2005年1月24日 三菱化学/東海カーボン
カーボンブラック事業の提携検討合意の解消について
東海カーボン株式会社と三菱化学株式会社は、平成16年7月 12日に両社のカーボンブラック事業の提携検討について合意した旨公表し、その後、公正取引委員会の詳細審査を受けておりましたが、先般、同委員会より、 需給が逼迫した現在の市場環境では、本提携は国内市場での競争を実質的に制限する恐れがあるとの指摘を受けました。これを受けて、両社は可能な限りの問題 解消措置を検討して参りましたが、現状では有効な措置を採ることができないとの判断に達し、本日、前記公表の両社間合意を解消し、公正取引委員会への審査 請求を取り下げることとしました。今後両社は、従来どおりそれぞれ独自に事業を継続し、競争力強化に努めて参ります。
2004年7月12日 三菱化学/東海カーボン
カーボンブラック事業の提携検討について
三菱化学株式会社と東海カーボン株式会社は、共同出資の新会社を発足させ、三菱化学のカーボンブラック事 業(SBRカーボンマスターバッチを含む)を合弁新社に譲渡することを骨子とする事業提携について、詳細検討を開始することに合意いたしました。今後、公 正取引委員会の審査・承認を経て、平成17年4月に合弁新社を発足させる計画で、その詳細な検討を進めてまいります。
中国子会社「東海炭素(天津)」の工場を増強する。まず7億〜8億円を投じて年間生産能力4万トンの既存ラインを改修し、年内に1万トン分 の能力を増強する。さらに60億円を使い敷地内に新たな建屋を設け、ラインを2系列敷く。年内に着工して12年10月に稼働する見込み。同工場の年産能力 は11万トンに増える。
新ラインでは汎用のカーボンブラックに加え、低燃費や騒音の少ないタイヤ向けの特殊品も生産する。中国では低燃費タイヤなど高付加価値品の 需要が高まっており、特殊品の生産割合は2〜3割程度になる見通しだ。主に日系・外資メーカーに供給するが、地場メーカーにも出荷する。
東海カーボンはカーボンブラックの国内最大手で日本、タイ、中国の3カ国で生産している。タイでも設備増強を進めており、11年までに年産能力を18万トンに拡大する。中国では06年に天津の拠点を開設し、08年には増産計画も決めたが、金融危機で延期していた。
中国は09年に自動車の生産・販売台数で世界首位になるなど自動車市場が拡大している。ブリヂストンや住友ゴム工業、東洋ゴム工業など日系大手が相次ぎ中国工場を新増設する計画だ。
2004年3月10日
中国におけるカーボンブラック製造事業進出について
東海カーボン株式会社と住友商事株式会社は、共同で中華人民共和国(以下「中国」)天津市に現地法人を設立し、カーボンブラック工場を建設することを決定いたしました。 日本のカーボンブラック企業としては、初めての中国進出となります。
社名: 東海炭素(天津)有限公司(予定)、以下「東海炭素」 資本金: 約20億円(総投資額5千万ドル程度) 出資比率: 東海カーボン80%、住友商事20%(予定) 設立予定時期: 2004年3月 工場完成予定時期: 2006年初頭 場所: 天津経済技術開発区化学工業区内(15万m2) 生産規模: 第一期 年産4万トン(需要に応じ、年産10万トン程度に拡大予定) 背 景:
中国のカーボンブラック需要は、自動車産業の急速な発展に伴い増加し、2001年には日本の需要を上回りました。ここ数年は、年率10%以上の伸 びで大幅に増加しており、今後とも堅調に推移することが見込まれております。また、タイヤや自動車ゴム部品用途では、より高品質なカーボンブラックの使用 比率は高まると期待されており、すでに中国国内のタイヤメーカー等からも高品質な製品の供給について打診が寄せられております。一方、カーボンブラック は、物流コストが比較的高いため、消費地立地が望ましく、原料調達も容易な中国は進出国としての条件を備えておりました。
東海炭素では、主として日系、欧米系のタイヤメーカーや日系自動車用ゴム部品メーカー向けに、日本と同等のサービス体制で供給していく予定です。また、今後の状況に応じ、インク用に代表される着色用途等の高付加価値商品の非ゴム用途市場も視野に入れていく考えです。
海外グループ企業
Thailand | THAI TOKAI CARBON PRODUCT Co., Ltd. | Bangrak, Bangkok | カーボンブラックの製造販売 |
Germany | TOKAI ERFTCARBON GmbH | Grevenbroich | 人造黒鉛電極の製造販売 |
TOKAI CARBON EUROPE GmbH | Grevenbroich | ファインカーボン事業の欧州統括会社 | |
TOKAI CARBON DEUTSCHLAND GmbH | Buchholz-Mendt | 等方性黒鉛、押出成形黒鉛、 モールド成形黒鉛、C/Cコンポジットの販売 |
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CARBON MECHANIK GmbH | Buchholz-Mendt | 等方性黒鉛、押出成形黒鉛、 モールド成形黒鉛、C/Cコンポジットの加工 |
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China | TOKAI CARBON (TIANJIN) Co., Ltd. | TEDA
Hangu Modern Industry Park, Tianjin |
カーボンブラックの製造販売 |
TOKAI CARBON (SHANGHAI) Co., Ltd. | Shanghai | ファインカーボン製品の中国販売会社 | |
SGL TOKAI CARBON Ltd., SHANGHAI | Shanghai | 人造黒鉛電極の製造販売 | |
DALIAN TOKAI-JINQI-FUJI CARBON Co., Ltd. | Dalian | ファインカーボンの加工販売 | |
U.S.A. | TOKAI CARBON U.S.A., Inc. | Hillsboro OR | ファインカーボンの製造販売 |
MWI, Inc. | New York | ファインカーボンの製造販売 | |
TOKAI CARBON ELECTRODE SALES LLC | Cleveland, OH | 電極の輸入販売 | |
U.K. | TOKAI CARBON EUROPE Ltd. | Warley, West Midlands | ファインカーボンの販売 |
Italy | TOKAI CARBON ITALIA S.R.L. | ファインカーボンの製造販売 | |
Sweden | SVENSK SPECIALGRAFIT AB | ファインカーボンの製造販売 | |
Korea | TOKAI CARBON KOREA Co., Ltd. | Anseong-City | ファインカーボンの製造販売 |
ファインカーボン
炭素及び黒鉛製品は、電気、半導体、非鉄金属、化学、ガラス、ニューセラミックス、機械、精密機器、原子力、宇宙開発などの多くの分野で導電材料、耐熱材料、潤滑剤、機械部品、として広く使用されております。
電気化学、千葉工場にLiB用アセチレンブラック設備新設
電気化学工業は17日、千葉工場にリチウムイオン二次電池(LiB)用超高純度アセチレンブラック「デンカブラック」(商品名)の製造プラント建設を決め、このほど着工したと発表した。
投資額30億円余をかけて年産5500〜6000トンの製造設備を建設する。2015年4月から操業開始の予定。
「デンカブラック」は現在、LiB用正極導電剤として大牟田工場(福岡県)とシンガポールで生産しており千葉工場は3拠点目となる。原料アセチレンは隣接する丸善石油化学から供給を受ける。
千葉工場では酢酸ビニルモノマー事業から撤退するが、「新たな成長ドライバー」への経営資源集中により、企業体質の強化を図る。
同計画の実施に当たっては、経済産業省の「国内立地推進事業費補助金」交付を受けることが決まっている。
「デンカ ブラック®」は、カーボンブラックの一種でアセチレンの熱分解によって製造されるアセチレンブラックです。
高純度で導電性に優れており、乾電池の原料、電力ケーブルをはじめ、シリコーン製品、IC包装材などの分野で導電や静電気防止にその特性が生かされています。
会社名:Denka Singapore 出資者:電気化学 100% 場所 :Merbau島 能力 :アセチレンブラック 12千トン(@5.2+A6.8) PS 80千トン→95千トン→200千トン 備考 :当初出資
電気化学 80%
テマセック 20%
→シンガポール政府離脱(1988) 現状に