設備を増強
2019/1 バイオ医薬品の開発・製造受託事業の事業成長をさらに加速 総額約100億円の設備投資を決定
第1弾として、FUJIFILM Diosynth Biotechnologiesの米国ノースカロライナ拠点でバイオ医薬品の製造設備を増強
2020年に稼働させていく予定
第2弾として米国テキサス拠点での設備増強を計画バイオ医薬品の製剤ビジネスに本格参入 米国テキサス拠点に製剤製造ラインを新設
2019/11 FUJIFILM Diosynth Biotechnologiesのテキサス拠点に、遺伝子治療薬のプロセス開発棟の新設と生産設備の増設
https://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1491.html?_ga=2.225306714.11628285.1573716613-4659763.1572934015
2021/1/7 バイオ医薬品の大型製造拠点を米国に新設
稼働2,000億円を超える大規模投資、バイオ医薬品の大型製造拠点を新設
2025年春にFUJIFILM Diosynth Biotechnologiesの拠点としてhttps://www.fujifilm.com/jp/ja/news/list/5874#
米国テキサス拠点 英国拠点 FUJIFILM Diosynth Biotechnologies Texas, LLC FUJIFILM Diosynth Biotechnologies UK Limited 抗体医薬品の生産能力増強 抗体医薬品の生産プロセスの開発能力増強 生産棟
シングルユース仕様の動物細胞培養タンク
(2000リットル ×6基) など医薬品の成分などを高速で自動分析できる最先端機器や培養・精製の小スケール実験が全自動で行える最新鋭設備など 2018年初め 2000リットル ×3基
2019年夏 2000リットル ×3基(*7)2017年9月 930平方メートル
2018年秋 約900平方メートル(*7)2021/6/30 欧米拠点に約900億円の大型設備投資を決定
米国における遺伝子組換えタンパクワクチンの原薬製造能力を現行の約2倍に向上
英国拠点では、遺伝子治療薬のプロセス開発・原薬製造が可能な新棟を建設し、同拠点内の原薬生産能力を現行の10倍以上に拡大
https://www.fujifilm.com/jp/ja/news/list/6719#
2022/2 米国バイオベンチャーAtara Biotherapeuticsの細胞治療薬製造拠点を買収
カリフォルニア州・サウザンドオークス 移植後リンパ増殖性疾患を対象とする他家T細胞治療薬「tab-cel®」や、多発性硬化症を対象とする他家T細胞治療薬「ATA188」、固形がんを対象とするCAR-T細胞治療薬などのパイプライン2022/5/10 ボストン拠点にて、遺伝子治療薬のプロセス開発の受託サービスを開始
(米国テキサス・英国拠点に続き)2024/4/12 ノースカロライナ新拠点へ約 1,800 億円の大規模投資を決定 抗体医薬品の原薬製造設備を大幅増強
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1712887540.pdf
バイオ医療の研究
社名 バイオサイエンス&エンジニアリング研究所(アメリカ)
Bio Science & Engineering Laboratories U.S.A.場所 ウィスコンシン州マディソン 株主 設立 2019年12月より本格的に開始
2019/12/5 発表
能力 備考 研究内容:
再生医療、バイオ医薬品の開発・製造受託などバイオ医療分野の基盤研究 (細胞代謝や遺伝子発現の解析などのバイオインフォマティクス、遺伝子編集技術などのセルエンジニアリング、製造の自動化技術)
細胞を用いた新たな創薬支援の基盤研究など
日本では2018年3月1日設立
https://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1266.html
バイオ医薬品CMO(ワクチン製造に強み)
社名 FUJIFILM Diosynth Biotechnologies Texas, LLC
旧称 Kalon Biotherapeutics, LLC
2014/12/8 買収手続き完了で改称場所 College Station,Texas 株主 FUJIFILM Diosynth Biotechnologies, Inc 49%
テキサス州 21.4%
テキサスA&M大学 29.6%
10月22日、テキサス州およびテキサス A&M大学と持分譲渡に関する契約を締結
今後、マイルストーンに沿って持分比率を100%まで引き上げ
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0931.html2014/12/8 買収手続き完了
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0945.html設立 2011年2月25日 能力 備考
iPS 細胞の開発・製造
社名 2018/4/1 改称 FUJIFILM Cellular Dynamics, Inc.
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1274.html?_ga=2.116698561.670915252.1522320291-1370671761.1522320291旧称 Cellular Dynamics International, Inc.
場所 ウィスコンシン州マディソン 株主 FUJIFILM Holdings Americaの完全子会社のSPC 100%
2015/3/30 買収合意
http://www.fujifilmholdings.com/ja/news/2015/0330_01_01.html
設立 2004 能力 備考 2018/12 治療用iPS細胞の生産施設を新設 総額約25億円を投資
https://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1378.html?_ga=2.132056717.386686001.1545281402-620548595.1544680889日本には子会社のジャパン・ティッシュ・エンジニアリングが保有
富士フィルムは2014年10月30日、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングの新株予約権の全てを年内に行使することを決定したと発表した。
これにより持株比率は50.33%になり、連結子会社となる。2020/3/4 治療用iPS細胞の新生産施設「Innovation Facility for Advanced Cell Therapy」を稼働
https://www.fujifilm.com/jp/ja/news/list/3096#
社名 Opsis Therapeutics, LLC 場所 Madison WI 株主 Cellular Dynamics International, Inc (上記)
Dr. David Gamm(世界で初めてiPS細胞から視細胞への分化誘導法を確立した網膜疾患治療の世界的権威)設立 2016年7月31日
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1113.html?_ga=1.144083829.1708169459.1473051609能力 備考 CDI社が研究開発している他家iPS細胞由来の網膜色素上皮細胞と、Dr. David Gammが開発したiPS細胞由来の視細胞を用いて、加齢黄斑変性症や網膜色素変性症などアンメットメディカルニーズが高い網膜疾患の治療法を開発
バイオ医薬品製造向けの培地や体外受精・細胞治療用途の培地
社名 Irvine Scientific Sales Company, Inc. 場所 カリフォルニア州 Santa Ana 株主 JX Holdings (U.S.A)→富士フィルム 100%
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1274.html?_ga=2.116698561.670915252.1522320291-1370671761.1522320291設立 1970年 能力 備考 ISUS社が欧米、同時に富士フィルムがJXTGエネルギーから買収したアイエスジャパンが日本・アジアを中心に販売展開し、全世界の製薬企業やバイオベンチャー、アカデミアなどに培地を提供
社名 Irvine Scientific Sales Company, Inc. 株式会社アイエスジャパン 場所 カリフォルニア州 Santa Ana 埼玉県戸田市 株主 富士フィルム 100% 2018/3/29 総額約800百万米ドルで譲渡することを決定。
https://www.noe.jxtg-group.co.jp/newsrelease/2017/20180329_01_1040054.html2018/6/1 買収手続き完了
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1298.html?_ga=2.137159792.1100918909.1528177569-1361687660.1523947825
設立 JXエネルギー(現 JXTGエネルギー)が、将来的なバイオ医薬品市場の成長に伴う培地市場の拡大を期待し、1987年にIS社の株式を取得するとともに、1989年に日本での同社製品の販売会社アイエスジャパン社を設立 能力 備考
細胞の増殖・分化・機能発現を促進するサイトカインの開発・製造・販売
社名 Shenandoah Biotechnology 場所 ペンシルバニア州・ウォーミンスター市 株主 FUJIFILM Irvine Scientific 2022/3/18 発行済全株式を取得する株式売買契約を締結
https://www.fujifilm.com/jp/ja/news/list/7742
設立 2006/4 能力 備考 サイトカインは、主に免疫系細胞から分泌されるタンパク質の一種で、受容体を持つ細胞に働きかけて細胞の増殖・分化・機能発現を促進します。サイトカインは、培地と同様、細胞培養の品質や効率を決める要素であることから、細胞そのものを用いた細胞治療薬の研究開発・製造でサイトカインの重要性がますます高まっています。今後、細胞治療薬の市場拡大に伴い、サイトカイン市場は年率10%以上の成長が見込まれています。
シェナンドーア社は、これまで蓄積してきた、大腸菌・哺乳細胞による培養技術や精製技術を生かして、高品質なタンパク質を産生できる強みを持つバイオテック企業です。
細胞の画像解析の受託サービス
社名 PhenoVista Biosciences, Inc 場所 カリフォルニア州サンディエゴ市 株主 2022/12 ライフサイエンス領域のコーポレートベンチャーキャピタルを通じて第三者割当増資を引き受け
https://www.fujifilm.com/jp/ja/news/list/8887
設立 2014年9月 能力 備考 富士フィルムが有するiPS細胞由来分化細胞と、PhenoVista社の細胞画像解析技術などを組み合わせた、新薬候補物質の新たな評価手法を構築し、創薬支援ビジネスを拡大
米国の半導体材料の開発・生産・販売拠点
社名 FUJIFILM Electronic Materials U.S.A., Inc. 場所 株主 富士フイルム エレクトロニクスマテリアルズ 設立 能力 備考 富士フイルム エレクトロニクスマテリアルズ:
2004年12月、富士写真フイルムが米アーチケミカルズ社の研究 開発・生産・販売部門であるMicroelectronic Materials部門を買収するとともに同社が保有する富士フイルムアーチの株式持分を取得。富士写真フイルムの100% 子会社となり、現社名に改称
2018年12月から3年間で100億円を投資
【アリゾナ州】
主な投資内容
着工時期
稼働時期
CMPスラリーや高純度溶剤の開発強化のための新棟
(クリーンルームの設置、最新の検査装置の導入など含む)2018年
2020年
CMPスラリーの増産のための生産設備 2019年
2020年
【ロードアイランド州】
主な投資内容
着工時期
稼働時期
NTI用現像液の高純度化のための生産設備 2018年
2020年
半導体製造プロセス用高純度溶剤や汎用溶剤の製造および販売
社名 FUJIFILM Ultra Pure Solutions, Inc. 旧称 Ultra Pure Solutions, Inc.
場所 カリフォルニア州モントレー 株主 FUJIFILM Electronic Materials U.S.A., Inc. 100%
2015/9/30 買収契約締結
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1011.html?_ga=1.10757940.1269325176.1443658576設立 1998年 能力 備考 高純度な溶剤を安定的に製造できる業界トップクラスの精製技術を備え、カリフォルニア州とテキサス州に製造拠点を有する会社。
また、半導体の製造プロセスなどで使用される高純度溶剤を中心とした幅広い製品ラインアップを持ち、多様な顧客ニーズに対応できる。
UPS社は、米国の大手半導体メーカーや化学メーカーを顧客に持つ、米国における高純度溶剤の主要サプライヤー。
半導体用プロセスケミカル事業
社名 CMC Materials KMG Corporation 場所 テキサス州 株主 富士フィルム 100% 2023/10/2 米国の半導体材料メーカーEntegris, Inc.から買収
設立 能力 備考 半導体用プロセスケミカルは、半導体製造の洗浄・乾燥工程で異物を除去したり、エッチング工程にて金属や油脂などを取り除くために使用する化学薬品で、半導体製造プロセス向けの基幹製品
社名 FUJIFILM Imaging Colorants Inc. 場所 デラウェア州ニューキャッスル 株主 2006/1 Avecia Inkjet Limitedを買収し、FUJIFILM Imaging Colorants Limitedに商号変更
設立 能力 備考 2021年3月に着工し、約20億円を投資した顔料分散液の製造設備が2022年春から稼働する 2022年3月に約30億円の投資を行い、水性顔料インクジェットインク用色材である顔料分散液の生産工場を増設、2023年夏に稼働開始予定
次世代電池(SemiSolid Lithium-ion Batteries:準固体リチウムイオン電池)の研究・開発
電極部材に電解液を練り込むことで半固形化した準固体リチウムイオン電池の研究・開発を行う企業
社名 24M Technologies, Inc. 場所 マサチューセッツ州ケンブリッジ 株主 社長 Naoki Ota Fuji Film
2020年に準固体リチウムイオン電池の技術検証を行うために5百万ドルを出資
2022/9 新株予約権付社債を引き受け、同社に20百万ドルを出資
https://www.fujifilm.com/jp/ja/news/list/8560設立 2010 能力 備考 24M Technologies (CEO Naoki Ota) はMIT(Massachusetts Institute of Technology )からのスピンオフで、独自の半固体プロセスを確立し、多数の技術特許を取得している。最大の特徴は、現行リチウムイオン電池の性能を維持・向上できることに加え、使用部材の削減、製造プロセスの簡略化により、価格競争力・リサイクル特性・安全性の高い製品を提供できる点にある。 半固体電極はMITのDr. Yet-Ming Chiangにより発明された。バインダーを使用せず、電解質と活物質を混合して粘土(クレイ)のようなスラリーを形成する。独自のスラリーにより、より簡単な製造プロセスを可能にしながら、より少ない体積、質量、およびコストで厚い電極を作成することができる。
greencarcongress.com ーーーーーーー
Fuji Filmは出資にあたり、同社と準固体リチウムイオン電池の製造・販売に関するライセンス契約を締結
ーーー
2021年5月18日
伊藤忠商事は、24M Technologies, Inc.のシリーズEラウンドにおけるリード投資家として他の投資家も含めた出資ラウンドを取りまとめ、第三者割当増資を引き受けた。本出資を通じて、24M社を伊藤忠商事の持分法適用会社とし、同社と次世代リチウムイオン電池のグローバル製造・開発事業を共同推進する。
24M社は当該特許技術を複数の製造パートナーにライセンス供与することで、半固体電池の普及を進めていく。2020年には京セラが商業生産を開始しており、タイのGlobal Power Synergy PCLは、2021年中の商業生産稼働に向けて量産工場を建設。また、2020年12月には、ノルウェーのFREYR ASとライセンス契約を締結した。
VWは電池開発スタートアップの米24M Technologies, Inc.への出資も決めた。
2021/12/10 VW、自動車用電池で3社と提携